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秘密の花園

あぶくまロマンチック街道と呼ぶ国道399号を川内村役場から都路方面へ行くと、代表の家のちょっと手前の天然記念物『林の大杉』があるあたりに、一面に芝桜が植えられたAおばさんの畑がある。今が一番きれいに咲いている。Aおばさんはもう何十年も、こうやって道行く人を楽しませてくれている。でも、心なしか今年の芝桜は寂し気に見える。

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教えてあげる。じつは、この芝桜の中に美味しいイチゴの畑があったんだよ。
そのことを教えてくれたのは親友のマサヤス君だ。マサヤス君とは学校からの帰り道が同じだったので、小学校から中学校までずーっと一緒に帰った。高校は別だったが、その三年間も、春休み夏休み冬休みには、朝から朝まで毎日のように遊んだ。高校を卒業してからマサヤス君は、京都の大学へ行ってそのまま京都に住んだため、その後はたった二度しか会っていない。

小学校5年生のある日の帰り道、「あそごさイヂゴがあんだ。食ってがねが?」とマサヤス君がささやいた。
代表たちはほふく前進してイチゴ畑に近づき、畝に体を隠しながらイチゴを頬張った。うまかった。盗んで食うのってどうしてあんなに美味しくて楽しいんだろう。ふたりはイチゴを食うのにすっかり夢中になった。夢中になって後ろから近づいた人影に気付かなかった。

「こらっ!」という声に振り向くと、Aおばさんが立っていた。そこから先の記憶がない。
いまでもここにイチゴ畑はあるんだろうか。こんど川内村へ行ったらほふく前進して確かめてみよう。

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