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『コルドバッチェ・マンスール展』へ行った

 土曜日に 『コルドバッチェ・マンスール展』に行った。会場の楢葉町のG・TOOに到着したときにはすでに17時を回っていた。来館者が少なく早く閉めてしまうこともあると聞いていたので心配だったが、オーナーの猪狩泰人氏がおられた。この日来館者名簿に記された氏名は代表が5人目だったから、今この場所でギャラリーを経営することの厳しさを改めて知った。それは猪狩泰人氏も充分わかっていただろう。

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 申し訳ないがギャラリーの苦労とは対照的に、マンスールさんの作品はどれもが素晴らしかった。花の絵も風景画も、それが葉書大の小さな作品でも、一筆でさっと描かれた花びら一片にさえも、マンスールさんらしい色と光があふれていた。マンスールさんしか表現し得ない世界であった。代表は画を知らないくせに生意気だが、マンスールさんはまた一段階進化したと感じた。

 猪狩泰人氏もマンスールさんを絶賛していた。しかし、ギャラリーのオーナーとして、その素晴らしさを伝えきれていないジレンマ、もどかしさがあると強く訴えておられた。作家も苦悩するが、ギャラリー側も悩んでいるのだ。

 代表もひとの駅の代表として同じことでずいぶん悩んだ。どうやったら作品を見られない人に作品の素晴らしさを伝えられるか、今も悩みつづけている。手当たり次第に本を読んだりもしたし、作家に疑問をぶつけてみたりしたが、答えは見つかっていない。たぶんこれからも見つからないだろう。

 猪狩泰人氏や代表だけでなく、だれであっても答えを見つけるのは不可能だろうと思う。そもそも絵は絵であって言葉ではない。絵を言葉に置き換えること。それはあの小林秀雄でさえできなかった。わからなさ、わかろうとしてもがくことに意味がある。もし言葉や数字への変換手法が見つかって、芸術の価値が定量化されて固定化されたら、そっちのほうが害が大きいだろう。そのとき芸術はパターン化されて本来の目的性を失ってしまうからである。

 『コルドバッチェ・マンスール展』は7月27日まで。残り3週間になったが、いつ行けるかわからなかった。今回行けてほんとうによかったと思った。

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