K2 Bike Travel 川内村・いわきツーリングの報告

 ちょっと興奮気味。気張って書きたい気分だ。こういう時はいつも失敗するけど(笑)。

 オートバイは奇跡の乗り物だ。自転車でさえ倒れないで走れるのが不思議なのに、あんな2個の輪っかをパイプでつないだだけのものが、エンジンを積んで時速100キロ以上で走れてしまう。もしも燃料が通るラインがリークして火でも点いた日には大爆発だし、タイヤがバーストしたら吹っ飛んでしまう。ネジが一本外れても、意地悪なクルマがいて接触させられても結果は同じ。未熟にしろ意図的にであれハンドルを少しだけ片側に寄せたら道路脇に激突してしまうのだし、その動力性能と運動性能を利用して人に当たって致命的なダメージを与える凶器にもなってしまう。なぜそんな危険な乗り物が売られているのか。理解できない。

 例えば、今、オートバイという乗り物が存在しなかったとしよう。どこかの会社なり個人が、新しい移動車両商品としてオートバイを売り出そうとしたならば、どれだけ社会や経済に貢献しようとも絶対に認可されないだろうと思う。セグウェイやバギー車だって公道を走ることができないのに、もっと不安定でもっと高速で走るオートバイを、保守的な公的許認可機関が認可するわけがない。役人というのは、在るものを無くすこともまたできない。オートバイというのは、気がついたらいつの間にか社会に不可欠なものになっていたという偶然と既存権の連鎖で発達してきたもので、本来存在し得ない、奇跡の乗り物なのである。

 ライダーが意識するしないは別にして、オートバイの奇跡と交われた者は幸せだ。

 体と心が、オートバイという精密機械と一体化し超能力が備わった感覚。自在に移動して人や風景に出遇うという人間の本能が満たされる充足感。仲間がいて、言葉を必要とせず鳥の群れのように美しい編隊を形成する一体感。約束した人がいて、その一点に最速でたどりつく喜びなど。オートバイには数え切れないくらいの奇跡と幸福が危険と一緒に詰まっている。

 やっぱり。力を入れて書いたらここまでで疲れてしまった。はやく報告に入ろう。

 土曜の午後3時。代表は、K2 Bike Travelの皆さんとの待ち合わせ場所の富岡インターに軽トラで向かった。

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 今年初めてだろう。文字通り雲ひとつない空。まるで神様に祝福されたような好天だった。
 予定時間より少し遅れてメンバーが到着。

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 右からK2 Bike Travel事務局の魚屋さん、代表の梶さん、カメラマンの飛澤さん。魚屋さんから民泊やスケジュール等の説明があったあと川内村へ。

 今回は、川内村での走行ではなく、民泊が主目的。民泊って何か?一般の家庭に宿泊することを民泊というし民宿ともホームスティと言ったりもするが、川内村の民泊はそういう商売的なものとはちがう。それらよりもぐっと人と人との交流に重点を置いたもので、お金をたくさん払えば利用できるというシステムではない。抽象的になるけど、今この場所で出遇う意味とか重さとか、そういったことを受け止め合うことができる人たちというのかな。そのことを理解する人たちだけの交流の場だ。そういう人しか来ないと思うしね。

 だから、迎えるにも民宿やホテルとは比べ物にならないくらいの準備期間を必要とする。利用いただいた人たちを送り出して、また新しい利用者を迎えるためには気持ちを整える必要がある。受け入れられるのはせいぜい2週間に一組、5人が精一杯だろうと思う。そういうことは商売になるようなものではなく、出遇いに喜びを見出せるからこそ可能なのだ。

 この日民泊させていただいたのは、7月から宿泊可能になったばかりの毛戸地区の小林幹夫さん宅。

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 そして、秋元通さん宅の二軒。K2 Bike Travelの参加者8人がそれぞれ4人ずつに別れてお世話になった。代表は秋元通さんのお宅にお邪魔させていただく。

 いやー、見てください。この通さんの奥様の心づくしの手料理を。

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 馬刺しこそ会津産だけど、川内村で取れた野菜山菜木の実、それに岩魚。川内村の味の満漢全席みたい。代表はお袋の料理を思い出した。

