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2020年05月の記事 (1/1)

新しいトウミギ栽培法

 今年の重要なテーマ作物のひとつがトウモロコシ。子どもの頃の川内村ではトウミギと言ったが、あれは糖麦がなまった呼び方だったんだろうか?

 トウモロコシは肥料食いとされ、肥料をたくさん与えて、しかも一、本の株に生らせる本数を一本か二本に抑えないと育たない。代表が嫌うエネルギー効率が悪い作物のひとつなんだが、やりかたによって10本以上生らせることができて、しかも肥料は極少量で済ませられるらしい。本当にできるのか?試してみることにした。それができたら、世界中の食糧危機を救えて、今の数倍ののエチルアルコールが製造可能にもなる。

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 一番の問題は、一株10本以上のトウモロコシの受粉時期がずれるため、花粉をどうやって供給するかだ。それを解決するために播種時期を10日ずつずらして、3ロットに分けて苗を作って植えた。最後の方は花粉が切れるかもしれないが、とにかく一株に10本付くのかだけでも確認しておきたいと思う。細かい育て方はその状態を観察して来年以降対策する。

 周りのトウモロコシは大きく育って健康そうな緑色だが、代表のトウモロコシは異様な程に黄色い。窒素を与えないで苗を作ったからだが、みんな「このトウモロコシは病気だ。可哀そうだ。」と思って見ているにちがいない。緑色のトウモロコシが不健康な肥満体なのに。

発根剤の効用

 直売所で無花果の挿し木が売られていた。直径1cm以下の細い木なのに、小枝が伸びてその先に葉が繁っていた。すでに無花果の木の姿になっている。上手に育てるもんだなと感心して見入った。

 今年代表も同級生からもらった剪定枝を挿し木したが、細いのはほとんどは芽が出ず、太目の枝で芽を出したのもまだ葉っぱがこんなにも小さい。このまま無事に育ってくれるかどうかもわからない。無花果はなかなか活着してくれない。難しい。

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 余りにも違うので、代表の想像だが、環境条件などの差もあると思うが、直売所で売られていたのには発根剤というホルモン剤が使われていたんじゃないかと思う。専門家は当たり前のように使うし効果も大きい。

 ホルモン剤と聞くとイメージが良くないので使うのには抵抗があるが、代表はホルモン剤や農薬の類を何が何でも使わないという頑固な反対派ではない。効果があって人や生態系に害が少なければ使ってもいいと思う。この世の物質というのは全てがそういう性質のものだからである。醤油だって刺身に付けて食べる分には害が無いが、一度に200cc飲んだら死ぬ。

 発根剤とはどういうものなのか?発毛剤のヒントになるかもしれない。少し調べてみようと思った。

ニンニク収穫

 今代表が実験しているのは、様々な野菜や果樹に対して代表の農法を適用した場合にどうなるのかっていう検証だ。里芋やさつま芋、白菜では効果があることがわかったが、それ以外の作物についてはまだ未確認だ。また、里芋さつま芋白菜でも最大限ポテンシャルを引き出せたのかもはっきりしていない。これから、色々な作物に展開して、たくさんデータを積み上げて、詳しく分析して結論を出さないといけない。
 
 だが、代表の寿命と研究資金及び設備上、そこまでやり遂げるのは不可能だと思っている。代表の役割は、この農法の定性をはっきりさせるところまでだと考えている。余命で作物別に利点と欠点とを見えるようにするところまでできたら、それと合理的な農具や手法を組み合わせてひとつの型として体系化できたら御の字だろう。

 ところで、代表の農法のポイントは単肥料を使って成長成熟を促すということだから、どんな作物にでも悪い影響は無いはずだと思っているんだが、もしかすると効き過ぎということがあるのかも知れないと考え出した。作物によって鈍感なのと敏感なのがある気がしてきた。

 例えば、ニンニクの場合。六片ではない普通の小型の種類だが、完熟してパンパンに大きくなって、ひとつで150g以上もある。

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 昨年9月に播種したから、収穫は6月中旬になってからでいいはずなんだが、すでに土の中で傷み始めているものもある。2月に追肥したまでは通常だったが、カリウムを与えてから変化が早く、カルシウムをやってから地上部が枯れたのはたったの1、2週間だった。異常なスピードだ。

 偶々なのか。天候その他の影響なのか。ニンニクにこの農法を適用するとこうなるのか。もう一回確認しないといけない。

 しっかし味は抜群だ。ニンニクの風味はしっかりしているのに臭いと口当たりがやわらかい。癖が無い。しかもでかい。今地元産で市場に出回っている新ニンニクの2倍近くある。もしもニンニクがこの農法に敏感で早く成熟してしまうんだったとしたら、栽培はシビアになるが欠点ではなく利点に変えられるかもしれない。

