親父またやってる

 親父がまた土木工事してる。代表の家と親父の家をつなぐ坂をいじっている。これで何回目だろうか。5回か、6回か。もっとか。

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 段々にしたり、坂にしてみたり。同じ石ころを何度も並べ替えてきた。石ころをいじるのが目的だから代表がやめてくれって言っても無駄なんだが、そうは言っても坂だと滑って登りにくいから「段々にしてくんちぇ」と訴えてみた。案の定「坂の方がいいんだ!」と言い張って譲らない。いつもはここいらで引くんだが、このときは言い分を知りたくなって「なんで?」と聞いてみた。

 親父が話すには、登り下りで、階段の場合はつま先を上げ下げして段差を越えないといけないが、坂だったらズルズルと足を引きずってもなんとか行けっぺ、ということだった。親父のヒザがあんまり上がらなくなってきているみたいなんだね。いちおう理屈は通っている。

 あまりやさしいところがない親父だったが、一度だけ、小学生の代表がコタツで眠ってしまったときに、抱き上げて離れ(代表の子ども部屋は離れになっていた)まで運んでくれたことがあった。じつは、眠ったふりをしていただけだったので、けっこう体が大きい方だった代表が、目を覚まさないようにとそーっと持ち上げられるのを感じながら、親父もこういうことをやるんだなー、と思ったのだったが、代表を軽々と抱き上げたあの力持ちの親父も、今はヒザが上げるに難儀するほどに老いた。小さくなった。

 動けるうちに好きなだけ好きなように石ころを並べてくれていいよ。いつかは代表が親父を抱き上げる。やっぱりそのときはくるのかな、と思ったりもする。
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コメント

女房が最近散歩を始めたのだが、我が家への上り坂が苦しいという。
上尾の住宅の3階までの階段と、我が家への上り坂とどっちがきついか、と私が訪ねると、階段の方が苦しいと言う。階段は、歩幅が強制されるが、坂道は、自分の歩幅が自由に出来るから、坂道の方が楽だと言う。
今日、女房と話したところでした。

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