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2019年12月の記事 (1/1)

効く?効かない?

 この前同級生のブドウ園に遊びに行った時に、カラスのデコイが下げてあった。もちろん、大切な葡萄をカラスやその他の鳥に食べられてしまわないように。

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 「これって効果無いでしょ!?」と聞くと、意外や意外「ものすごく効果があったよ。」という答えが返って来た。このデコイは非常に効果が高くて、葡萄園で大流行した商品だという話だった。同級生の葡萄園でも、これを下げた周辺は鳥類の被害が無かったんだという。

 目が点だった。かつて代表もあらゆるデコイの類を試してみたことがあったが、全く効果が無かった。こういうことをやると、かえってカラスがバカにして、餌にもならない作物を突いてイタズラして行ったし、ムクドリや雀などがデコイをかすめるように飛び回っていた。とにかく、細い糸を張ったり、キラキラするものを下げたり、音が出る物を立てたり、目玉のような風船を置いたり、レーザー光で脅したりと、効果があるとされるあらゆるものを試したが、ちっとも効果が無かった。このデコイは何が違うというのだろうか?下げ方か?作りの精密さか?

 鳥だけでなく、もぐら、獣、害虫等、それぞれに対して、効果があるとされる様々な対策があるが、100パーセント効果があるのは、薬剤なりトラップなりで直接やっつけるか、作物を何かで囲むなどして物理的にガードするかしか手は無く、効果があるとされる様々な方策は、鳥やもぐら獣害虫でなく人間を騙すためのものである、というのが代表の結論だ。1、2割程度効いても、或いは時間が経つと効果が無くなるようなものは効かないのと一緒。おまじないと変わらない。代表が求めるのはパーフェクト。もう騙されないぞ、と思った。

2時間-(15分X4+1時間)-1時間=-1時間

 いつもは片付けられないゴミを年末に片付けてすっきりとして新年を迎えたい。そう考える人は多いのだろうと思う。代表の場合は片付けられる物は常時片付けているので、改まって「年末に...」なんてことはこれまで無かったのだが、作業場Aのあちこちに放置されたままになっている古い農ポリの塊がいつまでも目障りなので、年内に片付けたいと考えた。それが運の尽きだった。

 古い農ポリはKトラ2台分にもなったので、まず1台分を満載し資源センターへ向かった。

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 資源センター入り口に到着した時には、これといって普段の風景と変わりなくスーッと進入できたのだが、受付へ向かう通路が塞がれて車が着けられず、誘導の係員が立っていて「今2時間待ちです」と言われた。何事があったのかと思って尋ねると「この時期は毎年このような状態です」との答えだった。鈍い代表もそこでようやく気が付いた。世間は大掃除の時期だったんだ、と。

 片道15分、往復30分。それをもう一回やるとトータル1時間。引き返して一回降ろしてまた積んで1時間。差し引きすると2時間待っても同じだと計算して、渋滞の列に加わった。

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 代表は、何が嫌いと言って渋滞程嫌いなものはない。究極の時間の無駄。本でも持って来れば良かったと思いながら、しかし、どうすることもできずに1時間くらいトロトロ進んだ。受付が見え始めたところへ係員が現れて、申請用紙とボールペンを渡しながら「これは家庭ゴミですか?」と聞いてきた。ご覧の通り畑で使った農ポリです、と答えると、「今日の受け入れは家庭ゴミだけです」と。どうせ燃やすだけなのに家庭用も農業用も無いだろう。しかも、何故それを入り口で言わない。ここまで来てから言うのは意地悪というものだ。あーあ。代表はがっくりと肩を落として、1時間損して最低の気分で引き揚げてきた。

焦る代表

 ビニールハウスが、だいたい片付いた。畑Aで使っていた防風ネットを巡らし、狭い所の草刈りをしないで済むように、裾周りに防草シートを敷いた。だいぶやってる感が出てきた。

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 ただ、中を耕し始めたところ、予想していたより土の状態が悪かった。スギナの根が網の目のように蔓延って耕運機の爪が通らない。ポンポンと跳ねてしまう。畑Bの一年目よりも悪い。最悪の場合は畑として使えないかもしれない。残念だが、もう少しやってみてダメなようなら来年の栽培は諦めることに決めた。いつまでもここにばかり時間をかけていられない。

