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額作りで学んだこと その2

代表は、ぜひとも三角形の額を作ってみたいと思う。木箱の巣に鳥が来て巣を作るように、作家さんが来て三角の画を描いてくれて、「意外といいかも」ということになるかもしれない。

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今から、今回学んだ額作りのポイントを教えましょう。
まず、よく乾いた材料を使うことだ。

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乾燥が不十分では加工している間に(乾燥が進んで)歪が出てしまう。今回経験した例だと、フレームの中央に大きめの節があったフレームは、節を基点にしてくの字に曲がってしまった。素材を鉋がけした後にカットして、組立てまで放ってあったたったの一週間でだ。かなりの本数のフレームが見てわかるくらいに変形してしまったから、厳密には全部が変形したものと推測される。
したがって、よく乾いた材料を使い、かつ素材加工から組立まで一気にやってしまわないとだめだ。

それからカットしている時に丸鋸がぐらつかないようにすること。

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少しでも動くとカットした面がうねってしまう。今回の反省点は、材料を差し込むようにしたガイドを並べた上をダイレクトに丸鋸を滑らせるようにしたために、丸鋸の底が桁に当たるときと抜けるときにガタンガタンと丸鋸がぐらついてしまったことだ。丸鋸の刃のガードが桁にぶつかる時にコツコツ出る小さな引っかかりもばかにならなかった。丸鋸が滑る面がフラットになるように、ベニヤ板を一枚敷いておくべきだった。

もうひとつは、大きい方のフレームから先に組立てるということ。小さい部品に大きい部品を積み上げていくよりも、大きい部品から先に組んだほうが先の振れがが少なくて出来上がりの狂いが小さい。わずかな差でも積みあがるとかなりの量になってしまう。数をたくさん作ったから気がついたことだね。

以上ができたらもうプロ級の額作り職人だ。

コメント

この道一筋
伝説の額縁職人になれそうですね。
全てオリジナルというのが素晴らしい。
紫綬褒章や人間国宝も夢ではありません。
匠の技を後世に残してほしいものです。
頑張ります
おっしゃるほどの技があるわけではないです。
でもアイディアはたくさん湧いてきますので、新しい額ができるかどうかわかりませんが、楽しみながら頑張ってみたいと思います。

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