名刺完成

 代表はいつから野菜を出荷するのか?研究と称して遊んでばっかりで、いっかな作物が出てこないじゃないか。そう思っていた人もいるかもしれないが、代表もそう思っていた。

 本人としては4月1日からどこかのJAの直売所に出荷する腹づもりでいたが、コロナの影響で担い手塾のオリエンテーリングが先延ばしになり、結局、招集もかからないままでだいぶ遅れて資料だけが送られて来るという結末だったため、そんなに急には対応できなくて売れなかった。二十日大根でも作るのに1ヶ月かかる。

 しかし、代表的には幸いだった。もしも売るための作業を優先していたら、今頃今以上にとっちらかって何が何だかわからなくなっていただろう。遅れたおかげで研究と栽培の準備ができた。結果オーライだった。

 これから代表の作物と代表とを売り出していかないといけないため、名刺が必要になったので作ってみた。

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 「有機完熟野菜 かさはた菜園」という名称にした。本当は「有機野菜」とアピールしたかったが、有機JASの認定を受けないと使えない。有機JASを申請するためには有機で3年間続けないといけないし、周りから農薬や管理できない物質が飛んで来ない環境である必要があるが、代表のところは不可能なので、苦肉の策で、間に完熟を入れて有機が完熟に、完熟が野菜にかかる形にした。紛らわしいと咎められたら止めればいいし、有機JAS以上に有機的な野菜作りをしているので誤魔化しているという後ろめたさはない。

 「かさはた」というのは漢字では「笠幡」で、代表の畑と作業場がある場所一帯の地名だ。場所的には川越線の笠幡駅の近くになる。代表はこの「かさはた」という言葉の響きが好きだ。

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 小畔川と北小畔川が合流する辺りで「芳地戸橋(ほうじどばし)」がかかるところ。芳地戸橋のすぐ傍の青い防風ネットを巡らした鉄骨だけのビニールハウスが代表の拠点だ。ここで毎日「世界の農具を一変させる」とか「世界の農法を変える」だとかつぶやきながら飛び回っている。周りからは狂人に見えていると思う。冗談ではなく。

 こういうことに興味がある人、或いはそういう部類の面白い人は歓迎します。

箱入り娘の出戻り

 代表の落花生はあちこちに嫁入りして無事に芽を出している。しかし、代表自身はまだ播種さえできていない。忙しい上に今年初めて使う田畑が思い通りに行かなくて混乱しているからだ。計画が大幅に狂ってしまっている。特に、里芋を植える(植えた)畑Eが駄目で、それを掘り返して畑Hに植え替えたんだが、畑Hに植えようと考えていたさつま芋が植えられなくなったので急遽畑Bを使うことにし、それ故、畑Bに植える予定だった落花生の行き場が無くなってしまった。落花生は、当初は畑G(ハウス内)に植えるつもりだったのが、スギナの除去に手こずってストップせざるを得なかったのがドミノ倒しに響いた。

 そんな折、捨てる神あれば拾う神ありで、落花生の種をあげた農家の方から、苗と一緒に畑Jの提供の話が持ち込まれた。代表は飛びついた。落花生の播種時期の限界が迫っていて迷っている時間さえ無かったからだ。

 そういうことで、とりあえず畑Jにもらった70株ほどの苗を植えた。

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 代表も可愛がったが、まートマトのビニールハウスの中で大事に甘やかされて育てられて。姿良く驚くような美人になって帰って来た。得した気分だ。

 ここに大急ぎでもう1000粒の種を播かないといけない。使ってみると色々問題があるのがわかるのが初めて使う畑の怖さだが、悩んでいる余裕は今の代表には無い。

雑草も肥料

 草刈りが負担になる時期だが、昨年までは代表もそう感じていたが、今年は負担にならない。草刈りを草刈りのための草刈りではなく肥料を調達するためのルーティンに発想転換したからである。緑肥や腐植にではなく、焼いて灰にする。

 代表の農法においてはカリウムの単肥をどうするかが課題のひとつだ。有機JASでも使える硫酸カリというのがあるにはあるが、カリウムを消費した後に硫酸が畑に残ってしまうので代表としては使いたくない。硫酸を中和する必要があるために後から余計なことをやらないといけなくなる。無駄だ。合理的でない。

