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柏秀樹ライディングスクール川内村ラウンド報告 その1

 バイクジャーナリストの柏秀樹さんと代表とは、バイクブームが華やかなりし1980年代にお互いの仕事を通じて知り合った。そのあたりのことを詳しく書くと長くなってしまうので端折るが、バイクという素晴らしい乗り物と行動的なライダーとまだまだ自然が残る阿武隈地域とを結んで、バイクツーリングのメッカのような場にしたいという希望が代表にはあった。その考えに、バイクの安全性と楽しさを伝えるためのスクールのトレーニングフィールドを求めていた柏さんの情熱とがシンクロして、2010年3月に初めて川内村を案内することになったのだった。

 その後二回、テスト的にグルメや民泊と抱き合わせてライディングスクール川内村ラウンドを開催していただいた。お互いに良い感触をつかんむことができて「本格的に!」と話し合っていたところで東日本大震災が起きた。

あれからもう二年が過ぎた。代表を飲み会に誘ってなぐさめてくれたり、川内村に様子を見にきてくれたりの、その間のスクールのみなさんとのことも書くと長くなってしまうのでこれも端折るが、まさか再びここで会える日が来るとは思わなかった。

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 良かった。ほんとうに良かった。「横浜」「湘南」「八王子」「練馬」などのナンバーを見ると、ぐっとこみ上げてくるものがあった。
 懐かしい顔やはじめて川内村へ来てくれた方たちと挨拶を交わし、さっそくひとの駅かわうちへ。
一休みしてから校庭でトレーニング開始となった。

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 代表は驚くのだが、柏秀樹ライディングスクールのみなさんは全員ライディングフォームが自然体でひじょうに美しい。きちんとシートのセンターに座っている。これは簡単なようで実はたいへん難しいことなのだよ。

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 街中でバイクに乗っている人を注意して見てもらうとわかるが、約7割はお尻がシートのセンターからズレている。そして、前後から見たバイクの中心線と、体の中心線が折れている。これは、バイクを力でねじふせるようにして操縦している証拠だ。バイクを安全に楽しく操るためには、体の下でバイクが自由に動けるようになっていないといけない。そうするための基本の形というのがあるのだ。

 時々、完璧なフォームでスーパーカブにまたがっているおばちゃんに遭遇することがあるが、それはおそらく何十年もかけて体得したバランス感覚で、他人に教えることはできないものだ。柏さんはその極意をわかりやすく教えてくれるのだ。

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 「おれのバイクが悪いからできないんだ」という人には、そのバイクを使って手本を示してくれる。それでも納得しない人には、バイクの後ろに乗せて実演までしてくれる。まだまだ納得できないガンコな人には酒を飲みながら何時間でも講義して「参りました!」といわせてくれるらしい。いつまでたってもバイク運転技術が上達しない方、いや、上級者であっても、一度だけでも柏さんのスクールを受講したら、きっと世界が変わると思う。

 正しい形ができるようになると、バイクの運動中心というのが感じられるようになる。その、バイクの中心を感じているかいないかというのが、バイクにまたがっている姿だけでわかってしまうわけだね。理にかなったものは見た目も美しく、見て美しいものは合理的なものなんだ。

 ちょっと脱線してしまった。トレーニングの様子にうつろう。
最初はブレーキングの練習。車速2、30キロからの制動だ。しかし、雨上がりでぬかるんでいるというのにほとんどスリップしないし地面が掘れない(!)。わずかにタイヤの跡が残る程度だ。

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 無駄無理のないブレーキングとその後の加速がスムーズにできている証拠だが、ここにも理論と形とがある。ABSを超える人間のコントロール能力を引き出す肝がある。柏さんは、各人のわずかなクセを見抜いて的確にアドバイスする。その後はウィリー(前輪を上げる)の練習。これでもほとんど地面が掘れない。たいしたものだ。

自転車歴30年の、たまたまスクールを観察していた一日20キロメートル以上ペダルをこぐ村一番の自転車乗り、フミオ君も感心することしきり。

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きっと彼の走りも変わると思うよ。 (明日につづく)

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