親父に恋人か?

 親父と同年代のおばあさんが話しているのを盗み撮り。さては親父に恋人ができたのか?

14082401.jpg

 いやいや。おばあさんは近所に住む、代表の同級生のお母さんだ。親父も同級生のお母さんもずいぶん前に連れ合いを亡くしている。

 この写真はいろいろな事を語っている。

 二人が近寄って話しているのは、おばあさんの耳が遠いからだ。鼻をくっつけるくらい顔を近づけて、しかも大声で話さないとおばあさんは聞き取れない。それでも聞き取りにくいみたいで、いつも不安そうに、話す人の口元をじっと見つめている。

 二人が玄関で話しているのは、おばあさんが家の中に入らないからだ。なんでかというと、まだ気持ちが女で、親父を男とみているだからだ。と代表は思う。80歳を過ぎているのにである。親父も、たとえ病で寝たきりであったとしても、訪ねた相手が女性一人だったら絶対に家に入らない。近所には親父や同級生のお母さんみたいに連れ合いを亡くして独り身になった老人がたくさんいて、それぞれこうやって行ったり来たりしているが、相手の家に入ってお茶を飲んだりとか、まして酒を飲むなんてことはしない。みんな庭で、入っても玄関までで、大声で話して用事を済ます。それが、田舎の老人男女の付き合いなのである。

 余談だが、そういうデリカシーが麻痺した都会の人が田舎に住んで、親切にされるがままに家に上がり込んで、犯してはいけないガードを無視して夜遅くまで飲み食いし、ずうずうしく連日来たりするもんだから嫌われたりする。説明するのがむずかしいんだが、人を感じる距離というものが田舎と都会とではぜんぜん違う。
スポンサーサイト

コメント

とてもいい話でした。李下に冠を正さず、ですね。
世の中で円滑に快適に生活する為に、相手を思いやる心使いとしての最低限必要なマナーですね。
昨今の世の中で、最も忘れられている「思いやり」の実例として、このブログを特に若い人たちに読んでもらいたいと思いました

管理者のみに表示

トラックバック