 それでカリウム単肥は木灰にこだわっている訳なんだが、買うと高くて作るには手間がかかり大変なんである。秋から冬にかけて自分で落葉を集めて焼いて作るが、Kトラ一杯の落葉を焼いてもできるのは肥料袋一袋になるかどうかだ。だから代表にとっては砂金並みに貴重な資材なんである。

 試しに最近、刈った草を一週間程乾かして焼いてみたところ、程良く燃えて、尚且つ落葉よりも良質の灰が取れた。土やゴミが混ざり難い上に、草体の量に対して灰のヴォリュームが多い(感じがする)。

 材料は雑草だからタダで無尽蔵にあるし、刈ったまま放置したらまた雑草の養分になるがそれも防げるし、種も焼いてしまうから落ちた種がまた次の雑草になることも少ないし、刈りっ放しにして適度に乾いたら時間がある時に集めて焼くだけなので落葉よりずっと楽だ。

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 農法体系としてパーフェクトだ。

豊作の予感

 じゃが芋の2株がおかしくなっていた。1株はヨトウムシに食われて枝がバッサリ落ち、もう1株は青虫に食われて株全体が枯れかけていた。

 ヨトウムシに食われた方はまだ育つのでそのままにし、周りをほじってヨトウムシを見つけて死刑にした。青虫の方は指で圧殺して、腐りかけた株は抜いて撤去した。その時に出て来た芋がこんな具合だった。

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 小さいが、この株が他の株と比べて小さくて、約半分くらいの大きさだからだ。なぜ育ちが悪かったかというと、4月18日の大雨で水没してダメージを受けたからで、キタアカリと男爵合わせて900株余りの中でまだダメージの影響を残すのが2割程度ある。

 害虫はそういう弱い株を狙う。多分害虫にとっても作物を食べることは簡単ではなく、戦いに近い行為なんだろうと思う。健康な株の方が美味しそうだが、実は食べ難いか虫を撥ねつける何かがあってアタックし難く、弱い株や幼い株はそういう能力が弱く防御が緩い。狙い易いに違いない。動物と一緒だ。

 ところで、代表は、このじゃが芋を見てがっちりとした手応えを感じた。代表の農法では大きな芋にはならないが小さな芋もできない、トータルの収穫量は多いという中実多産になるのである。未熟株のため付いた芋はたったの6個だが、その傾向がはっきりと出ている。豊作間違いなしだ。

Kトラのブレーキが鳴いている

 Kトラの走行距離が10万kmを超えたので、あちこちへたったり減ったりして手当が必要な部品が出て来た。中でもゴムやプラスチックで作られているものは硬くなって機能しなくなっている。塗装も艶が無くなっている。ここから先使い続けるにはそういう所に細かい手当が手当が必要になる。手がかかる。

 Kトラのブレーキは、後ろはドラムタイプだからまだまだ大丈夫だが、前はディスクタイプだからパッドの減りが早い。ブレーキを踏むたびにキーっと音がして(減るとそういう音がするようにできている)しばらくが経ち、パッドの残りが少ないように見えたため、新しいのに交換した。

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 古い方のパッドの残りはこれ位。

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 まだ使える感じがするが、実際半年や1年は大丈夫だろうと思うが、ここからの減り方が意外に早い。走行中に無くなるとディスクを傷付けてしまうので、ディスクを交換するとなるとおお事なので、もったいない気がするが早めに交換するのが無難だ。

 次はエンジンオイルフィルターを交換しないといけない。

今頃のじゃが芋の理想形

 じゃが芋が青年期を過ぎて大人になる時期が来た。既に子どもを身籠っているので、次のステップはカルシウム(石灰)をやって成熟を促す。葉っぱで作った糖分を芋に貯めさせるわけだ。カルシウムにはそういう方向に導く効果もある。

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 カルシウムを与えると、徐々に葉っぱが黄色味を増してくる。もう新しい葉っぱを作ることはしないで、出来た子供を育て始める。収穫時期はもうすぐだ。全生命を子どもに託し終えて、地上部が枯れた時が収穫。あと半月くらいだと思う。

 比較させてもらって恐縮だが、下の写真は同じ日の近所のじゃが芋だが、代表のじゃが芋と大きくふたつ違う。

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 ひとつは色。代表のより黒っぽい。これは窒素が効いているからで、人間で例えると、グルメで若々しさを保って結婚もしないで遊びまくっているような状態とでも言おうか。栄養の偏りのせいでまだ体が育って大人の体になっていない。

