代表を泣かさないで

 ひとの駅かわうちTシャツの第10ロットが納入された。今回の枚数は20枚とすいぶん寂しいが、すべてマンスールさん用だ。もう先週始めには出来ていたので先週末のうちに届ける予定だったんだが、用事ができてしまって行けなかった。それで、昨日、最近疲れ気味に見えたハタイと、たまたま出張で日本に来ていたタッキーも誘って一緒に行った。

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 ハタイのやつ、代表の定年祝いにこんなプレゼントを用意していた。
 赤いソックス。

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 いつどこで履くんだよ(笑)。似合う靴を買わないといけない。代表はジーンときた。ちょっと涙腺が緩んでいたところへ、マンスールさんが追い打ちをかけてくれた。

 以前、鋳金家の斎藤勝美さんが使っていたイタリア産の粘土をマンスールさんに届けた話は書いたが、あの粘土は長い長い旅をして落ち着くべきところ、マンスールさんのアトリエに落ち着いたと書いたが、またも旅立ったという。

 時々花門に来て一杯やる高名な彫刻家で、マンスールさんの彫刻の先生でもある方がいて、代表も何回か花門でご一緒したことがあったんだが、今年の3月に病気をされて半身が動かなくなって車椅子生活になってしまったということだった。とてもパワフルな方だったが。代表は気の毒になった。先生は絶望して、一切の制作を止めてしまって、ほとんど外にも出なくなってしまったらしい。外に出るのはマンスールさんが車椅子を押すときだけ。

 心配したマンスールさんは、例の、斎藤勝美さんが使っていた粘土を先生のアトリエに持って行って、先生の前で何か小さな物をつくったら、先生も片手で粘土を触り始めたんだそうだ。粘土を口に運んで「良い粘土だ」とも言ったということだった。

 しばらく経って先生の家族の方が花門に見えて、「あの粘土はマンスールさんのですか?何もしようとしなかったのに、また粘土をいじり始めました。ありがとうございます!」と涙をボロボロ流しながら報告されたんだそうだ。その話を聞いて、そうか。あの粘土はそのために長旅をしていたんだなと思って、代表も目から溢れるものを抑えることができなかった。

 やっぱり魂が引き合うんだろうと思った。
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