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ご飯をおいしく炊く道具

 生きることは食べること。
生きるために必要なことはたくさんあるが、食べることが基本中の基本だ。

 肉を主食にする民族には、肉を美味しく食べるための伝統の料理法がある。
例えば、低温で時間をかけて柔らかく焼いた肉を、シンプルに岩塩や胡椒だけで食べるバーベキューは、もとは南欧の肉食文化が広がったものだ。豚をよく食べるドイツでは、豚のすべてを無駄にしないで、血までソーセージにする。これがとても美味しい。エスキモーの人たちは、肉を生で食べたり、干し肉にしたり、発酵させて食べたりもする。パンにしても同じ。主食であるパンは、過剰に糖分を加えないで、甘みは発酵とエージングで出すものだ。
 
 主食とする食材は、あまり手を加えないで、素材の味が楽しめるような調理法が考えられている気がする。そのほうが飽きずに食べ続けられるからなのかもしれない。あるいは、食べ続けてきたが故に、素材の美味しさを追求した料理法が残ったせいなのかもしれない。

 日本の主食は米だ。
だから、米をいちばんおいしく炊く道具と方法があった。
それが、このみんなが囲んでいる道具・・・なんて言ったのだろう?残念ながら、誰も名称がわからない。
091220 おいしいご飯のために

 今ここにこれがあるのは、事務局長の斎藤さんの大切なコレクションだから。
昭和30年代、代表が子供の頃には、各家庭でふつうに使われていた。この中に炭を入れた火鉢があって、釜をその上に載せて米を炊き、最後に蓋をして密閉して、じっくり蒸らしたのだ。これで炊いたご飯は、甘くてとっても美味しかった。手間はかかったが、どこの家でも母親が朝早くから起きて、時間をかけて炊いたものだ。米は、前夜にといで潤かしておかなければならなかったから、美味しいご飯を炊くのは二日がかりだったわけだ。生きるために食べることの意味がわかっていた時代の道具、食べられることのありがたさを、だれもが知っていた時代の道具だ。
 養った多くの命を誇るように、この・・・?は、ひとの駅の事務所に鎮座している。

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