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セローのエンジンオイル交換からホンダとヤマハの違いを思う

 そろそろYAMAHAセローの走行距離が1,000kmになるので、エンジンオイルを交換することにした。今の車やバイクは、新車の時大昔みたいに加工残りの金属片がゴロゴロ出てくるようなことは少なくなったから、このままエンジンオイルの限界まで使っても致命的な問題が出るようなことはないんだが、用心に越したことはないからね。

 セローのエンジンオイルのドレンはこんなところに隠れている。

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 山道なども走れるバイクだから、エンジンが石や木などにぶつかったときにエンジンが割れてしまわないように、下の部分がアルミのプレートでガードされていて、一般的にこのプレートを『エンジンガード』と呼ぶが、その裏側だ。ちなみに、セロー(SEROW)というのはカモシカのことである。
 セローの場合、オイルのドレンボルト、エンジンオイルを抜くためのボルトは、このエンジンガードに開けられたの穴の奥にあって、穴の直径がボルトのつばの直径よりも大きく設定してあるから、エンジンガードが付いていてもオイルを抜く作業ができる。ところが、やりにくいのである。メクラ作業ともいったりするんだが、ボルトを緩めるためにに工具を差し込む時とか、逆にボルトを差し込んで締め付ける時とか、作業部分が見えない。勘とか手探りでやらないといけない。周辺に飛び散ったオイルを拭くのも大変だし。経験があって慣れている人ならいいだろうが初心者には無理。代表も無理だと思ったので、エンジンガードを取り外して作業をすることにした。

 エンジンガードを取り付けているボルトを緩めると、カランという音がした。ドキッ。エンジンガードを外すために代表の両手はふさがっている。その状況で何か取れてしまう部品があるということは、もう一本手が無かったら再び組むことはできないということなのである。こういうことを言ってはいけないが、ヤマハの人は手が3本あるのか、あるいは、エンジンガードを組み付けるときに2人で行うかのどちらかなのだろう。

 カランという音の正体は、カラーであった。

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エンジンガードと取り付ける相手側の間に入れるスペーサーだ。できればそんなものは使わない方がいいんだが、エンジンガードの材質は固くて厚いアルミニウムを使っているために、狭い範囲であまり深い絞りができないからだろうと思う。

 各締め付け部分にカラーがあるので合計で4個。仮に手が3本あったとしても、エンジンとエンジンガードの間は狭く、手が入るスペースがない。細くて長い指だったら入るかもしれないが、とすると、アイアイでも飼って手伝わせているとでもいうのか?そんなことは有り得ないだろう。なんでヤマハはこんな手品みたいなことができるのか?このままじゃ眠れないし、第一元通りに組み立てることもできない。

 代表はじーっと部品を観察した結果種明かしがわかった。接着剤の跡だ。

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 カラーはエンジンガードに接着した状態で組むらしい。そうすれば一人でもできる。しかし、そうしたら、バイクショップでメンテナンスする場合とか、あるいは代表みたいに個人がこうやって取り外すときとかのことは、どう考えているんだろうか。SL230では、多少組みバラシしにくい部品はあったが、できないレベルのところはなかった。ヤマハは全体の商品魅力を達成するためには細かいネガはしょうがない、それが嫌なら買うな、という割り切った考え方みたいだ。やるなーヤマハ。

 代表もセローを選んだ以上ヤマハ流に従わないといけない。カラーに両面テープを貼って固定することにした。

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 しかし、代表は、カラーをエンジンガードにでなくフレーム側に貼った。

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 ナットがエンジン側にあって、そのバラツキを吸収するためにエンジンガード側が長穴になっているのに、エンジンガード側にカラーを接着するのは理にかなっていない。カラーの位置がフレームのナットからずれたら長穴にした意味がないだろう。永遠に使うことのない長穴なっていないか。代表の自己満足の話で、全体の商品魅力にはまったく影響ないけど。

 いよいよドレンボルト(矢印)へ。

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 何かの部品を取り付けるためでなく、液体や気体を抜くためだけのものなので、それ用の特殊な形をしている。つばの部分が大きい。代表がセローの前に乗っていたホンダSL230は、ドレンボルトのところにゴミを取るための袋状の金網が付いていたためもっと直径が大きかった。この辺りもずいぶん考え方が違う。

 しかし、もっと違うのはドレンボルトの位置だ。セローのはエンジンの真下にあるが、SL230ではエンジンの横にあった。SL230だけでなく、代表のKトラのドレンボルトの場合も最下点になる場所を避けたところにある。このボルトがダメージを受けると、エンジンオイルが全部流れ出てしまい、エンジンが壊れてしまうため、ホンダは、エンジン単体で置いた時でもドレンボルトに力がかからないようにしてあって、仮にドレンからオイルが漏れた場合でも、一気に流れてしまわないような配慮がしてある感じがする。

 そのため、エンジンオイルを交換するときは、セローはすーっと全部抜けてくれたが、SL230はなかなか抜けなくて、しかも横に出てくるのであちこちオイルで汚れて掃除がたいへんだった。

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 一長一短だが、ヤマハは割り切りのバランス取りがうまくて、ホンダは必要以上に気を使いすぎているという感じがしないでもない。まあ、ホンダがヤマハのスクーターを造る時代だから、そのうちどっちかになるんだろうと思うが、代表としてはこういうところを眺めながら楽しんでいきたい所存だ。

 さて、エンジンオイル交換作業も終盤、例によってドレンボルトに磁石をくっつけておこうとしたら、磁石がきれいに付かない。傾いてしまう。

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 ありゃりゃ。ドレンボルトの先っちょが凸凹だ。

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 こういうところは役に立っていないからどうでもいいという判断なのだろう。これもまたヤマハの割り切りだ。前にKトラのエンジンオイル交換をした時に撮った写真があったはずと思って引っ張り出したところ、ホンダはわざわざ加工して面と高さを出していた。

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 これも空しい無駄なのか?磁石がずれないでくっつくレベルなら問題ないけど、やっぱり美しく見えた方が気持ちがいいね。代表としては。

 気になるエンジンオイル中のゴミは?黒い粒が金属片だ。

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 指の間でこするとジャリジャリする。けっこう大きいので、オイルの下に沈んで一緒に流れるようなことはないと思うが、高速で回転や摺動するところには無いに越したことはない。磁石を入れてしばらく様子を見て行こうと思う。

 使ったエンジンオイルはピッタリ度2ℓ。250ccのエンジンにしては多いと思うが、少しでも軽くしようということではなくて、1ℓ缶丁度2本使い切るようにしたかったのだと思う。きっとこれもヤマハのや割り切りだね。

 すべての作業を終了し、確認のためにエンジン始動。すると、排気と一緒にマフラーから水が出て来た。

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 もしかして、と心配になって排気管をチェックすると、やはり見当たらない。水抜き穴が。マジかよー。これじゃ錆びてしまってエキパイに穴が開いてしまうじゃないか。

 今しばらくヤマハの割り切りを探して楽しんで参りたいと思います。

 

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