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野菜づくりで悩んだら

 代表が家庭菜園を始めた時、野菜を作るための知識情報を持っていなかった。子どもの頃、親や近所の人が作業する姿を見たことがあったという、ただそれだけが手がかりだった。畑仲間に指導してもらったりインターネットで調べたり本を買って読んだりもしたが、帯にも襷にも褌にも短いといった細切れの情報ばっかりで、素人には頭の中でそれらを理解して繋げて野菜作りの体系を組み立てることは困難だった。

 その時から今に至る代表の経験から、野菜作りを始める時これと巡り合っていたらこんなにも遠回りしなくて済んだんでは、と思える本がある。成美堂出版の『有機・無農薬でできる 野菜づくり大事典』だ。埼玉県小川町で有機農業を営んでいる金子美登氏の著で、知る人ぞ知る現在の有機農業の理論・技術・流通の基盤を構築された方だ。

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 この本の素晴らしさは、取り上げている野菜の種類が多く、ひとつひとつについて豊富な写真を使って土作りから収穫まで無駄なくわかりやすく伝えていることである。文章もニュートラルでとても読みやすい。しかも、高級紙を使って270ページもあって全編カラー。それでいて価格が1500円(税抜き)とは、良心的を超えて慈善の域の本である。

 代表もうまくいかなくて悩んだ時迷った時には必ずこの本を開く。すると「こうすればよい」ということだけがシンプルに書いてある。その度に複雑に考え過ぎて遠回りしていた自分に気付かされる。

 『有機・無農薬でできる 野菜づくり大事典』には所々に金子美登氏のゴツゴツした手や作業の方法を示す姿が写っている。それらから農業に対する氏の信念が伝わる。文学哲学書としても読める稀有な農業本である。早く続編を出版していただきたい。

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