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ビニールハウスの問題

 永遠に新しいまま保たれるものはない。青物は枯れ、プラスチックは劣化し、金属は錆び、石でさえも風化してやがて形が無くなる。新築だった家だって古くなれば朽ちる。ただ、手入れをすれば、それまでの時間を少しばかり先延ばしすることはできる。

 毎日作業場として借りたビニールハウス屋根の張り替えをやっている。このビニールハウスは、その手入れをやって来なかったからボロボロだ。

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 代表が作業場として使う右手の方は、一度屋根の部分を張り替えた。倉庫として使うためだったらしい。そのおかげで錆の程度が軽い。しかし、代表が畑として使う予定の左手の方は、このビニールハウスを建てた時に張ったきりだったので、紫外線とオゾンで劣化して破れ、砕けて四方に飛び散ってしまって鉄の枠が剥き出しになった。

 それでも、しばらくは亜鉛メッキが犠牲となって鉄を守っていたのだろうが、たった数十ミクロンの層である。まず、建築時に傷ついた部分やネジとの接触部分から雨水と空気が入り込んで鉄部を犯し始め、めくり上げ、亜鉛メッキ自体も酸化してこそげ落ちた。その結果、鉄骨の赤錆が進行し、溶接部とか組み立て時にストレスがかかっていたところは既に断裂している。代表が足を載せている雨樋も溶融亜鉛メッキを施したもので、メッキ層が厚いため錆びに対する耐久性が高いが、雨が溜まる所は錆がひどくて抜けそうである。危ない。

 それでも、築40年以上の歳月を考えれば劣化が少ない方だろう。骨格部分はまだ新品のような状態の所もあるし細かいところまで配慮が行き届いて作り込みが素晴らしい。建築責任者の良心を感じる建物だ。触っていて気持ちがいい。

 問題は、朽ちて飛んだビニールの破片である。有機農業ではプラスチックの素材を土の中に残してはいけない決まりになっているが、砕けた破片が全て土に交じってしまって完全に撤去するのは無理だ。大きなものは手で拾うが、小さいのは土だと思ってやるしかないだろう。スポンジの土で育てる野菜だってあることだし、土の重量の0.01パーセント以下のビニールが混じっていても実質実害はゼロ。気持ちの在り方の話である。

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