 タッキーとハタイが遊びに来て、耕運機をメンテナンスしてくれた。

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 最近調子が悪いと思っていたら、動力ベルトが削れて凸凹になっていて、あと少しで切れる寸前だった。キャブレターからのガソリン漏れも見つかった。どうりでガソリンの減りが早いと思った。

 こんな状況で栽培時期に入ったら地獄だなー。だんだん焦って来た。

嘘ばっかり

 わざわざ群馬県の手前まで行って買い求めた鍬だったが、やっぱり代表の使い方には合わなかった。やはり自分で作るしかないと改めて思った。

 どこが駄目だったのか。まず、代表が柄と刃のジョイント構造だが、柄が収縮したため、矢印の部分で線接触になってしまってグラグラ動くようになった。

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 鍬側が緩い傾斜が付いた管になっていて、柄の方もそれに合わせた傾斜を付けてあったんだが、柄が収縮するときに形が変わって合わなくなった。このようなやり方で大丈夫なのかと農具店の店員に確認したら、「大丈夫です。今まで一度も苦情はありません。」と話していたが、それ見たことかと言いたい。

 もう一つは、底面への柄の出っ張り(白い矢印)。

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 最初は「こんなもんか」と納得していたが、土に潜るわずかな抵抗が少しずつ作業を妨げ、邪魔で邪魔でどうにもならなくなった。特に硬い物の上の土を払うようにしたい時とか、コンクリートのU字溝に溜まった泥を取り除くような時に、この出っ張りが当たって狙い通りに刃を入れることができない。刃先に無用な曲がりがある(黄色の矢印)のもその作業の妨げになって更に効率を落とす。

 農具店の店員に、「このような出っ張りがあって邪魔にならないの?」と確認したら、「大丈夫です。今まで一度も苦情はありません。」と話していたが、それ見たことかと言いたい。

 結局、この鍬を作った匠も販売している店員も自分で使っていないから、やらされて作ったり売ったりしているだけだからこういうことになるのである。鍬だけではない。農具のほとんどがそういうレベル。使い難く壊れやすく、本来楽しい作業が楽しくない。農具だけでなく多くの道具、衣類、乗り物、家、、道、街などに至るまで、代表からすると同じ延長で作られているように見える。使う人に合わせた道具ではなく、使い方を合わせないといけない。使うことに我慢が必要なものがほとんどを占める。

 全て自分用に作り替えるわけにはいかないけれども、せめて鍬の一本くらいは、とことん納得がいくものを早く作っておきたい。来年中に試作品を作ろう!強くそう思った年末であった。

じゃが芋収穫

 防寒対策も追い付かず、ついにじゃが芋の葉茎が枯れ朽ちた。寒波にやられる前日までは青々としていたのだが、やはりここいらが限界か。もう12月末だもんなー。

 たぶん芋はできていないだろう。そう思って掘って見ると、小さいがきれいな肌のキタアカリが少しだけだが付いていた。

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 あとひと月早かったら、秋じゃが用の品種でなくても、キタアカリでも栽培が可能だということだ。それがはっきりしたのが今回の一番の収穫だ。

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 来年もう一回、今度は代表の農法を使って育ててみようと思う。

畑...

 Gだったか、Hだったか。どっちか忘れてしまった。田んぼAの内の半分を畑Gとして使えばH。田んぼAを丸ごと田んぼとして使えばGになるのかな。新たに田んぼAの隣の耕作放棄地も借りることになった。面積は400坪余り。

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 実績というものは言葉の何倍もの説得力があるもんだなと、つくづく思った。人間は見えるものの方に強く影響される。

 代表が自分の農法について語り出した時、耳を貸す人は一人もいなかった。鼻で笑われた。お手並み拝見とも言われた。90坪程度の畑Aに更に1反の畑を加えたときの反応も同じ。そんなに増やしてやれるのか?と。アッピア街道と宿場を作ったときも、肥料の樽を並べた時も、実験しながら畑に立ち続けている時も、同じ目で見られていた。

