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畑でオセロゲーム

 畑Bの南側はI氏が稲作をしている田んぼで、その向こう側がN氏の畑。その先は堤防、さらにその先は川だ。

 I氏から稲藁をひと山もらったので、お返しに籾殻燻炭を焼いて田んぼに入れてあげる話になった。

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 ところで、この辺りの農地は、1反前後の大きさでオセロの盤目のように持ち主が違い、入り組んでいて代表もよく把握できていない。とっても複雑なんだが、I氏はこの田んぼをN氏から借りており、N氏はまた自分が耕している畑は他の地主から借りている。

 代表がI氏の了解をもらって田んぼで燻炭を焼いていると、地主のN氏が現れて「ここは来年じゃが芋植えるからよ」と言った。前日I氏と話をしたときにはそんなことは話題にならなかったので、今朝までの間にそういうことになったんだろうと独り合点した。

 「そうなんですか、ここじゃ水浸しになっちゃうから、じゃが芋は難しいんじゃないですか?」なんて話ながら、少し先の畑で家庭菜園を楽しんでいた老夫婦が、同じように急に地主から畑を返せと言われて困惑していたことを思い出していた。そういうことをやられては可哀想だ、とN氏も同情していたのだが...。

 そこへI氏が現れた。N氏は、I氏にも「ここは来年じゃが芋植えるからよ」と言った。I氏は「えっ!?」と驚いた顔になり、そのあと不快な顔になった。I氏もその時に初めて聞かされたらしい。老夫婦に同情し、地主の横暴を非難していたN氏が、目の前でその地主とまったく同じことをやっている。農地ってこうやって切割り切ってり替えていかないといつまでも引きずってしまって駄目なんだろうなと、代表は気まずい二人の間に立ちながら理解した。

 この連鎖でまたどこかの白い駒が黒になったり黒い駒が白くなったりするんだろう。そういう時期でもあるんだろうね。どうか代表の畑には影響が出ませんように。燻炭を片付けながら代表は祈った。

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