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ぼかし肥料仕込み

 ぼかし肥料というのは、有機質肥料と微生物資材を混合したものに水を加えて醗酵させたアミノ酸態肥料のことで、有機の野菜栽培をやっていて自分でぼかし肥料を作ったことがない人は少ないだろうと思う。有機農業の基本中の基本である。醗酵する時に熱が出て、最高温度を50度前後で抑えるようにしなければならない。60度以上になったら養分の少ないスカスカの肥料になってしまう。

 ぼかし肥料には、窒素リン酸カリウムの3大栄養素の他に、糖類、エチルアルコール、ビタミン、ミネラル、有機酸、核酸、酵素、植物ホルモンなどが含まれ、作物はそれらを直接吸収して、葉が自ら合成するアミノ態は自分自身に使うことができるために美味しく日持ちの良いものに育つと言われている。もちろん農大でも自分たちで作って使っていた。

 しかし、原料の中の放線菌・土着菌・乳酸菌・酵母菌・枯草菌などの多種の菌によって醗酵が行われるので、材料の組み合わせと外気温などの条件の違いにより出来上がりは作るたびに違ったものになってしまう。たいへんデリケートで難しかった。だが代表は温度と水分を把握して管理することでだいたい同じレベルのぼかし肥料が作れることを突き止めたのであった。えっへん。

 代表の研究にもぼかし肥料が欠かせないため、とりあえず今手に入る材料で仕込んでみた。材料は「おから」「米糠」「醗酵鶏糞(セイメイファーム)」「穂のか(アイルクリーンテック)」を適量。通常は水を入れて湿らせるんだが、おからの水分で適度な湿り気になったので水は加えなかった(因みに農大では「米糠」「醗酵鶏糞」「籾殻堆肥」「燻炭」「水」で作っていた)。

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 これらを手でよく混ぜて、できれば藁のようなもの、無ければ毛布などをかけて雨が降っても濡れない屋根のある場所で保温しておく。するとだんだんに温度が上がって4~5日後に40度を超える...はずだったが、

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 なんと半日で50度を超える事態になってしまった。しかも、中心部だけ高温で表面はまだヒンヤリ冷えている。これは一体どうしたことか?おからか穂のかのどちらか、あるいは相乗しての活性が原因だと思うが、またひとつ研究材料が増えて喜ばしい。

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