 その雰囲気が少し変わったのは、作物が育ち始めてからだ。バカにしていたのが好奇の視線になり、収穫時期を迎える頃には驚きになっていた。素晴らしい農法だ!と。収穫後の処理も完璧。片付けも周りの農家の人の誰にも負けないくらいに仕上げたから評価が急上昇。そこから、JAへの推薦、担い手塾推薦へと急展開したわけだが、その情報が近隣に流れてまた新しい実績となって、代表の所に色々な物や話が届くようになった。口先や知識だけでは信用されない。行動し、結果を出すことが大事なのだ。

 自慢話はそれくらいにして、これで代表が川越で作物を栽培する畑と田んぼの合計は約7反になるわけだが、今年が1反と少しだったのにそんなにいっぺんに増やして大丈夫なのかと、心配する人もいるだろうが、実は、代表も心配なのである。しかし、やる以上は中途半端で終わらせたくない。トップで完走したい。そのため、こまめな草刈りなどの工数がかかる環境整備はやれなくなるので、そういったことはやらなくて済むように事前に徹底して手当てしておいて、作物の栽培と収穫出荷に集中できるようにする。それを今やっている。大変だが、自分がどこまでやれるのか、代表自身が一番楽しみにしているのである。

 1月中旬になったらもう種蒔きが始まる。遊んでいる時間は無い。というか、これが代表の遊びだ。

クリスマス気分

 クリスマスの夜だから、晩飯は、サンタクロースが連れてきたトナカイをスープにして。

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 鶏肉に囲まれた黒っぽいのがトナカイ...、鹿だった。プラス、スパゲッティの三種盛とモッツアレラチーズのサラダでいつもと違うボナセーラ気分に。

  今日も作業、明日も作業。正月も作業だ。

味は正直

 毎日野菜の自慢ばかりで恐縮だが、今日は代表の落花生自慢。

 柿の種という、柿の種に似せたあられの中に少量のピーナッツを入れたつまみ菓子がある。代表は、そのピーナッツはちゃんとした美味しいものが使われていると思っていた。今まで美味しいと思って食べていた。ところが、自分が作ったピーナッツと食べ比べると雲泥の差があった。代表のピーナッツの方が断然美味しかった。

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 落花生だけでなく、店頭で購入するほとんどの野菜は、色だけはまあまあだが味は今一つだ。たぶんそういう作り方をしているからだろうと思う。土をシートでカバーして温めて、肥料と水をたくさんやって早く大きく膨らませるようなやりかた。そうすると甘味の薄い、少し時間が経つとパサパサガサガサになる野菜ができる。実際に圃場を見たわけではないので本当のところはわからないが、おそらくそうだろうと想像する。確実に言えることは、代表みたいな、生き物を育てるのに近いやり方でやってはいないということである。

 もちろん、好みは十人十色だから、そういう野菜が美味しいんだという人がいたってかまわない。あえて見た目が良い野菜作りを目指している農家の人がいたって全然かまわない。そういう野菜ばっかりになってくれたら代表の野菜が目立つ。そこが狙い目だ。

 今年、代表の農法の落花生を食べた人はみんなファンになってくれたが、実験段階のため生産量が少なくてすぐに品切れになってしまった。来年はたくさん作って応えたいと思う。

里芋のデータ測定

 いくつか条件を変えて栽培した里芋のデータを取った。これは、代表の農法の本命の内の1株。

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 一番上が親芋で、2、3列目が子頭と子芋、4列目以降が孫芋。親芋が一番大きいが固くて食べられなくて、子頭から食用になるわけだ。

 代表の農法による里芋の傾向は、まず数が多いこと。普通は多くても40個くらいだと思うが、50個を超える株が多かった。次に、大きさが揃っていること。あまり大きいのも無いんだが、どうでもいいくらい小さいのも無い。それから、形が良いこと。歪な形が少なくて、丸いのが多かった。

