代表の盆休み・・・その2

8月14日(木)
ゴルフは素晴らしいスポーツだ。子供から老人まで男も女も弱い人も強い人も同じフィールドでフェアにプレーを楽しむことができるように考えられている。技術が未熟なプレーヤーにはハンディが与えられ、非力なプレーヤーは短い距離でプレーできる。上級者にはブルーティーという特別なグランドが用意されている。

長い歴史があり、金持ちであっても品格のない者やマナーを守れない者にはプレーする資格が与えられない。厳格なルールが決められていて、なんとプ審判はレーヤー自身だ。性善説に根ざしたスポーツなのである。

おおっぴらにやってはいけないが、賭けも楽しめる。スポーツとコミュニケーションとギャンブル。喜びと悲しみ。涙や怒りや笑い。歓喜。絶望。自棄。同情。興奮。等々、それら人生のすべての要素が凝縮した人間性がむき出しになる舞台。それがゴルフ場だ。

6時30分。とっち君の車でこの日の舞台白河に向かった。あらし君のゴルフシューズが小さくて履けなかったので、代表はクラブハウスで新しいシューズを買ってコースに立った。

14081901.jpg
代表のライバル、中学3年のらいき君は育ち盛り伸び盛り。またひと回り大きくなって上手になっていた。愛情をたっぷり受けて育てられために性格はおおらかだし。とっち君があまやかしすぎるから世の中の荒波に耐えていけないんじゃないかって妹は心配するが、それはちがう。厳しいときに支えになってくれるのが「可愛がってくれた人を裏切れない」という気持ちと、いつも温かく迎えてくれる故郷の存在だ。子供はうんとあまやかしていいんだって。代表もそれで頑張れたから経験的にわかる。

14081902.jpg

スコアはらいき君にはなんとか勝てたが、とっち君には負けた。来年はダノニーの社長さんも誘ってみようと思った。

プレーを終えてロッカールームに戻ったら、通さんから携帯にメールが来ていた。
「こんにちは。急な話ですが、今晩6時頃からバーベキューをやろうと言う事になりました。もしご都合が良ければおいで下さい。幹夫さんも来ます。」

夜、通さんと幹夫さんと一緒に飲みたいと思って冷やしていた古殿の日本酒『一歩己』を一升抱えてお邪魔した。

14081903.jpg

通さんは茅ヶ崎に避難して都内の職場に勤めていたが、定年退職を期に7月末に川内村にもどって、またニワトリを飼いはじめていた。幹夫さんも農林業を再開していて、震災直前にトライを始めた旅のターミナルづくりに再び取り組もうとしている。二人はとってもパワフルだ。

8月15日(金)
ゴルフの疲れも深酒の残りもなく5時に目が覚めてしまう。埼玉での生活は動けば動くほど疲労が溜まるんだが、川内村では動くほど疲れが抜けていく。汗と一緒にいろんなものが流れ出て、気持ちも体も軽くなる感じがする。

軽く朝食を摂ってひとの駅へ行き作業の続き。

今ひとの駅に残っている作品はは、いわき市美術協会名誉会長の中村亨司さんと川内村の川井弘子さん、それと東京藝大の方々のだけだ。中村亨司さんと川内村の川井弘子さんについては事務局長だった斎藤昭蔵さんがコンタクト中とのことなので、藝大の皆さんの作品は代表が責任を持って預かり保管する。

14081905.jpg

これらの作品は、ひとの駅と一体だった。ひとの駅の土台、いや、ひとの駅そのものだったと言ってもいい。オープンする前からここにあって、華々しくオープンを飾って、その後も、ややもすれば峠の観光物産店みたいになってしまうところに、アートの基準を示して美術館としての格を与えてくれた。

避難中はひとの駅を守ってくれた。これらの作品がここにあることで、いつか必ず再開するという希望を持たせ続けてくれた。それは容易なことではなかったが、叶うと代表は信じていた。ところが人の心の方は移り気だったという話だ。

作品はひとまず代表の家の屋根裏部屋に運んだ。しばらくここで休んでいてもらう。

14081906.jpg

それから、昨夜到着した弟たちと墓参りに行った。みんな立派なお墓になったけど、心平さんが拾ってきた自然石に彫ったという辻一の佇まいが一番だね。おだやかでお墓という感じがしない。自然は雄弁なアーティストだね。

14081907.jpg

それから、会場がいわなの郷になった復興祭に行ってみた。いわなの郷は駐車場が狭いので、一旦役場周辺に駐車して、そこからバスで送り迎えするようになっていた。代表の家からは近い。親父の自転車を借りて行った。

14081908.jpg

復興祭会場はたくさんの人でにぎわっていた。30くらいテントが張られて「岩魚を焼くのが間に合わない」って声が聞こえたくらい。入り口のテントがいきなり川内村人権擁護云々というのには参ったが、川内村にもそんな問題があるんだろうかと不安になった。

14081909.jpg

一番奥にステージが設営されていて、ちょうどお笑い芸人が何かを食べて「おいし~い」と叫んでいるのをテレビカメラが追っていた。当たり前だが、テレビでやっているのと同じだ。

14081910.jpg

代表は、暑かったものでサンダルをはいて首にタオルを巻いて行ってしまい、いかにも田舎者という感じでちょっと恥かしくなった。知ってる顔も少なかった。それで、遠巻きに見て帰ってきてしまった。

また明日につづくけど、それでおしまいにしたい
スポンサーサイト

コメント


管理者のみに表示

トラックバック