朝日があたる代表の家

 代表の家はマンションの5階。この前、隣が空家になった。古くなったから当然だが、25年の間に3分の1まで価格が下がったので、家内に「もう一軒買っておくか。子供たちも大きくなって手狭になったし」って冗談で言ったら、顔を真っ赤にして反対した。「5階なんて上り下りが大変だからいやよ!」って。

 代表は反論した。「なんだ。そんな理由かよ。ウチの家族がみんな元気なのは毎日階段を上り下りしてきたからじゃないか。」と。それに、5階は見晴らしもいいし、朝日が一番最初にあたるから得だ。

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 代表はここに一生住むつもりはなかった。川内村に戻るまでの仮の住処と考えていた。戻りそびれているうちに子どもたちが大きくなってしまった。そこそこ田舎でそこそこ都会。スポーツクラブも大学のグランドもコーヒーショップも銀杏の木も同友だちが住む街も、代表に必要なものは何でも近くにあるしなにかと便利だ。住み心地も悪くはない。

 「お父さん、本気で買うつもりじゃないでしょうね!」と家内に釘を刺された。
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コメント

佳作
昔、朝日の当たる家という作品を描いたことがあります。
遠くから見ると、光と影のコントラストが印象的で面白いんですよね。
それがまた中にある家庭の幸せとか暖かさなんかも連想させるわけです。
市美展で佳作でした。
「朝日のあたる家」という歌もありますね。それをいただきました。朝日があたる・・・は、いろいろな想像を掻き立てるワードだと思います。

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