 もうひとつは形。代表のが低く広がった形をしているのに対して上方に向かって伸びている。丈が高い。これは地上部に栄養が行って芋の方に行っていない証拠。地上部と地下部の形は相関があり、地上部の姿で地下部の形が推測できる。芋がまったくできないということはないが、芋の炭水化物が窒素との合成に使われてタンパク質(葉っぱ)に変わってしまっている状態。周りの人たちはバンバン追い肥をしてみんなこういう姿にしている。肥料を無駄に使っている。

 代表のじゃが芋の消石灰は相当に目立つらしく、周りの農家や道行く人が「これは何ですか?」「どういう意味ですか?」と聞かれる。カルシウムの効果を説明すると、真似して掛け出すから面白い。やらないよりはやった方がいい芋になるはずだ。

近況

 代表の最近の姿です。

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ヤギトラ整備

 腹が減っては戦ができない。同じく、雨が降っては畑ができない。これは鉄則だ。無理して作業をすると取り返しがつかないことになる。焦る気持ちを抑えてヤギトラの整備をした。

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 手に入れた時、とりあえず真っ黒だったエンジンオイルだけは換えて使っていたが、エアークリーナーも汚れていたし、ミッションオイルもあまり状態が良くなかったので気になっていた。

 エンジニアリングでは、絶対にやってはいけない禁じ手、ないしは略して禁手というものがある。使ってはいけない手法、構造、材料というものがあって、それが技術的に克服できれば新技術であって、他の会社の先を走ることができる。言うなれば、技術者の悲願というテーマなのである。ヤギトラは禁手の宝庫であり、そこが代表には面白い。ドキドキしてしまうが、またひとつふたつ紹介してみよう。

 ひとつ目は、ミッションオイルを抜くためのドレーンボルトだ。
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里芋エイド

 代表の里芋が失敗したという噂が全国に広まって各地から次々に救援の里芋が届いている。

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 というのは冗談だが、更にまた近所の農家の方から1ケース届いた。しみじみ思ったのは、忙しい農作業の中でわざわざ時間を作って面倒なことをしてくれるという、その気持ちの有難さ、だ。いつか10倍にして返さないといけない。

 代表が作業場を構えてから半年になり、代表の肥料と農法を使った人たちの作物が育ち始めた。じゃが芋があと少しで収穫期をむかえ、里芋が芽を出し、トウモロコシやキュウリなどの夏野菜が順調に生育している。どれも豊作が約束されたような健康的な色形。新しい畑で四苦八苦している代表の作物よりもよっぽど立派だ。

 それでいて肥料代はほとんどかからなくて、マルチなどの資材も使わなくて済むから費用も手間も半分程度でやれる。最初は代表の話に半信半疑だった人も、行ける!という感触を持ち始めているのだろうと思う。この里芋からそういったことを感じる。

 

プロ仕様の竹箒

 カインズで買ったプロ向けの竹箒の柄が、割れて交換してもらったのが再び割れたので自分で作ったことがあったが、あれは大変丈夫で且つ使い易い箒になった。今も毎日使っている。やっぱり作業において道具というのは大事なんだなーと思う。効率がいいしストレスが無い。

 ところで、あの時は、柄の材料をしっかりした竹に換えて、造りはネット上の情報などを参考にしたんだが、使い込むと今ひとつしっくりしない部分が顔を出した。掃こうとして箒でぐっと地面を押すと、あるところからヘロっというかグニャっというか、刷毛の腰が急に折れるようなレスポンスになる。ぐーっと直線的に反力が返って来ない。これからゴミを飛ばすという大事なポイントでフニャっと腰砕けになってしまうので、箒の機能上はそんなに問題にならないんだが、気持ちが良くない。

 なんでそういうフィーリングになってしまうのか。毎日朝夕ゴミを掃きながら考え続けた結果、竹箒のある欠点に気付いた。つまり、構造上柄の分が空間になっているため、そこは空気なのでどうしたって反力が出せないのである。柄の丸い範囲にだけは竹の枝が入れられない。やむ無しの欠陥と言える。

 気になりながらもいつものように竹箒で作業場を掃除していたら、竹という素材を利用したヘロヘロ対策が閃いた。竹の穴に刷毛を入れたら、筆と同じでそれが芯になってしっかりするはずだろう、と思ってやってみた。

 こんな感じだ。

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畑J

 里芋事件は、里芋を植えた田んぼの雑草をどうするのかという心配から発生した。そもそもここは農家N氏の休耕田2枚2反を借りて、それぞれ[田んぼA][畑E]として、田んぼでは米を、畑では大豆などを作ってみたいと思っていた場所だった。

