粗探しが好き

 次女が高校時代3年乗った自転車は中国製で、デザインが気に入って近所のアサヒ自転車で買った。少し前に後ろのタイヤがパンクしたまま走ったためにリムがボコボコになった。修理しようとしたんだが、もう乗らないというので分解してみた。

14100301.jpg

 部品ひとつからから実に様々なことがわかる。やっぱり中国製だなーと思った。見えるところはそこそこの仕上げだが、見えないところは手を抜いてある。例えばボルトの材料。ナマクラだしメッキもいい加減。そういう誠実でない部分と技術的レベルが低いものとの集合体だ。中国もいつまでもこの状態のままではないと思うが、現在はそういうレベル。

 ところが、中国製品ばかり馬鹿にできないんだよ。たとえば日本一の大企業ト○タの場合でも、20年前のカローラの見えない部分は徹底してチープだった。ドアの内貼りを外してみると引き千切ったみたいなプレスのバリが残ったドアパネルがむき出しだったものだった。自分たちで「見栄えのト○タ」と定義して、見えるところにはとことんこだわって高く見せるが、見えないところは何をやっても許される。それが技術というものというのがト○タ哲学。さすれば商品を安く提供できるため、結果的にお客のためなんだ、社会正義なんだ、という理屈。たしか10年前の経済誌では、「見栄えのト○タがついに見えるところまで安っぽくしてしまった」とト○タのOBが嘆いていた。企業風土はそうそう変われるものではない。

 どさくさに紛らせてついでにバラしちゃうが、じつはひとの駅にもそういうところがあった。本来校舎の壁の中はモルタルで埋めて耐火構造にしないといけないんだが、中は空っぽだった。そこに廃材と一緒に、モルタルを固定する金網が丸めて捨ててあったから、よもや事を忘れたということではないだろう。

 また、体育館の屋根のトタンは端切れが使われていたために雨漏りがしていたし。あってはならないことだが、現実にそうなっていた。新しいかわうちの湯にもそういうところが見える。粗探しが好き。

 バレなければOK実害が発生しなければOKという狡さは、国民性とか企業風土とかの問題じゃなくて、人間という生物の本質なんだろうと思うよ。ちょっと腹が立つくらいで済んでいればいいけど、損害を被るようになってはたいへんだ。そうならないために、代表は騙しや手抜きを見つける眼を養っている。かえって知らない方が幸せなこともあるけどね。
スポンサーサイト

コメント

自転車をばらした写真を見るにつけ、八木澤さんの機械好きには敬服する。あそこまでばらしたら、我々では、再組み立ては不可能です。

管理者のみに表示

トラックバック