 通さんと奥様と娘さんが、ほんとうに心地良い、サービスといってしまうと安っぽくなってしまって適当な言葉が見つからないが、そういうこととは別物の、不足でもなく過剰でもない、ちょうどいいとても自然な雰囲気をつくってくれて、都会生活で蓄積されたストレスや垢がひとつ残らず気化してしまったような気分になった。代表の評価はミシュランより厳しいが、文句なしの5つ星です。

 料理を堪能したあと、5つ星ならぬ流れ星を見ようということになって庭に出た。

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 背中はひとの駅Tシャツを着た元気くん。ネックのタグが付いたままなのがいかにも元気くんらしい(笑)。

 代表のカメラには写っていないが、こんなに星があったのかというほどの満点の星空。15分ほどの間に流れ星が3つ4つ消えていった(らしい)。しかし、香酒で潤った代表の頭はすでに夢の中であった。流星群が雨のようにザーっと流れていた。

 次の日の朝。引き続き快晴。通さんの家は一番に朝日があたった。イノシシの足跡もたくさんあった。

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 代表の家は西向きで、しかも背中に山を背負っているために朝日があたらない。日があたるのは9時過ぎくらいだ。代表のところも山の木を切って朝日があたるようにしたいと思った。

 そして朝食の時間。

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 通さんが飼育している鶏の卵のやさしい味が体にしみこむ。通さんの話だと、環境の良いところで育つ健康な鶏というのは、鶏糞の匂いが、いわゆるあの鶏糞の悪臭がないんだそうだ。人間も鶏も、やっぱり自然のままに自然の時間の流れで育つのがいちばんなんだねー。その命をいただく。だから「いただきます」。そういうことに気づかせてもらえます。

 大事な恵み。山男(なつはぜ)でつくったポリフェノールたっぷりの自家製リキュールをお土産にいただいてしまう。

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 ここでしか手に入らない超プレミアム。これはうれしい。これだけでも川内村に来たかいがあったというものだ。参加者のひとり(女性)は「ここに住んで農業をやってみたい」とまじめに話していた。

 名残惜しいが出発の時間になった。幹夫さんや、応援に来てくれていた高野さんにも集まっていただいて記念撮影。

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 通さんたちはこれから民泊の再スタートだ。そして、K2 Bike Travelの皆さんも、川内村にもどってきて、再びターンして加速して行ったように思う。美味しい川内村の幸を味わい、酒を酌み交わしながら夢を語り合うことができた。これこそツーリング&民泊の醍醐味だろうと思う。

 さて、K2 Bike Travelは川内村を後にして今度はいわき市へ。代表は一度家にもどって、埼玉に帰るために軽トラに荷物を積んで、道の駅四倉で合流。

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 ここからは、湯元商店会副会長で代表のバイク仲間飛田さんとそのお友だちの皆さん方にバトンタッチ。

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 代表も同行しようかずいぶん迷ったんだが、すべて飛田さんにお任せすることにした。飛田さんがいわきの魅力をいちばん知っているし、飛田さんには飛田さんの世界と出遇いのイメージがあるはずで、それを飛田さんがフリーに描くことによって輝くはずのものだと考えたからだ。

 どうだったんだろうね?

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 飛田さんとK2 Bike Travelの皆さんは、国道6号線に白いコントレールを残して西に走り去った。

 ありがとう。みんな。また遇おう。
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コメント

いわきサンシャインツーリング
凄く楽しかったです(^^)

やっぱりオートバイ!!
どうもお世話になりました!
代表

お久し振りです\(//∇//)\
ブログを読むと、また川内村に行きたくなりました

自然の厳かさ、恵みなど都内では味わう事の出来ない体験でした。
プラネタリウムで見るよりももっと綺麗な夜空の星も生で見れて良かったです。(ラッキーかな?)

バイクでしか交通手段がない私なので来年まで持ち越しですね。
それまでにシャツについているタグを取っておきます\(//∇//)\

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