内緒の話

 バレると失礼なので誰にも言わないで欲しいんだが、里芋なんて取り残した種芋でも立派に育つのに、失敗した人がいる。しかも2年連続で。代表の畑の師匠のイシイさんだ。

 最初は元気に葉を出すんだが、途中から伸びない。というか、一度葉を出してから縮んでいる。

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 肥料もたっぷりやってマルチもやって、条件は揃っているはずなのに。イシイさんの話では、モグラが畝の中にトンネルを掘ったために根がやられたから、ということだった。

 代表は、そうだろうか?と不思議に思えてしょうがない。いくらモグラがトンネルを掘ったとしたって、すべての芋の根の周りを掘るなんてことはできないだろうし、モグラが寄ってくるのはミミズがいるからだが、イシイさんはミミズが集まる有機肥料は「効かない」と言って使わない。即効性の高い化成肥料を使う。しかも大量に。だからイシイさんの野菜は成長が早い。誇張じゃなく周りの2倍速。代表の3倍速だ。あっという間に伸びる。むしろそれが里芋敗因の原因ではないかと思えたりもする。

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 つまり、芋よりも土の成分濃度が高いために水分が逆流してしまっているんじゃないだろうか。だから縮む。そうだと思うんだけどねー。師匠だから言えない。

ネジ踏んじゃった

 なんかKトラの挙動がおかしかったので、タイヤをチェックしたら、左側の後ろの空気が抜けていた。ネジが刺さっていたよ。

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 これくらいだったらネジを抜いてパンク修理材を入れればまだ使えるが、パンク修理材は接着剤みたいなもんだから、ホイールに付着してぐちゃぐちゃになる。それがいやなので、新しく買い替えることにした。

 とりあえず、スペアタイヤに交換しようとしてフロア下から取り出したらこんなだった(笑)。

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 空気は抜けてるし。今のタイヤがブリヂストン製(軟らかい)で、スペアタイヤはダンロップ(固い)なんだが、あまりにも性質が違い過ぎて空気が抜けていた時よりも挙動がおかしい。困った。

先の長い話

 里芋を試し掘りしてみた。

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 収穫までまだ1か月あるが、順調に育っている。冬に食べるために植えた葉物のほうれん草、チンゲン菜、小松菜、レタス、白菜、ダイコン、ニンジン、寄居かぶなどが軒並みダメで、期待できるのはこの里芋とネギだけだ。

 今年も寂しいことになっちゃったが、自分としては、どうすればダメになるかがわかったため、納得している。来年こそは、と言いたいところだが、まだいろいろと試してみたいことがあるので、野菜には申し訳ないけど、高校球児のように丈夫で明るく健康的な野菜ができるのはまだだいぶ先のことになりそうだ。でも、必ず作ってみせる。

信じる者は救われる

 代表の畑のダイコン。まだ虫がいるらしい。ボロボロだ。

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 「ありゃーブロッコリーがやられちまった!」畑仲間のタカハシさんの声がした。行ってみると、10cmほどの苗が10本ぜんぶ萎びていた。ひと目でヨトウムシの手口だとわかった。

「オルトランまかなかったんですか?」と代表は聞いた。

 オルトランとは、ヨトウムシみたいな幼虫の被害を防ぐのにもっともポピュラーな粒状の薬剤で、種を蒔くときや苗を植えるときにほんの少量土に混ぜるだけでほぼ100パーセント害を防ぐことができる。専業農家でも家庭菜園でも、まずオルトランの世話になったことがない人はないだろう。代表も使ったことがある。

 「いや、まいたんだよ。それも2回。苗を植える時とその後と。オルトランが効かなかったなんて初めてだよ。」ベテランのタカハシさんも混乱していた。

 代表の畑の師匠、イシイさんのところでは、レタスにヨトウムシが入って壊滅状態だという話だった。もちろんオルトランを使って。強力な薬剤でも使い続けるうちに虫に抵抗力がついてしまうってことかなーと想像するが、ほんとうのことはわからない。畑というのはよくわからない不思議な空間だ。

 たとえば、ひとつ例をあげると。
代表は農薬を使ってないから、作物を虫に食われちゃうじゃん。それでも育つことがあるから虫を取り除きながら手入れを続けるわけなんだが、そういうやり方って農薬を使うよりも体に悪い野菜ができるという説もある。つまり、作物だって虫に食われるために生きているわけじゃないので、虫に対抗するために、体内で殺菌物質を作り出すらしい。自分で農薬を合成してしまう。

 つまり、代表みたいに無農薬の害虫だらけという、いわば作物にとって厳しい環境下で育てると、オルトラン並みの物質が作物の中で作られて、農薬を使ったのとなんら変わりない、もしかしたらそれ以上人体に有害な野菜に育つということなんだね。虫に負けない自然野菜というのは、虫が食えない毒性を持つ野菜とイコールなんだと、そういう可能性もある。

むずかしいねー。食べ物をつくるというのは。農薬を使ってもダメ使わなくてもダメ。どうしろというんだろうか。昔からそうだったんだからということで判断するなら後者。虫が食えない毒性を持つに至った野菜の方がより自然な形ということになるだろうね。