 しかし、重量は少な目だった。親芋子頭は大きいが、それから先の芋が小さい。大きくても120g止まり。180g以上のでかいのが無い。数が増えたために栄養が分散してしまったのか、それとも肥料のやり方がまずかったのか、他の条件の芋と比べてみないとはっきりしないが、全体的な印象として芋がまだ育ち切れていない感じがする。水不足と肥料不足の両方があると思う。

 この農法のポテンシャルはこんなもんじゃない。せっかく芋数を増やせたのに、それらを大きくする段階で何かが足りなかった。そこをどうするか。また来年のテーマだ。

 とはいえ、豊作だったことには間違いない。味も良いし。里芋だけじゃなく、代表の農法で作った野菜はどれも美味しいよ。まだ食べてもらえないのが残念。

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届ければ燻炭が焼ける

 どんな組織にも属さず、誰に従うこともなく、やりたいことだけをやり、食べたいものだけを食べ、面倒な付き合いは避け、気に食わないことをはやらない。でも、せいぜい変な奴だと思われるくらいで何の問題もなく毎日過ごせてしまう今の代表。だから、別に師走だとか年末だとかに合わせてどうのこうのというのは全然無い。ただ、こういう時期になるとまた、残された自分の時間が削られたんだなというのを感じさせられる。

 深谷の同級生の籾殻燻炭焼きを、もうひとりの同級生と手伝ってきた。

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 籾殻は水を弾くので、生のままで畑や田んぼに入れるとあまりよくないと言われるのだが(積極的に入れる農法もある)、炭にすると性質が変わって土壌改良効果が高くなる。水を弾いていたのが一転して吸収しやすくなり、水保ちがよくなって土が軟らかになる。また、表面にたくさんの細かい穴が空いているので、通気性や水はけをよくし、土壌の微生物が住みやすい環境を作ることができる。微生物の働きを活発に導くのが有機農業の肝の部分。この働きによって植物の生長が促され、連作障害などの病気がかなりの成功率で予防できる。深谷の同級生は、田んぼでその効果を比較してみようとしているわけだね。田んぼ2反に対し、フレコンバッグ6個分の籾殻を3つに分けて焼いた。代表もこれだけの量の籾殻を一遍に焼くのは初めてだ。

 代表は知らなかったが、こういった、煙を出す作業をする場合には、市役所と消防署に届けて許可をもらう必要があるんだってね。そうすることで、市や消防署が通報を受けた段階で余計な出動や騒ぎを防げるらしい。もちろん同級生はそれをやっていた。さすが元役人だ。またひとつ賢くなった。そうかといって、代表が落葉焼きの度に届け出をするかというと、そうはしないだろうと思うが。

 籾殻を焼いていると、近所のおじさんが「焼き芋を作らせてほしい」と、手土産の自家製蜂蜜の小瓶を携えてやって来た。代表も一ついただいた。

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 それから1時間余り、養蜂について情報を教えてもらった。勉強になった。養蜂にも興味が湧いたが、これ以上手を出す余裕は無いので沸々するものを抑え込んだ。今までは残った時間でやれることをやればいいと考えていたが、少しずつ気持ちが変化している。

 農業には限りが無い程の可能性がある。今発掘できている領域は1パーセントにも満たない。全部開拓したい。が、代表にはそのための時間はない。動ける残り時間に対してやりたいことが多すぎる。どうしようもなく時間が欲しい。立ち登る燻炭の煙を見上げながら、強くそう思った師走の一日だった。

灰神様

 落葉を焼くにもコツが要る。ただ山にして火を着けても駄目だ。こうやって、まず中心部に枝のようなものを重ねて空間を作っておいて、その上から落葉を落とす。そうすることで下から上に空気が回って良く燃える。この形だ。代表は密かに<灰神様>と呼ぶようにして崇めている。

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 早朝の静寂な空間を独り占めして、焚火をしながら考え事をする時間というのはなんともいいものだ。その時、
「じゃが芋の皮がざらざらになるのはなんでなの?」と灰神様が突然話し出したので、代表は飛び上がるほど驚いた。

 そんなはずはない。そう思って周りを見渡すと、やっぱり、初めて見るおばちゃんが代表に話しかけていた。脅かさないでよ。普通は「あのー」とか「もしもし」とか「すみませんけど」とか最初に言うだろう。