 ところが、地元の別の農家の人から、「この田んぼには水が来ないから水田として使うのは無理。どうして水が来ないかというと、水路の上流が全て休耕田のため水路が浅くなっている上に毎年刈った草を水路に落として詰まってしまうから。」との情報をもらった。それで、とりあえずこの場所での稲作は諦めて、元々湿っぽい所の作物の里芋には適地だろうと考えて里芋に変更した。種芋を植えたのは4月8日のことだった。

 里芋の発芽は遅くて、大体種芋を植えてから1ヶ月後位だ。代表場合には魔法をかけてあるから、それよりも1週間くらい早く芽が出る、はずだった。

 しかしながら、ひと月経ってもその気配が無い。ひとつも出ないというのは明らかにおかしい、と思い始めた頃、あっという間に表面が雑草で埋め尽くされてしまった。恐怖を感じるスピードだった。

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 これが田んぼの雑草というやつか。こいつらとこの先収穫まで戦うのは厳しい。何故なら、常時ぬかるんでいるため必要な時に除草が出来ない。

 先輩農家から除草剤を使うように勧められ、畳1枚分くらいの広さに散布してみたものの、自分にはしっくり来なかった。そんなことをしていてもいつか負けるだろうと感じた。

 代表は悩みに悩んだ末、田んぼの里芋を掘り出して他の畑に移すことを決断した。播種してひと月後に1反分を掘り起こして移植するなんてことは、他の芋だったら出来ないが里芋なら可能だ。代替地は落花生を植えるつもりだった[畑I]に決めた。落花生を植える場所は無くなるが...今は答えが出ないので、後でゆっくり考えることにして。

 これが運命の分かれ道だった。
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緊急事態発生(ブログ2,3日休みます)

 毎日ちょっとずつ作業場の前の土を運んでついにたくさんたくさんの土を除けた。しつこさの勝利だ。

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 廃土置き場だった場所の全貌をお見せしよう。

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 かなりすっきりした。トラクターや耕運機の駐機スペースにもなるし、加工場所と育苗に必要なスペースも確保できた。屋根が欲しいところだが、それは落ち着いてから考えることにしよう。

 話は変わるが、4月上旬に植えた里芋の発芽が遅いので掘り返してみたら、腐っているのもあって非常に状態が悪かった。田んぼだったところに植えたため、何回かの完全水没でダメージがあったのに加え、常に水があることで地温が上がらないのが原因と判断。700個余りの種芋全てを掘り起こして他の場所に植え替えることにした。このままでは里芋の収穫がゼロになってしまう。

 毎日毎日やらなくてはならない作業が終わらない連続の状況下で、この作業が新たに増えるのはきつい。2,3日ブログを書く時間が無くなるので休みます。

かぼちゃ定植

 さつま芋に続いて南瓜を定植した。

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 今年の誤算は、新しく借りた田畑の土が思いのほか良くなかったこと。この畑も、田んぼだったところに土を入れた所なんだが、表面は良さそうに見えたのに少し掘ると岩盤のように固い層で水を通さなかった。それを砕こうとしても細かくできない。トラクターで耕すとトラクターが横に流れるくらい。土というよりも石に近い。

 しかし、やると決めた以上は何とかして使っていくしかないので、南瓜はここで育ってもらう。余りの厳しさにドロップアウトしてしまうかもしれないが、責任を持って最後まで面倒をみたいと思う。

さつま芋定植

 石灰水に浸漬したさつま芋の苗。漬ける前のてれっとした姿とは打って変わってこんなにシャキッとなった。

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 触った感じも硬くて針金が一本通ったようだ。

 どの畑に植えるか悩んだ末に畑Bに植えることにした。一年使った安心感がある。

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 植えたばかりだからこんなもんだが、2ヶ月後には弦で土が見えないくらいに蔓延るまでになる。そこから8月末一杯までの作業で収穫が決まる。その時にどんな姿になっているかで全てが決まってしまう。作物はみんなそう。思春期から青年期の姿形が重要なので、そうなるように代表は育てる。人と比べると野菜の方がずっと素直に代表の気持ちに反応して育ってくれる。



親切が仇

 落花生を植える時期になった。福島での落花生長者を目指して種を増やそうと考え、昨年、普通種のナカテユタカと大粒種の茹で食用オオマサリを栽培した。第一段階としての量は充分確保できたため、種が欲しいという同級生や近所の農家のみなさんにあげたんだが、ここに来て苦情が寄せられた。殻が硬くて割ろうとすると指が痛いというのである。プロレスラーでも無理だというのである。

