燕に教わる

 いやー、ブログの中断が長引いてしまいました。なんだかんだいろいろあります。まだひとの駅休止の続きが書けていないけど、徐々に書きますのでお待ちください。まずはウォーミングアップ。先週末の事から。

 先週末は途中で用事を済ませながら川内村へ行ったんだが、いつものパターンで土曜日の朝早くに川越を出発し、常磐道の関本サービスエリアでコーヒータイムにした。ここのトイレの入り口の上に燕の巣があった。今まで気が付かなかった。

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 5羽もの雛が、親鳥が見えるたびにピィピィと元気な声で鳴いていた。よくカラスにも襲われないで、人間にいたずらもされずにここまで育ったもんだ。みんなその愛らしい姿を携帯カメラに収めていた。

 よーく見ると、雛の大きさが一羽一羽違う。親鳥と変わらないくらい大きいのもいれば、その半分くらいしかない小さいのもいる。かなりばらつきがあった。卵からかえる日がずれてそうなったのか?それは親鳥の温め方のせいだったのか?わからないが、大きいのはいいだろうけど小さい方にとってはハンディだろう。
 雛たちは巣の周囲に並んで親鳥が餌を運んで来るのを待っている。親鳥が近づくと鳴きながら白い縁取りのある嘴を大きく開ける。代表には親鳥の姿が見えないんだが、雛にはわかっているらしくて親が巣に近づくかなり前からピィピィと鳴く。素晴らしい能力だ。

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 雛鳥の体が大きければ口も大きい。親鳥は、大きい餌は大きな口に入れ、小さい虫は小さな口に入れる、ということをやっているみたいだ。また、優先的に大きな口に餌を入れて、ときには一回入れたのを取り出して別の雛の口に入れなおしたりして、元気な雛を選んで早く育てようとしているようだった。

 代表は、一番小さな雛が気になった。あまりにも小さい。首の座りさえ頼りない。羽は弱々しく汚れている。この末っ子(たぶん)は、一生懸命親鳥にアピールするんだがなかなか餌がもらえない。親鳥は周りの兄弟たちの方に入れてしまう。そんな光景を見ていると「あの雛は、一度も空を飛ぶこともしないで死んでしまうのだろうな」と思ったりして可愛そうになった。

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 ところが、しばらく観察を続けていると、他の兄弟たちが、末っ子に餌を譲ったのか?それとも腹が一杯になったからか?後ろの方に退いた。そのおかげでこの末っ子も餌をもらえるようになった。

 更によーく観察すると、燕の雛たちはいつもいちばん小さいのを真ん中にして外側に向かって体が大きくなるように並んでいるのがわかった。小さくて弱い末っ子を兄弟たちが両側から守っているみたいだった。いやいやまったくたいしたものだと思った。

 先にかえるのも後からかえってハンディを背負うのも当の燕にはどうすることもできない。ただ運だけのものである。それを受け止めて一途に今を生きるという姿勢にいたく感動した。燕は小さいが強い。この燕の家族は揃って南の国へ旅立ってほしいと思ったのだった。
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