FC2ブログ

スコールPart2

 一ヶ月あった夏休みも今日で終わり。明日からまた実習と講義と当番の日々が始まる。代表の夏休みは、中盤までは溜まった用事を済ませ、それから4日連続の当番があった後にようやく休みになったが、昨日がまた当番だったので、実質は10日ほどの夏休みだった。

 休みになってからは、朝明るくなり始めたら畑に行って草取りなどをやり、8時過ぎに切り上げて朝食をとり、期末試験のための勉強をしながら掃除や洗濯などをして過ごし、夕方か夜にスポーツクラブで汗を流すという日を過ごしてきた。おかげで実習で蓄積した疲れがスッキリ取れた(昨日の当番で幾分疲れてしまったが)。

 その、勉強メインの夏休み後半の中で、唯一の用事というか約束というのがナカノ君との飲み会だった。駐在先の米国から一時帰国するというので、昔の職場の仲間のカメちゃんとタッキーとハタイも集まって、川越の割烹で一席設けた。落雷で電車が遅れるほど激しいスコールに見舞われて濡れちゃったのは想定外だったが、歓迎のスコール(乾杯)は、5人体をマイナスイオンで満たし各段に爽やかだった。

2018090201.jpg

 ナカノ君からのお土産。
 オーガニックのチョコレート(左)とソープ(右)。

2018090202.jpg

 代表が有機農業を勉強していると知って選んだらしいのだが、結構高価らしく、4人分だとかなりの金額になってしまってナカノ君はえらく後悔していた(笑)。

 実は、今、欧米ではオーガニックが大流行なのである。夏休みに秩父の有機農家で有機野菜イタリアンレストランのオーナーを訪ねたときに聞いた話だが、全米では見回るのだけで車で何10分もかかるような大規模な農場が普通だが、オーガニックの農場でもそういった規模で経営されていて、その産品を扱うマーケットがこれまた巨大で、そこに野菜が果物が山に積まれて売られているらしい。実際に見て来た彼は、自身が撮影したスマホの動画を見せてくれた。日本では到底有り得ない規模であった。

 欧州のオーガニックの取り組みはアメリカよりももっと古く、現在に至ってイタリアやフランス、イギリスあたりではごく普通の風景としてオーガニックの圃場が広がっている。そうなった背景は、多量の肥料を必要とする麦の栽培が中心で調達に苦労した歴史もあるだろうし、冷涼な気候なので害虫が少なく日本よりずっと有機農業がやりやすいことなども背景にあるのだろう。代表のような定年退職老人の暇つぶしとかニートの逃避先としての日本とは位置づけが異なると考えられる。

 もちろん日本でも先の有機野菜イタリアンレストランのオーナーの方のように、食の安全と商売としての現実性、そして何よりも有機産品の味の良さから、合理的で儲かる経営を行っておられる農家も少なくない。知らない人もいると思うけど、代表が住んでいる埼玉県は近代有機農業の発祥の地で、県単位で言うなら日本で最も力が入れられているエリアなのである。

 話は逸れるが、そのルーツの農家の方たちの何人かが農大で教えておられ、代表はその先生方から直接教えを受ける機会に恵まれている。だから興奮でブルブル震えるくらいに授業が面白い。

 ところで、お土産のチョコレートに書いてある文字を読んだらこんなことがかいてあった。

「Always
SMALL FARMER GROWN」

2018090203.jpg

 続けて
「WE NEED YOU!
(FIND OUT WHY、INSIDE)」

 そして、おそらくカカオの生産者と思われる黒人のおばさんの写真があって、その横に
「We source from small farmer organizations because we belleve they are the heart and soul
 of the Fair Trade movement.

 equalexchange.coop」
という文章もあった。ネットの自動翻訳にかけてみたら次のような内容らしいことがわかった。

「私達が信じているので、それらは、 小さい農夫組織からの私達ソース 公正取引動きの心臓と魂である」

 よくわからん。こんなレベルの人工知能は大丈夫なのか?大体の意味はそれぞれで感じ取っていただくことにして、つまり、有機農業の手がかかる非効率な部分に対し、きちんと対価を払うべきだと思うから、消費者もちゃんと負担しましょうね、と伝えようとしているみたいだった。

 日本とはちょっと違うと思った。日本では有機の商品でもできるだけ安く買うという傾向があって、有機の食品を提供する側も競合を慣行商品としていて、そのため、例えばキュウリの曲がりが3㎝以下でなくちゃいけないとか、葉物に小さな虫食いの穴が一つでもあってはいけないとかの同じ規格で選定したりせざるを得ないため、不良品が慣行農法の何倍にもなってしって、それを毎日廃却しているというような現象が起きている。おかしな話だが、ただでさえ手間がかかって儲けが少ない有機農業者に、更に負担をかけしまっているような現実がある。ところがアメリカでは、最初から「有機の商品は慣行農法の商品とは別物だよ」とことわっている。アメリカ人はこういうところが実に上手い。理解する消費者も多い。きっと欧州でも同じだろう。

 美味しくて体に良い食材なのに、そうでない食材よりも苦労して生産して、それでもって安く買い叩かれたら作る人はいなくなる。当然のことだ。

 だったら日本でもアメリカと同じことをすれば済む話だと思うんだが、そんなに単純ではないらしい。いろいろ学んでわかったことなんだが、代表がもうちょっと若かったらそういったところに本格的に切り込んで行けたかもしれないが、もうその体力と気力と時間がない。自分の限界も農大に行って学べたことではある。せいぜい100坪に満たない畑を耕すのが関の山だ。

 久しぶりに気持ち良く飲んだ。いつの間にか雨も上がり、街の中に秋風が流れて来た。ナカノ君はホテルに向かい、カメちゃんとタッキーとハタイは東上線を上って行った。代表は反対方向の電車に乗って我が家に向かった。

 明日は当番という夜に、こんなに大量の酒を、しかも夜半まで大声でしゃべり続けながら飲んでしまってどうなるか、想像したら怖くなった。

(写真はイメージです)
2018090204.jpg

スポンサーサイト

コメント


管理者のみに表示

トラックバック