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ひとの駅かわうちの除染

 川内村に来ています。

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 明朝、ひとの駅かわうちの除染に関する打ち合わせがあるので。
 川内村では遅れていた除染作業が追い込み段階に入った感じだ。
いよいよ20キロメートル圏内の除染もはじまる。除染は、福島第一原発を中心に20キロメートルの円を境にして責任区が分かれ、円の外側の比較的線量の低いところは各自治体が担当し、線量の高い円内は国(環境省)が行うことになっている。

 国の除染の基地となる場所や施設を川内村が提供することになったようだ。現在の村内担当作業者に、さらに1000人規模の作業者が加わるらしい。完了計画が今年末までとなっているので、残り時間も少ない。そんなもんだから、関連施設の建設が急ピッチで進められている。村の中心部の空地という空地で工事をしていると言っていいかもしれない。あの広い旧川内高校のグランドにだって、あれよあれよという間に立派な宿舎ができてしまった。

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 それでもまだ不足らしく、役場を通してひとの駅かわうちを使わせてもらえないかという打診があった。これまでにもいくつもの団体や個人から同じような要請があったのだが、施設の性質にそぐわないのでお断りしたり諦めていただいたり、また、ひどいときには調整中に先方から連絡が絶えたりしこともあった。まあ、廃校を利用しようと考える方もビジネスチャンスを逃すまいとして必死なわけだ。代表としては、除染を早く終わらせたいので、そういう事情には目をつぶってでも協力したいと思って積極的に対応してきた。しかし、なかなか難しいのだね。

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 ひとの駅かわうちは、宿泊施設としての消防や建築基準の要件を満たしていないために、宿舎することができない。できるようにすると、屋内消火栓や防火シャッターなどの消防設備が必要になり、それを備えた場合は改造面積が基準を超えるために建物の構造計算からやり直さなくてはならなくなる。数千万円の金がかかる。また、景観維持が難しい。

 復興事業のように公益性が高く、注目もされ、またいくつもの厳しい監査を受ける事業においては、そんな場所で万が一命にかかわる火災でも起きたら、その業者は復興事業から締め出され、へたすると倒産させられる。もちろん、どう使われるかわかって施設を提供した川内村と代表の責任も問われることになる。役場はうまく逃げるだろうが、代表は会社をクビになり幸せだった人生は一転して終わりだ。責任はそれだけにとどまらない。福島県の復興事業全体に悪い影響を与えてしまいかねない。だから、お互いに、できないことはできない!と勇気を持って決断しないといけない。企業に身を置いたことがある人はわかると思うけど、こういうときだからこそ、慎重に進めなくてはいけないものなんだね。

 ひとの駅かわうちを使うかどうかの最終的な判断は企業に委ねている。金と時間をかけて改造してでも使うメリットあると言われれば断らない。が、それを成り立たせるのはたいへんに難しい。業者もそれらのことをよく理解しているので、たいていは「使えない」という結論になる。何人であれ法律は絶対に犯せないのだ。経済的合理性が見込めないことに投資はできないのだ。しかし、欲や独善に走ると簡単なことが見えなくなってしまうことがある。だから、当たり前の手順を踏み、きちんと判断する業者を代表は信用し、尊敬する。

 やっぱりこのときも同じ結論になった。代表がさんざん検討してやれなかったんだから、代表にしてみれば当然の結論だけどね。また復旧を進めよう。まだまだやらなくてはいけないことがたくさんあるんだよ。

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