 代表としては、答はふたつあると思う。

 ひとつは、人間も相手に合わせて変化するしかないってこと。オルトランで守られた野菜も、野菜自身が作り出した農薬を含んだ野菜も、どちらも美味しく食べて養分としてしまう体と心に変えていくのがベターだと思う。

 もうひとつは、そういうことを知ろうとしないこと。何事においても、知らないことが、鈍感なのが一番幸せな状態なのである。

ケーキがあれば誕生日

 代表の誕生日には半月遅く、次女の誕生日までには半月早いが、長女がケーキを買ってきたので急遽二人の誕生会になった。

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 次女と息子は目玉おやじ。長女はプリン。家内と代表がチョコレートショート。こんな小さなケーキなのに、これ以上ない贅沢。

巡る秋

 秋だ。ずいぶんと日が短くなり、まだ薄暗いうちに代表は家を出ることになった。今年で63回目の秋だが、同じ秋というのはなかった。今年の秋は去年の秋とはちがうし、去年の秋だって一昨年の秋とはちがっていた。63種類の秋だった。秋だけじゃなく春も夏も秋も冬も全部別々だった。だからひとくちに「秋」とか「冬」とか表現してしまうのは疑問がある。2017年の秋というふうに書かないといけない。

 巡る季節。代表の通勤路にあるこの池は、昔は何もない調整池だったが、25年くらい前に蓮が密生して埋め尽くしたため、干してさらって掃除した。

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 その後、左の方面に浮き草が生え、広がった。その場所に、誰が放したのか、アヒルをでっかくしたような鳥が棲みつき、浮き草の島を拡大しながらどんどん数を増やして溢れた。繁殖エリアは住宅街まで及んだ。そのために全部どっかに連れて行かれてしまった。可愛そうに。

 その間にどこからか木の種が運ばれてきて浮き草の島に落ち、何本か根を張った。木がある程度大きくなったところで、今度はシロサギみたいな鳥が夜の宿にするようになり、木の成長と共に数を増やして、排泄物とかそれで育つ草なんかで益々島が大きくなっていった。掃除したはずの蓮も再び水面の3分の1近くまで茂ってきた。

 2018年の秋、蓮が半分くらい埋め尽くし、シロサギみたいな鳥はもっとやって来るようになるのではと代表は想像するが、果たしてどうなるのだろう。そろそろまた調整池としてどうなのかという話も出る頃だろうし。少なくとも、来年にはここが代表の通勤路ではなくなるし、代表自身も今年の代表ではなくなる。代表は何が言いたいんだろ。これも秋だからだ。

ごましお近況

 言うことないよね。もう病気の心配はなくなった。

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 二匹ともメスらしい。とってもお転婆だ。

畑に行ってました

 基本的に代表は週末しか畑作業ができないが、1週間に1回だけしか畑に行かなかったりすると、とんでもないことになってしまっている場合が多い。野菜が虫に食われて全滅してしまったり、草が伸びてしまったり、モグラの穴だらけになっていたり、と。畑の変化は激しい。

 それで、2日おきくらいに様子を見に行っておいて、週末にまとめて作業する。それでも、畑に行くときにはいつもドキドキする。

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 大抵何かしら事件が起きている。
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乳酸菌液

 今までに何本作ったのか。覚えていない。玄米で作る乳酸菌液。だいたい2週間に1本のペースで切らすことなく6年近く作り続けてきたので、合計するとたくさんたくさんになる。

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 使い方はヤクルトと同じで、まず食事の前か後に一口飲む。そうすることで腸の調子が良くなる。

 次に、代表が発見したオリジナルな使い方として、畑作業のときに、汗がたくさん出るところに塗る。頭から顔、首、脇の下にかけて。そうしておくと汗があまりべたつかない。汗をかいても爽やかなのである。

 ただし、爽やかなのは自分だけで、他人には豚臭がするらしい。だから代表は家の中では絶対に塗れない。畑に来てから塗る。半日もすると豚臭は消える。

 乳酸菌液を使い切ったあとの玄米は、台所や風呂の排水溝のぬめり取りにも使うが、たいていは肥料にする。

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 こうして混ぜておくと堆肥の発酵がよくすすむ。玄米で作る乳酸菌液は最後まで役に立つ。

夜明けのコーヒー

 天気が良い休みの日の早朝。代表はコンビニで買ったコーヒーを持って畑に行く。朝の畑はほんとうに気持ちがいい。

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 コーヒーをすすりながら畑を見回ると、防風ネットに絡めとられてもがくバッタとか、虫をたらふく食えたのか、目がトロンとなった太ったカエルだとか、血に飢えた蚊などが代表を迎えてくれる。野菜たちも元気そうだ。

 ここには、代表に必要なものがあり、代表に必要でないものはない。事実があって、嘘がない。本物があって、まがい物はない。理科と体育は必須だが、社会と音楽は選択でもいい。生きたいと強く願うやつが生きられ、気持ちが弱いものは生き残れない。結果がすべてで、約束は何の意味も持たない。誤魔化しが通用しない徹底して潔い世界。だからこんなにも美しいのだろう。

 代表はすっかりはまってしまった。コーヒーがうまい。