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ブログを休んで失礼しました

昨日は、代表の会社は出勤日だった。退社するころに急遽、青山本社の先輩と、代表のITの先生の和光ビルの友人とで酒でも呑もうという話になり、東武東上線の朝霞台駅で待ち合わせして、だいぶ遅くまで語り合いながら盃を重ねた。お開きにして帰る段になって、電車とバスが休日運行だったことに気づき、最終バスに間に合わずに駅から自宅まで2キロメートル千鳥足で歩いた。家に着いてシャワーを浴びたら昏倒。ということで、ブログを休んでしまいました。たいへん失礼をばいたしました。

どうも木曜日と金曜日の休みっていうのが調子くるっちゃうね。会社を休む日は土曜日と日曜日だっていう生活を何十年も続けたために、頭も体も、休めば土日と思い込んでしまう。出勤すれば土日以外と勘違いしてしまう。平日にひとりだけ休んで時間を潰すのはとても空しいし。こんなことは景気回復にも代表の思考停止にも逆効果だと思う。

ところで、昨日の飲み会の肴は一冊の社内誌。数年前、社員だけに配布された冊子で創業期の頃の逸話が収められている。青山の先輩は、こういったフィロソフィー関係が仕事なので、わざわざライブラリーから持ってきてくれたのであった。12ある話のそれぞれが改めて懐かしく面白く、宝石のような輝きをも感じた。今日はその中のひとつを紹介します。

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『技術人精神について -本田宗一郎 (昭和52年)-

 人間にはさまざまの個性がある。
数学に図抜けた個性、文章力に図抜けた個性、手足を動かすことを好む個性、へそ曲がりの個性、あるいは何も特徴がないという個性。こうした各様の個性を平等に扱うのが社会の基本だと私には思われる。学校でも企業でもおよそ人間の集団があるところ、この原則は生かされる必要がある。どの人間も一人の例外もなくその役割を果たしている。

 われわれの行う技術開発も、実はこうした平等の原則によってその大半がもたらされるのである。たとえば私が宿題を出した技術者たちがそれに取り組む。集まって討議し問題解決の糸口をさがしだそうと努力する。一人の男がリーダー的な役割を果たしよい方向へ向かうが、やがてデッドロックに乗りあげ、会議は後退を始める。次の会議には別のリーダーが現れ問題の解決に活躍する。つまりどんな問題も一進一退し、その度に中心になる人物が現れ一定の役割を果たす。

 こうして最後の決定的な瞬間がやってくる。大きな壁がグループの前に立ちふさがり、誰もこの壁は乗りこえられないと思いはじめる。すると今まで目立たなかった一人の男が決心したように話しはじめる。彼の心の中を推し量れば、多分誰もやれないなら俺がやってみようといったっことかもしれない。会議は沈滞の壁を破り再び活発になる。

 人間というものは、面白いものであり、不思議なものであり、必要のない人間というのはいないのである。私が人間に好き嫌いのある人は真の指導者になれないと日頃から言っているのはこうした理由によっている。もし研究グループがいわゆる優秀な人材だけで構成されると、そのグループは大抵中途で挫折するのである。ヘソ曲がりの人がいればその人はヘソ曲がりぶりを発揮し、テンポの遅い人がいればその人はテンポの遅さでかえって問題の本質に決定的に迫ることができるかもしれない。
研究・開発の過程が常にこのように進むとは限らないが、何事も一人では成し遂げられない点をわれわれはよく覚えておく必要がある。その意味でまた人は誰一人として自分をあきらめてはならない。

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そう書いた創業者が、もっとも個性的な人間で、最大最強の壁だった。どんな小さなことも、たとえばボルト一本の長さまですべて創業者自身が決めたから、自分たちのやりたいようにやるには、まず手強い創業者を説得しなければならなかった。これは当然ながらたいへんな難行苦行だった。この厳しさで社員は鍛えられたわけだね。そして、創業者が「やれ!」と言えば、明日でも1時間後でもなくRight now!たった今やれ!ということだったんだ。でも、なんだか元気がでる。

こういう会社に長く勤めた代表は、ずいぶん感化されて、かなり特殊な人間になってしまったなぁ(笑)。

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