真似

 代表が手にしているのは、ネジサイズが6ミリメートルでネジ長が12ミリメートルのフランジボルト。

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 こんな小さな、決まりきったような形の部品でも、100人の技術者に好きなように作らせると100通りのボルトができる。本当だよ。形はもちろんだが、材料や色なんかも含めて組み合わせの可能性は無限だ。ボルトでなくても、もっと単純な、ただの丸を描くのでさえ1000人描けば1000のバリエーションができる。人間の個性、創造性は素晴らしい。

 2020年の東京オリンピックのエンブレムが白紙撤回されたが、当然だろうと代表は思う。意匠というジャンルで、原案を盗作したしないにかかわらず、プロの仕事として、「似ている」と感じさせた時点でダメなんじゃないか。

 ただし、真似をするという行為そのものは悪いとは思わない。それは生物の本質的な能力で、生きるために必要なことで、特に人間は真似をしながら成長するからだ。真似を否定したら生きていけない。

 だから、2020年の東京オリンピックのエンブレムのデザイナー氏は「他のデザインを参考にしました。」と言えばよかった。「しかし、オリジナルにする力が足りなかった。」といえば世間の反応は違ったはずだ。真似をしておきながら自分のオリジナルだと強弁したから、世間の正義感が反発したと思う。

 真似も立派な技術であり芸術だ。模刻という世界がある。下の写真はヤマハの元デザイナーの高梨廣孝さんという方が、やはりヤマハの名車SR500を9分の1スケールで製作されたもの。

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 写真はネット上から借用。

 まんまコピーなんだが、そのことを責めたり馬鹿にしたりする人はいない。
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