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風呂の中にも17年 その2(ひとまずおわり)

 その1のつづきです。

 給湯器とバスタブとをつないでいるのがこのジョイント(白い色の筒状の部品)で、その間にパッキン(黒い、ドーナツ形の部品)をはさんでねじこんでやるとパッキンがつぶれて水漏れを防ぐようにできている。もうひとつの白いドーナツ形の部品は、パッキンと浴槽の間に入れられていたプラスチックシート。

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 パッキンには様々な形があるんだが、代表の経験ではこういう板状のものはあまりよろしくない。なんでかっていうと、パッキンっていうのはゴムとかプラスチックの柔らかい材料でできていて、部品の間で押しつぶしたときの反力(押し返す力)を利用してシールするようになっているんだが、平面だとつぶす体積が大きくなって、押す力もよけいに必要になるからだ。幅が広ければ良いというものではない。
 その上、軟らかい材料というのは形が作りにくい。表面は平らに見えるけども意外と凸凹だったりうねったりしている。このパッキンもボコボコだね。

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 相手の部品にも凸凹があるので、双方の凸凹分もつぶさないといけなくなる。Oリングのような丸い断面のパッキンを使えば、わりと小さい力でもつぶれてくれて高いシール力を得ることができるんだが。こういうところでメーカーの考え方や技術レベルがわかったりもする。

 案の定、材料もおかしかった。パッキンがひび割れれている。

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 これは基本中の基本。絶対に割れない材料を選んで使わないといけない。

 ジョイントも、ツバが凹んでいるし金型のパーティングラインが残っている。

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 (ツバの凹みはゴムの反力によるクリープのせいとも考えられるが)結局こういう凸凹形状にもパッキンを追従させないといけない。

 もうひとつ問題だと思うのが、パッキンと浴槽の間に入れられていたプラスチックシートだ。

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 たぶんジョイントをねじ込むときに滑りやすくする目的で入れたんだろうと思うが、厚さが0.3ミリメートルある。パキパキに硬い。とてもじゃないがゴムと浴槽の凸凹になじむレベルじゃない。

 というようなことで、代表の結論といたしましては、この風呂は水が漏れて当然の構造でした、ということになりました。面倒なので計算はしていないが、これらの部品全部の凸凹をパッキンで埋めるためには何トンという力が必要になり、そのときは浴槽が壊れていると思う。

 それじゃなんで代表ん家以外のご家庭の風呂は水漏れしていないかという話なんだが、実際には漏れていると思う。漏れている量が少ないために気づいていないだけだと推測します。それか、たまたま運が良くて漏れなかっただけだと思います。

 17年間いろいろやった経過から想像するに、すでに対策済みということも考えられるが、基本形状が変わっていないようなので根本的な改善はされていないようだ。ホームセンターの交換用部品など観察したところでは、他のユニットバスメーカーも似たりよったりのレベルだと思った。代表はこの板パッキンはもう使わない。

 ならばということで、たまたまだが、代表の手元にこんなのがある。車のエンジンオイルフィルターのパッキン。娘の軽自動車のを交換したときの古いほうのだ。

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 改めてながめると、やっぱりしっかり考えてるなーって感心する。板パッキンは板パッキンなんだがとても幅が狭くて断面は正方形にちかい。シール面には細いリップが設けてあってシール部分が確実に押し付けられるように工夫されている。ほんとうによくできている。

 風呂の板パッキンとは大きさも厚さも微妙にちがうんだが、ちょっとアレンジを加えれば使えない感じではない。材料的にも楽勝なはずだ。エンジンの方が浴槽よりもはるかに使用環境が厳しいからね。このパッキンだって、少なくても2年は使ったものだと考えられるが、ほとんど劣化がみられない。優秀だ。これなら長い間悩まされてきた水漏れにサヨナラできるんじゃないかな?

 またなにかわかったらその3を書きます。

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