スマホ儀式

 代表は、普段は車かバイクで会社に行く。しかし、今日は電車で行った。先週の飲み会があったためにバイクを会社の駐輪場に置きっぱなしにしてあったからだ。帰りはそれに乗って来た。

 田舎から出てきて15年くらいはこの通勤電車というのが苦手だった。たくさんの人たちが体が触れるくらいの距離に居ながらお互いに無視をするという都市部独特の距離感がどうしても馴染めなかった。今は慣れた。慣れるとたった一人で山の中にいるよりも混んでいる電車の中の方が自分の世界に集中できたりするから不思議なもんだ。都会の人たちって雑踏の中でもまったく他人の存在を意識していないんじゃなかろうか、と思ったりする。

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 いや~、たまに乗ると、通勤電車の中の風景も変化してるよなーと思った。ついこの間まで、と言っても2、3年前だが、その頃はまだ新聞とか週刊誌とかを読んでいる人がいたが、今はあんまり見かけない。その代わりほとんどの人がスマホをいじっている。みんながみんな手帳みたいな箱の表面を一生懸命に指でこすっている。その姿は何かに憑かれたみたいに見えてスマホを使わない代表には異様な感じがするのだが、ふと、昔、京都の人間と一緒に関東のホテルで朝食を食ったときに、宿泊客が一様に顔の前で箸を回している姿を見て顔をひきつらせていたことを思い出した。宿泊客は口からひいた納豆の糸を切っていたのだったが、関東地方の食事の儀式だと思ったらしい。

 たぶん代表は電車の中で手帳のような箱の表面をこすることはないと思う。京都の知り合いが未だに納豆を食べていないのと同じように。
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