FC2ブログ

肥溜めのカオス

 新しいレシピでのぼかし肥料づくりは、激しい醗酵で通常の3分の1程度の時間で完熟してしまうという尋常でない結果になったのだったが、一体ぼかしの中で何が起きたのだろうか?その時の温度変化を記録したデータを見てみた。
  2019062202.jpg
 青い線が外気温度で、赤い線がぼかし肥料の内部温度だ。「0」が6月6日の16:30でスタート地点で「7」が16日の13:15。外気温とぼかしの温度が同じ31.6℃になったところを醗酵終息とした。確かに10日で醗酵が終わっている。イコールぼかし肥料完成ということだ。

 「1」から「6」は切り返しをしたところ。切り返しとは混ぜ返しのことで、水分が不足し乾燥部分が増えてくると活性が鈍るため攪拌して再活性を促すために、あるいは、活性が高くて高温になった場合に冷却する目的で行う。限度を超えた高温にすると肥料分が熱になって逃げてしまって肥効分の少ないスカスカのものになってしまうからだ。70℃をオーバーするとだいたいそうなる。

 スタンダードな温度変化のパターンは、「0」から「1」まで5日前後かかり最高温度は55℃くらい。そこで水を補給して切り返しをすれば、活性が進んだ後穏やかに下降して3週間からひと月で終息する。その間の切り返しはせいぜい1回か2回だ。

 ところがこのレシピでは温度上昇が急激で、尚且つ70℃に迫る勢いだったため温度を下げようとして「2」と「4」の切り返しを行った。

 いくつか疑問がある。

①温度上昇(=活性化の高まり)があまりにも過激なこと。ぼかしの醗酵は、乳酸菌や納豆菌などの菌類が増殖しながら材料を分解する働きなわけだが、増殖スピードが速すぎる。

②一回65℃に達した後で活性が鈍るが、一気に止まり鈍り方が一直線的すぎる。鈍るということは水が足りなくなるとか外気温度が低いとかの要因が考えられるが、充分な湿り気が残っていたし、この時期の気温で醗酵が鈍ることはあり得ない。

③「1」の切り返しの後再び急激な活性を始めた理由が不明。水を足した訳でもなく、ただ掻き混ぜただけだった。新しく入ったとしたら空気だけだが、空気が足りなくなっていたのか?

 全然わからない。肥溜めに落ちちゃったような気分だ。

コメント


管理者のみに表示

トラックバック