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「とりあえず」 横溝森子

「とりあえず」 横溝森子(ひとの駅かわうちスタッフ)

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「3月11日 大地震、大津波、大爆発
 私の体も心もすっとんでバラバラ
 
 先はあれこれ興味もあり、心がときめいていた
 だが今は何もない 何にも
 
 体も心も落ち着かない
 自分自身これから先、どうやって生きていったらいいのか、
 何をしたらいいのかわからない
 全くわからない
 
 遠くで「ガンバレ」と言っている
 「ガンバレ」の意味がわからない
 どうすればいいのかわからない
 
 年は明けてもわたしは明けない
 ボーっとしていてもお腹はすく
 
 とりあえず熱いお茶を飲んでみよう
 とりあえず食べてみよう
 とりあえず今日生きてみよう
 とりあえず今を笑ってみよう
 とりあえず  とりあえず     」
1日のこと。代表が川内村に到着するのを待っていたように、ひとの駅かわうちオープン以来の協力者で銅版画作家の横溝森子さんから電話があった。

何事かと思ったら「昨夜、色々な想いが交錯して眠れなくて、その気持ちを詩にしたのでブログにのせて欲しい。」ということだった。そして、詩を書きなぐったメモを持ってやって来た。その詩が「とりあえず」だった。

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これまでの横溝森子さんはこういうことをする人ではなかった。つまりアーティストの多くがそうであるように、自分の内部を見つめる人であって、外に向かってメッセージを発するタイプではなかった。だから作品だって基本的に手放さない。けれども、震災で横溝森子さんは変り、苦しさをそのまま叫ぼうと決心したらしかった。

福島の震災詩人和合亮一氏に言いたい。ほんとうの詩とはこういうものじゃないの?と。

コメント

心平のDNA
やっぱり川内には詩の文化と伝統が息づいているんですね。
心平さんのDNAがしっかりと受け継がれているって事ではないでしょうか。
心平さんが蒔いた種が震災を契機に今、やっと芽を出してきたように思えます。
代表の日記にあったように『科学で滅びないために芸術がある』の先陣を切ったようなこの一遍。
それが先ず詩から始まったのが如何にも川内村らしいと思います。
彼女には続いて第二弾、第三弾を期待します。


本物
良い詩ですよね。なんていうんでしょうか、その人の実在が強く感じられる作品は、詩にしても音楽にしても絵画にしても良いものが多いと思います。
それを意識的に過剰に見せようとしたのはいやらしく感じます。震災で売り出したアーティスト、ジャーナリスト、俳優、政治家、たくさんいますが、だれが残るか見ものですね。
年は明けても
お正月は毎年、それなりの抱負や希望でガンバロウ!という気になるけど、今年は違いますね。「とりあえず」に疲れを覚えます。なにを基準に、なにを考え、なにをしていかなきゃならないの?日頃、浅く軽く物事を流してきた自分には無理だわ。重いわ。つらいわ。誰に聞くことも、教えてもらえないことも、自分で答えを出すことのできないことも分かるからね。
やっぱり、今日をを生きるしかないと自分にいい聞かせました。とりあえず・・・
開き直り
誰か頭の良い人がスカッとした答えを出してくれるに違いないと期待していましたが、どれだけ待っても出てきませんね。たぶんこれからも出てこないでしょう。
そうすると自分で答えを見つけないといけないような気になるんですが、無理ですよね(笑)。どこまで深く悩むか各人各様でしょうけど、わたしは途中で止めて開き直りました。それしかなかったです。

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