 代表が作った落花生の殻が硬いのは気付いていた。原因ははっきりしないが、おそらく代表の農法のネガの部分で、通常は皮を含めた可食部に糖分が詰まるために固く締まる方向になるんだが、落花生の場合、殻=皮という関係になってそういう結果になるんだと思っている。その証拠に、殻が硬い個体ほど大粒で味も良くなる傾向がある。

 それにしても、プロレスラーでも無理って...いくらなんでもオーバー過ぎだろう、タダでもらっておいて代表に対して失礼だと思いつつ代表も割ってみた。誇張ではなく、指が割れると思った。皮がこんなにもぶ厚く、しかも、乾燥して余計カチカチになっていた。

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 こりゃだめだ。トンカチで割ろうとしたが、適度に弾力もあるために、割れることは割れるが力加減が難しくて中身まで割れてしまう。こりゃあかん。次はプライヤーで割ってみた。

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 プライヤーを使うにもかなり力が要るので手が痛くなるが、指が割れるよりはマシだ。

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 これは厳しい作業だ。対策ができるまで落花生の種を譲るのは中止にしたい。指や手の治療費を請求でもされたらたまらん。こんなのでもいいよと納得して誓約書を取り交わした人だけにあげることにする。

曲がり葱は美味しいか

 じゃが芋の東側に葱を植え付けた。一畝160本余りで4畝、〆て600本超。だいたい一本が5~6本に増えるので3000本収穫できる。

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 この葱は坊主知らずという品種でネギ坊主(葱の花)が出来ない。花をつけないから種というものが無く、株が枝分かれして増えるから栽培するのも楽だ。葱は花が咲くと固くなって食べられなくなるが、この葱は一年中食べられる。だから代表は葱は坊主知らずしか作らない。

 以前、余った30本くらいの葱を畑の隅に捨てて置いたら、根を張って生き延びていた。横にしてあったので当然身を起こして伸びたため、90度に曲がった。その生命力に感動し、また、曲がった葱は旨いという話を聞いたことがあったので、代表は曲がり葱を作って特産にしたいと考えて、その葱を育てた。

 大きく育ってから食ってみたが、味は全く変わらなかった。それで、曲がった葱はを作るのは止めたが、一度曲がるとずっと曲がりが残るので、その時の名残で曲がったのが相当数ある。見た目が悪いので売り難いからそういうのは作らない方が無難だ。が、それをもう一回曲げてS字にしたらどうなのか。それはそれで受けるかもしれないと思ってそういうのも植えてみた。

 形はどうででも代表が作る葱はふつうに美味しい。

トラクターより耕運機

 畑Bに何を植えるのか。散々悩んだ末に出した結論が「さつま芋」と「落花生」。畑Bは去年一年使って特性を知っている安心感がある。まだ理想には遠いが土作りした効果も出てきている。じゃが芋でヒヤッとした経験から、、絶対に失敗できない「さつま芋」と「落花生」は畑Bを本命にして、他の畑にも植えてみる作戦にした。

 その畑Bはトラクターで耕しておいんだが今一つしっくりこない。トラクターは、重いたくさんの部品で構成されているので、場所による土の硬さの深さの違いだとか、微妙な粘り気の差というものを体に感じることができない。それで、念のためにもう一回耕運機〈ホンダPUNCH-X F402〉で耕して直しみた。

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 無駄ではなかった。まだ代表のトラクターの操作が下手なことも原因としてあるが、均等に耕せていなかった。表面はきれいだが、土の中は凸凹の状態だった。やってみて良かった。トラクターで耕した後はよーく確認しないといけない。

 トラクターのポテンシャルはこんなもんじゃないだろうから、もっと操作技術レベルを上げないといけない。また、トラクターから土の状態を感じられるようにならないといけない。そのためには、クラッチだとかローターの上げ下げのタイムラグだとか、自分の感覚とズレるところをセッティングなり改造なりして、トラクターと合体し一体になれるようにしないといけない。農機にまで手を出すつもりは無かったが、その時に必要となればやるしかない。

 ああ、時間が無いよ。代表があと2人くらい欲しい。

山も削れば塵となる

 これは盆栽ではない。作業場のハウスの前の堆肥置き場に、東京ドーム10000分の1個分くらいの土の山があったんだが、雨の日だとか雨後で畑に入れない日に少しずつ外に運んで、ようやくこれだけになった。

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 塵も積もれば山となる。山も削れば塵となる。残るはKトラ10杯分くらいだろう。良くやったよ。早く片付けてもっと動きやすくしたい。

