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アートがテーマのマンガ「GOKUSAI」登場

 電車の中吊り広告を見て気になったキャッチコピーがあったので、久々に320円をはたいてコミックなんぞを買ってみた。10月27日発売の「週刊ヤングジャンプ」44号。すこしいやらしい内容のため家には持ち帰れなくて、車の中で読んだ。

 代表が気になったキャッチコピーは『描け。世界と己自身を。彩れ。日常と心の中を。世界は想像以上に「アート」だ。』というもので、漫画のタイトルは「GOKUSAI」という。「GOKUSAI」とはたぶん「極彩」のことことだろうと思う。

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 主人公の名前は空波丈(からば・じょう)。珍しい苗字だ。苗字には興味がある代表も初めてだ。
『アートとは』『美とは』『価値とは』『自己に問い』『生きるために』なんて思わせぶりなワードまでちりばめてあって、もしかしたらこの漫画は、『芸術とガラクタの違いって何?』や『芸術家と職人の境目って?』や『アーティストはどうして自身の作品について解説しないのか?』とかの代表の疑問に答えてくれるかもしれない。そう思ったのだった。

 代表は興奮をおさえてページをめくった。
 長くなるであろう物語のプロローグに、今後主人公に密接にからんでくると思しき美大生が登場する。名前は、由冬リロ(ゆとう・りろ)。あれ?っと思った。

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 「からば・じょう」に「ゆとう・りろ」。これって、「カラバッジョ(ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ:イタリア人画家 1571-1610)」と「モーリス・ユトリロ(フランス人画家 1883-1955)」の当て字じゃないの!

 アートとはなんぞやという壮大なテーマを追求するという謳い文句に対して、あまりにも舞台設定が安っぽい。代表的にはもうひとひねり欲しかった。この段階で、膨らんだ期待はしぼんだ。中味を読んでみたが、やっぱりマンガだなーと思った。絵を売るための面白おかしなストーリーでしかない。考えてみれば、こういうコミックの愛読者は、読んだそのときにドーパミンが分泌されればいいわけで、アートの悩みに付き合わされることなんて望むはずがないじゃないか。期待した代表がバカだった。やっぱり、代表の疑問を解決してくれるアーティストは、自分の足でさがすしかないみたいだ。

 それでも、これまでなかった、アートをテーマにする漫画が出てきたということは、世の中がアートを求め始めた兆しなのかもしれない。「GOKUSAI」をきっかけにして「芸術とは何か?」という議論がブームにでもなってくれれば、多少軽薄であっても、それはそれでいいことだと思う。とにかく、アートを正当に評価し、ガラクタはガラクタだ、と論理的に説明できる評価眼を持つ人を増やすことが必要で、それがアート市場をつくるための出発点だ、というのが代表の持論だ。アート市場がないのに、ひとの駅のような片田舎の美術館がやっていけるわけがないんだよ。

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