忘れ得ぬバイク

駐輪場でバイクを洗っていたら「ヒューン」というホンダ250cc4サイクル4気筒エンジンの音が近づいてきた。バイト先から帰った息子だった。

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  カッコいいねーと声をかけると、息子の顔はにやけた。お父さんにも乗らせてくれ、というと「やだ!」と返された。息子よ。散々代表のバイクの世話になったことを忘れたのかい?ずいぶんな返事だね。ケチ。

 団地の周回路を原付スクーターで「怖え~」といいながら練習していたのが、たった一年あまりでこんなにも生意気になっちまう。困ったもんだが、これも成長と呼べるとするならば、代表のバイク、DioZ4とSL230の役目もそろそろ終わりに近づいてきたのかなー、と思う。息子も育ったし、代表も十分楽しんだ。
 このDioZ4は、2004年発売の世界初FI搭載4サイクル原付スクーター。エンジニアとしての興味で買った。

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 割山の坂を登っていた永遠のライバルメーカーヤマハのJOG(2サイクル)をDioZ4で軽々と抜いたときには感激して体が震えた。五寸釘と間違えるほど小さいがF1並みに精巧な排気バルブは、今でも代表の耳かきになっているが、このマニアックなエンジンも生産されなくなって久しい。ライバルだったヤマハとホンダは仲良しになり、JOGはホンダがOEMすることになった。8千キロメートル走らせている間に時代は変わった。

 SL230の方は、夏休み、川内村で過ごしている家内と子どもたちに会いに行くのに走らせたものだった。

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 週末に仕事が終わってから川内村向かい、日曜日の夜に川越にもどってくる。会いに行くときの喜びともどるときのさびしさとが思い出される。今じゃ家内は息抜き、子どもたちも親父に会いにそれぞれ川内村に行けるようになったんだもんなー。4万キロメートル分進歩した。

 形あるものいずれは消える。しかし、そのことによってより強く記憶に刻まれる。DioZ4とSL230は確実に息子の脳味噌にメモリーされたと思う。代表が親父のスーパーカブの乗り味を終生忘れ得ないように。
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