 1反くらいの畑の時は1坪の小屋があっただけでなんとかやれていたが、7反だったら7坪の小屋で済む話ではない。更にその100倍の700坪必要だ。なんでそういう計算になるのか自分でもよくわかっていないが、多分少ない時は無理がきいたんだと思う。3反以上になると根性とかやる気だけではどうにもならない。現実として、こなせる道具・資材類とそれらを保管するスペースが要る。

 それは同時に自分の力をアピールするショールーム的な場でもあるのでおろそかにできない。ただ広かったらいいというものではない。訪ねて来た人に、代表の想い、哲学が伝わるようでないといけない。

 しかし、ショールームがあんまり面白過ぎるのも問題だとは思う。今毎日延べ3,4人は訪ねて来る状況のため、農作業が計画通りに進まない。痛し痒しだ。

ビニールハウスは暑い

 ビニールハウスの作業場があるおかげで雨の日も作業ができるのは有難い。作業場は、日々手を加えたり道具が増えたりして、ガウディの建築物の如く変化している。最初は構想があったが、もう今は設計図も無く完成形も無い。行き当たりばったりだ。急に代表が死んだらどうなるんだろうと思う。後でちゃんと片付けないとみんなに迷惑をかけてしまうから、急にパッタリ逝かないようにしないといけない。

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 天井の日除けの布を拡張し、肥料工場のところまで拡げてみた。ぼかし肥料の醗酵温度が気温に影響されて変動していることがわかったからだ。醗酵中の最高温度カーブは、通常大きな山のようなカーブで推移するんだが、ビニールハウス内の温度が40℃以上になると、それに伴って山に小さな凸が発生していた。あまり良くないだろうと考えて、日除けで気温を下げてやることにした。ぼかし肥料も暑かっただろうが代表も暑かった。これで少しはしのぎやすくなると思う。

じゃが芋の思春期

 じゃが芋に蕾が付いた。人間で言うと思春期。立派な成人になるよう願いを込めて、リン酸とカリウム肥料を施した。種芋を植えてから68日目。前処理を開始してからはちょうど3ヶ月であった。

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 きたあかりを20kg600株余り、男爵が5kg120株余り植えて、芽が出なかったものは一つも無かった。発芽率100%という素晴らしい成績だった。

 しかし、まだ代表特製のぼかし肥料に根が到達する前に、霜に3回やられ、ようやく肥料を吸い始めたその時に、今度は大雨で2回水没したため、全体的に大きなダメージがあった。特に、水没で完全に水の中に潜ってしまった株は、全身に泥が付着していくつかは枯れてしまい、残ったものも生きているだけで目一杯の状態。この先みんなに着いて行くのは難しいだろうと思う。

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 この畑がそういう場所だと知っていたら事前に打つ手もあったが、初めて使う代表にはわからなかった。じゃが芋たちは「なんでこんな場所に生んだんだよ!」と反発していることだろう。親代わりとして申し訳ないことをした。ハンディはある株も代表にとっては同じじゃが芋だ。この世に生をまれて来たことを喜んで受け入れてもらいたい。青春を謳歌し生殖に繋げてもらいたい。期待を込めて同量のリン酸とカリウムを追肥した。

 次は妊娠した時、花が満開になったらカルシウムをやる。一生で最も充実する日々。じゃが芋にとっても楽しい子育ての時期がもうすぐ来る。

さつま芋苗定植前処理器

 代表が初めて挑戦したさつま芋の苗の育生は失敗したっぽいので、諦めて苗を購入することにした。さつま芋の苗の定植時期は6月になってからだからまだ早過ぎなんだが、萎れ加減が丁度良いのが50本550円で売っていたのを衝動買いした。5束で2750円。普通は5000円くらいする。半額だった。

 さつま芋の苗というのは鮮度の良いシャキッとしたのよりもこれくらいしなっとしたくらいのを植えた方が活着しやすい。

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 本来なら萎れさせてくれた分値段が高くなってもいいと思うんだが、活きが悪くなると売れなくなるんだろうね。もっと縮れた苗は50本100円の投げ売りだった。

 このまま植えてもいいんだが、代表はもう一手間加える。石灰水に浸ける。石灰(カルシウム)は細胞を活性化する効果があり、苗の強靭さが増す。育ち方も力強い。

 今年は栽培面積が増え苗の数も多くなったため、たくさんの苗を一遍に石灰水に浸けられる装置を開発した。名付けて『さつま芋苗定植前処理器』。
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ヤギトラ その2

 代表は、まだ包装のフィルムの破片が残った状態の極上のマメトラをヤフオクで手に入れた。

 引き取り場所は神奈川の外れの方にある小型の中古の農機や部品をネット販売している店で、その前に到着しただけで血の気が引くような佇まいだったが、ガラクタが転がる店先ではなく、ガレージの奥の方から代表のマメトラが出て来たときにはホッとした。

