安倍晋三首相の憂鬱

 久方ぶりの政治ネタ。みなさんは衆議院議員選挙に行きましたか?代表は投票してきました。投票率と自公の得票率も下がったにもかかわらず与党が圧勝。アベノミクスや原発再稼動に反対する側は悲痛なトーンだ。でも、わかっていないなーと代表は思う。政治評論家も洞察が甘い。喜ぶべきだ。なぜならいちばん落胆しているのは安倍晋三首相なんだよ。

          【写真:安倍晋三首相・・・ネット上より拝借】
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 ちなみに代表は一貫してノンポリです。支持する政党というのはないし政治というものに関心はあれども近寄らない。アベノミクスには賛成でも反対の立場でもない。

 代表の政治経済の基本的理解としては、政治というのは富をどうやって分配するかの方法論を議論するもの。しかし、究極そのやり方は二つしかない。企業や事業家に厚く分配して貧富の差を許容するか、または、皆で分け合って全員で貧しくなるかのどちらかだけ。富は必要量を上回ることはなく、そのうえ、中間で役人に吸い上げられて目減りすることになっている。有史以来、人類が知恵を絞ってきた結果がそういうことだ。

 どちらが正しいということはない。代表的にどちらが好みかを言わせてもらえれば、頑張れば報われる方がまだ良いだろうと考えている。強者と弱者ができてしまうのは生物生存の原則なので、たとえ代表が弱者側であったとしても受け入れるし、負けるのがいやだったら頑張るだけだ。どっちでもいい。

 なぜ今安倍晋三首相ががっかりしているのか?その答えは、なぜ彼が衆議院を解散したかに焦点を絞れば見えてくる。あのとき、安倍晋三首相はかなり追い詰められていたのである。
 増税勢力(財務省と自民党内の増税推進派)によって、増税(8パーセントから10パーセントに)させられたうえで退陣させられようとしていた。増税すれば当然景気は悪化する。景気が悪化すれば決断した安倍晋三首相の責任が問われる。そのタイミングを狙って安倍晋三首相を切り捨て、新しい首相にすげかえる。増税勢力にとっては首相なんて誰でもいいのである。

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 へのへのもへじでもいい。首相になりたがっている人間を目的達成のためにうまく使う。民主党の野田元総理がやられたのと同じだ。

           【写真:野田佳彦元首相・・・ネット上より拝借】
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 その動きを察知した安倍晋三首相は、本来そういう場面でこそリーダーシップを発揮して増税勢力を説得し、延期なり中止なりさせないといけなかったのだが、自身にその力がなかったため、解散して自分への反対勢力を炙り出し、ついでに問題を起こした議員をふるいにかけて落とそうとした。自分の思い通りになる人だけを残そうとしたというのが、今回の解散劇の全てなのである。

 なんのことはない。国益のことなどそっちのけ。自分が首相の座に楽して長くいたいがために解散総選挙を利用しただけのことなのである。その証拠に、解散を決めたとき、「勝敗ラインは自公合わせて過半数」といった。本音が出ていた。ギリギリで勝って敵の姿がはっきり見えた方が、党内に危機感が出て引き締めができるので自分がやりやすくなるだろうと踏んだだけ。そうなってほしかったし、そうなるだろうと考えていたのである。その他の理由は解散総選挙を正当化するための虚飾にすぎない。

             【写真:安倍晋三首相・・・ネット上より拝借】
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 ところが、目論見に反して与党が圧勝しちゃった。勢力図は選挙前とほとんど変わらないというバカみたいな結果であった。追い討ちをかけるように、その勝ち方がまた最悪だったんである。

 自民党は解散前の295議席から290に減らした。つまり、党としては実質的に負けだったのである。その上、安部晋三首相に切られようとした反対勢力と問題議員たちが全員当選してまたもどってきた。

             【写真:松島みどり議員・・・ネット上より拝借】
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 さらに公明党の台頭。自民党が票を減らした分、組織票の強さを発揮して公明党が4つ議席を増やした。自民党は本来公明党とは水と油。理念がちがう。それなのに創価学会の票欲しさに協力しているだけの、謂わば離婚はしないが別居している性格不一致の夫婦のような関係。「公明党はがん細胞」といってはばからない自民幹部がいるくらいだ。本音は小さくしたい公明党の与党における発言力が一段と大きくなる。

 そして、沖縄と山梨で自民党の公認候補が全滅したことも計算外だったろう。地方支配の象徴的な地域での完敗は今後の政権運営を難しくする。

 極めつけは、これからどんどん景気が悪くなることである。日銀が介入して株価だけは吊り上げてきたが、選挙結果を受けて上がるはずの東証株価が300円以上も下げた。株で遊んでいる金余り連中が、政府の弱みにつけこんで「もっと金を投入しろ、さもなければ投資を引き上げるぞ」と脅しているのである。

 もうひとつつけ加えるなら、これまで蜜月を保ってきたメディアの空気が微妙に安部晋三首相に批判的になってきたこと。メディアに流す金を絞りはじめたのだと思うが、いちばん狡猾なのはマスコミだ。要求が通らなければ攻撃を強める。

 内部に巣食っている敵。地方からあがった反旗の狼煙。経済情勢の悪化。金融界の脅し。マスコミの反乱等々の四面楚歌。心配する声を無視して解散総選挙を強行したことで味方も少なくなった。今まわりにいるのは首相の座を狙う輩と儲かる方へ流される連中だけだ。

 つまり、今回の選挙結果はすべて部安部晋三首相に裏目に出たのである。解散前よりも火種を増やしただけなのである。間もなく安部晋三首相は追い詰められる。そのことをいちばんよくわかっているのは安部晋三首相自身だろう。いやー、代表には安部晋三首相の狼狽ぶりがよーくわかる。顔色が悪い。恐怖に震えている。

             【写真:安倍晋三首相・・・ネット上より拝借】
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 はたして代表の予測通りになるか。わからないが、楽しみだ。ただ、次に誰が首相になっても状況は変わらないと思うけどね。

 それにしても、これだけ自民党に好き勝手にやられながら「もう一度民主党に!」という声が一切あがらないことの方がすごいと代表は思う。党の代表が落選するってのは滅多にないことだ。国民の民主党アレルギーも相当なものなんだが、それでもまだ気づいた気配がない民主党の鈍感パワー。また見苦しい代表戦を見せつけるのであろう。

           【写真:海江田万里民主党代表・・・ネット上より拝借】
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 大丈夫か?民主党。いよいよ分裂かもしれない。

 結局、どこの国においても強いのは役人だ。日本の官僚支配にメスを入れようとした唯一の政治家小沢一郎。彼が官僚連合の手にかかって潰されたときに日本再生の芽は摘まれてしまった。

【写真:小沢一郎・・・ネット上より拝借】
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 今の政治家は、どんなに偉そうにしたところで官僚の操り人形。使い捨ての駒でしかない。
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