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さつま芋掘りはいつもドキドキ

 アッピア街道から代表の畑Bに入ると、左手にさつま芋の畝が見える。一面葉っぱで埋め尽くされた状態だ。

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 葉っぱを食用とする作物なら豊作と言えるが、さつま芋の場合はこういう状態をツルボケ(弦呆け)と言って、不作の典型的な姿とされる。

 つまり、本来食用とする芋の部分に養分が蓄積されず、葉っぱばっかり育つのでこうなってしまうからである。葉っぱの威勢が良いので喜び勇んで茎を引っ張ると、あれあれ、細い10センチメートルほどのすじ状のさつま芋がポツンポツンと1、2本抜けてきてがっかりさせられるのが通常だ。

 それを防ぐ技術手法が弦返しというもので、弦が勢いを増して、その節々からの根が地面に入って行く時を見計らって剥ぎ取り勢いを弱めてしまう。そうすることで、炭酸同化して作った炭水化物を葉っぱの増産に使わせないで根に貯めさせようとするわけなのである。

 が、代表はそれもやらなかった。ということは、不作が決定したも同然。掘るだけ無駄のさつま芋。眺めるたびに虚無感に包まれてしまう、さつま芋が元気なのに代表の方は元気が無くなる、そういう場所になってしまっていた。

 唯一の希望は、代表の考えた農法に従って肥料をやって来たこと。最後のカルシウムを与える時には足を踏み入れることさえできなくて葉っぱの上から花咲かじいさんが灰を投げるみたいにして撒くしかやりようが無かったが、それでもやり切ったという感はある。それに、弦と葉っぱは良く出来たから弦と葉っぱは飽きるほど食えた。旨かった。

 そうは言ってもいつまでもこの状態のまま眺めているわけにもいかない。弦と葉っぱは穫れたし、来年大豆を播くための肥料抜きだったと思えば空しさも半分にできる。一番の収穫は、さつま芋における代表の理論がどうなのか?がはっきりすること。失敗もまた成果。それに尽きる。と、自分を納得させながら一株だけ試し掘りしてみた。

 一株の弦だけでネコ車3杯分もある。こりゃ完全に駄目だわ(笑)。失敗失敗。こりゃ失礼しました。

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 と思いきや...、
 開けてビックリ玉手箱、期待外れの大豊作だった。栄養周期理論は素晴らしい。

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 種類にもよるが、通常、一株の芋の数は2、3個くらいで、多くて5、6個だろう。15個も付いていた。また、大きさは良で300グラム前後に対し13個が300グラムを超え、大きいもので1、3キログラム(昨年畑Aで収穫した3キログラムオーバーには及ばないが)総重量は6.8キログラムもあった。さつま芋農家でも一株2キログラム、10アールで4トンを超えたら御の字だろうけど、代表のは14トン近くになる。農薬は一切使っていない。革命的レベルだと自分では思う。

 あまり喜んでいると、この一株だけに芋が付いて他の99株がゼロという可能性もあり得るのでこれくらいにしておくが、芋類については代表の農法で充分やれるなーと思った。生命力が強くて、あまり手間もかからず、光合成効率が良くでん粉を多く蓄積することが出来る。合理性が高く代表の性格と相性もピッタリだ。

 余談だが、太陽光パネルよりもサツマイモの方が作り出すエネルギー量が多いって、知ってた?太陽光パネルと同面積の土地で収穫したサツマイモの熱量と発電量を比較すると、サツマイモの方がエネルギー量が4倍にもなり、しかも、二酸化炭素を固定化できる。さつま芋の醗酵設備や経費のことがあるにしても、太陽光パネルよりも理に適っていて経済性も高い。代表の農法の生産効率であれば更に経済的かも知れない。代表があと20歳若かったらそっち方面にチャレンジしてもよかったんだが、今は自重して種だけ播いておくことにして、明日また一株掘ってみることにした。

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