 エンジンも一発で始動し、Kトラの荷台にもラダーを昇って乗り、何ら不具合は見られなかった。実は価格がもっと高かったとか言われる前に引き上げようと急いだが、あの時にもう少し細かく観察していたら、マフラーから出た煤が周りに付着していることを不思議に思っただろう。嬉しくて興奮していてそれを見逃した。

 さて、作業場に運んで各部チェックしだすと、ヤフオクお約束の手抜きや誤魔化しが出て来る。慣れたもんで、油類を新しくして、ネジなどの緩みを直し、ケーブル、電装品、エアクリーナー、ガソリンタンクの中など、調整やクリーニングを完璧に実施した。代表の見立て通り上物の部類に入る。

 念のため、実際に耕して見ようと思って作業場のハウスの中に入れ耕耘爪のクラッチを入れると...回らない。空転はするんだが、土に食い込ませると止まってしまう。駆動ベルト辺りがおかしい。カバーを外してみるとベルトがユルユルだった。伸びてしまっているらしい。

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 しかし、緩み具合がおかしい。クラッチのローラーを最大限動かしてもまだ緩みが残る。ベルトが伸びたとしても異常なレベルである。エンジンと駆動ユニット間がずれている!?それしかあり得なかった。やはりただでは済まなかった。

 マメトラはフレームの上の長穴の間でエンジンがスライドさせられるようになっていて、それで数種類のエンジンと駆動ユニットを組合せて別の商品を作っている。実に合理的な設計になっているのだ。それだ!多分このマメトラは、最初からエンジン位置がずれてしまっていてVベルトが緩み加減で駆動力が出ない状態になっていたんだろう。それで前のオーナーはエンジンをぶん回せば駆動力も上がると考えてスロットルを全開にし続けた結果、カーボンが排気管周りに飛び散って汚れ、ついに諦めて手放すことにしたに違いない。全ての謎は解けた。ならば、エンジン位置を動かして軸間を変えれば直る。念のためベルトも新品にしておこう。

 二面幅13mmのボルトとナットに手こずったが、かくして、代表のマメトラは完璧になった。さすがヤフオク。ただでは済まななかった。しかし、この騒動によってこのマメトラの全てが把握できた。愛情が湧いたのでマメトラと区別してヤギトラと呼ぶことにしたい。

 ところで、マメトラは、作業に合わせて車輪の大きさや幅が自由に変えられるようになっているので、幅を狭くしようと思って固定のピンを抜こうとしたが、抜けなかった。リムのエッジが邪魔をしている。

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 タイヤが7インチ用だったら抜けるみたいだが、ヤギトラは5インチと小さいための問題のようだ。新人の設計者がよくやるミスだが、では、どうやってこのピンを入れたんだろうか?謎だ。マメトラは面白いねー。。

ヤギトラ その1

 今年3月に、代表は近所の農家の方からマメトラという農業機械メーカーのリターンカルチを借りて使って、その威力にいたく感動したことを書いた。代表が使っていたホンダの耕運機パンチX-F401が幼稚に見えたくらいだった。

 あれから2ヶ月経ち、やはりある程度の広さの農地を一人で転がして行くには相応の農機が必要不可欠であると痛感して先日中古のトラクターを購入したが、もう一つの必需品がマメトラのリターンカルチだと考えていた。耕耘はもちろんのこと、溝を掘る&畝を作るという作業に対してこれほど適した効率の良い農機は無いと思う。金が余っていれば即新品で買いたいが新品だと20万円から40万円もする。出せないことも無いが、代表の金銭バランス感覚だとそこまで投資するんだったら他の道を探る。それで、度々痛い目に遭ってきたヤフオクという禁断の手を使ってみることにして、時間をかけてしつこくしつこく探していた。

 出品されるのはガラクタばかりだった。たまに状態の良い物が出たが、いつも価格が吊り上がって行って代表のバランス感覚の範囲を遥かに超えて行った。中々ゲットできなかった。

 ある日のこと、昼食後にコーヒーを飲みながらヤフオクをチェックしていると、上物と思われるマメトラが信じられないような買い得の即決価格で出品されていた。何か裏がある。そうは思ったが、ヤフオクの魔力、反射的にに代表の指は落札ボタンを押していた。

 そういう訳で、遂に代表は、まだ包装のフィルムの破片が残った状態の極上のマメトラを手に入れることができた...が。

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 Continue 。。。