新構造展 その2

 驚いたと言ってはノリオ君に失礼だが、一番驚いたのは本人だと思う。写真は絵や工芸に比べるとカメラが仕事をする範囲が大きくて加工できることが限られるため、表現も大きな差がなくて代表たち素人にもわかりやすい。それだけに、その中から選ばれることは難しいだろうと想像する。全作品素晴らしくて、正直なところ、どの作品が大賞をとってもおかしくない感じだった。

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 代表たちはドキドキしながら進んだ。
 ノリオ君の作品があった。ひとつはケーブルカーの雨の日の風景『頂上への期待』。もうひとつは工場の夜景を海側から写した『謎の電柱』。写真部門賞に輝いたのは『頂上への期待』の方だ。ケーブルカーの窓に付いた雨滴が、シャボン玉が空に向かうような感じに捉えられて、気持ちが沈みがちになる雨の日の風景でありながら、頂上への期待という気持ちと重なる。タイトルも良かった。

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 ノリオ君は特殊な能力の持ち主だ。風景をカメラのように正確に記憶する。例えば、代表たちの中学校の中央昇降口の玄関の正面に飾ってあった絵、その構図、作者の銘板、そういったものを映像として憶えている。ノリオ君がカメラと出会ったのは必然だろう。ノリオ君とカメラとの関係は、自分の映像イメージにカメラの描写をどれだけ近づけられるかの無意識の試行だと思う。一般のカメラマンには無いものを持って生まれたノリオ君が、初出展で入賞したのは偶然ではないだろうと代表は思った。これからのノリオ君の作品が楽しみだ。

 絵画や工芸の作品も見てたっぷり楽しんだ後は飲み会だ。アメ横に移動して、御徒町に近い、J君行きつけのちょっとばかり小便臭い路地で飲んだ。

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 まだ昼過ぎだというのにこの賑わい。この酔っ払い。平和だ。この後もう一軒はしごして夕方まで呑んで散開。代表は身体の水分が全部酒に置き換わるくらいたくさん呑んだ。みんな元気な内に楽しんでおかないとね。
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