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届ければ燻炭が焼ける

 どんな組織にも属さず、誰に従うこともなく、やりたいことだけをやり、食べたいものだけを食べ、面倒な付き合いは避け、気に食わないことをはやらない。でも、せいぜい変な奴だと思われるくらいで何の問題もなく毎日過ごせてしまう今の代表。だから、別に師走だとか年末だとかに合わせてどうのこうのというのは全然無い。ただ、こういう時期になるとまた、残された自分の時間が削られたんだなというのを感じさせられる。

 深谷の同級生の籾殻燻炭焼きを、もうひとりの同級生と手伝ってきた。

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 籾殻は水を弾くので、生のままで畑や田んぼに入れるとあまりよくないと言われるのだが(積極的に入れる農法もある)、炭にすると性質が変わって土壌改良効果が高くなる。水を弾いていたのが一転して吸収しやすくなり、水保ちがよくなって土が軟らかになる。また、表面にたくさんの細かい穴が空いているので、通気性や水はけをよくし、土壌の微生物が住みやすい環境を作ることができる。微生物の働きを活発に導くのが有機農業の肝の部分。この働きによって植物の生長が促され、連作障害などの病気がかなりの成功率で予防できる。深谷の同級生は、田んぼでその効果を比較してみようとしているわけだね。田んぼ2反に対し、フレコンバッグ6個分の籾殻を3つに分けて焼いた。代表もこれだけの量の籾殻を一遍に焼くのは初めてだ。

 代表は知らなかったが、こういった、煙を出す作業をする場合には、市役所と消防署に届けて許可をもらう必要があるんだってね。そうすることで、市や消防署が通報を受けた段階で余計な出動や騒ぎを防げるらしい。もちろん同級生はそれをやっていた。さすが元役人だ。またひとつ賢くなった。そうかといって、代表が落葉焼きの度に届け出をするかというと、そうはしないだろうと思うが。

 籾殻を焼いていると、近所のおじさんが「焼き芋を作らせてほしい」と、手土産の自家製蜂蜜の小瓶を携えてやって来た。代表も一ついただいた。

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 それから1時間余り、養蜂について情報を教えてもらった。勉強になった。養蜂にも興味が湧いたが、これ以上手を出す余裕は無いので沸々するものを抑え込んだ。今までは残った時間でやれることをやればいいと考えていたが、少しずつ気持ちが変化している。

 農業には限りが無い程の可能性がある。今発掘できている領域は1パーセントにも満たない。全部開拓したい。が、代表にはそのための時間はない。動ける残り時間に対してやりたいことが多すぎる。どうしようもなく時間が欲しい。立ち登る燻炭の煙を見上げながら、強くそう思った師走の一日だった。

コメント

無限の可能性
農業も絵画制作に似てますね。面白いし苦しい。蜂蜜は薬用に使っていますが、好物です。

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