 「じゃが芋の皮がざらざらになるのはなんでなの?」と、おばちゃんはもう一回言った。「それはね、線虫(センチュウ)が原因なんです。」と代表は答えた。「どうしたらなくなるの?」更におばちゃんは聞いてきたので、代表は線虫の様々な防ぎ方を落葉をくべながら教えてあげた。一辺にドサッと供給しないで、火の勢いを保つようにしながら量を加減してくべて行くのがポイントだ。おばちゃんは「ふーん」と言って、あれは駄目だのそれは難しいだのと自分の説を並べ、「皮むいて食べるからいいわ」と結論を出して去って行った。大事な時間を邪魔して置いてこの。失礼な人だ。灰神さまのような顔だったが、あのおばちゃんは一体誰だったんだろう。

 落葉焼きの話を続けると、良く乾いた落葉を集めることも大事だ。代表は、最初、近くの公園でシルバーの人たちが集めた落葉をもらって使っていたんだが、朝作業をするので湿っていて燃え難く、焼くのに時間がかかった。ゴミや石や砂もたくさん混じっているのも肥料として好ましくない。従って、途中から自分で集めた落葉だけを使うようにした。

 火葬場にこれだけ満杯に焼いても、回収できる灰は肥料袋3分の1程。

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 こうしてほとんど毎日、朝落葉を焼いて、一日置いて次の朝に灰をふるって、その後で落葉を焼いて、また次の朝に灰をふるってというのを地道に2ヶ月続け、約400リットルの草木灰が溜まった。まだまだ足りないが、これ以上作っても保管するところが無いので、落葉集めと落葉焼きは一旦終わりにする。灰神様ともしばらくの別れだ。

 

耕運機ダウン

 代表が最初の畑を借りたとき、あまりの荒れ様に「こりゃ手で耕していたんじゃ始まらんわい」と判断して、中古の耕運機を買った。排気量は120cc足らずであったが、必要にして充分。扱い易くて、100坪程度の畑を耕すには丁度良かった。

 今年新たに1反の畑Bを借りたときにはトラクターを借りて耕してみた。が、1反程度の広さではトラクターでは大きすぎると感じた。それに、トラクターでは土の固さや石などの混ざり具合が体に伝わってこない。代表は耕運機で土の状態を感じながら、石や木片がカチッと来たらそれを除きながら耕すのが好きだった。

 今冬から畑と田んぼで5反余りに増えるが、全部の耕耘を耕運機1台で行こうと考えていた矢先、耕運機がダウン。動かなくなった。

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 この前、落花生を収穫した後の11月中旬に動かしたときに少し兆候があった。エンジン回転がバラついていた。遡れば、手に入れた時既にアイドリングが不安定で、回転を下げるとエンストしたし、どこからかガソリンが漏れているらしくて、満タンにして1週間位置いておくと空になった。そのときにメンテナンスしておけば良かったんだが、動いたので使い続けた。その結果、ついにガソリンが詰まったり漏れたりして、エンジンまで届かなくなったんだろう。

 冬の間に蘇らせてやりたいと思う。

屑の中から来年のために

 今年試した野菜でまったくダメダメだったのが小豆と大豆類。枝豆もダメだった。実を付けたと思ったら一斉にカメムシが飛んで来て汁を吸われてしまって育たなかった。あの時に効果のある対策を打っていれば救えただろうけど、木酢液なんかぶら下げて悠長に構えていたもので、被害を決定的にしてしまった。木酢液というのは何の役にも立たないのを改めて認識した。

 一番の敗因は、播種の時期だと思う。7月初旬から中旬にかけて播いたんだが、早過ぎた。すぐ近くの畑では8月に入ろうかという時に播いて、「そんなに遅くていいの?」と思って見ていたが、カメムシの被害も無くしっかり実った。

 また、春から枝豆を作っている同級生は、防虫ネットで食害を防いでいた。防虫ネットの中では枝葉がジャングルみたいに繁っていたが、それでもちゃんと豆ができていた。時期と確実な防虫対策。このふたつの基本が大事だとわかった。

 代表の畑の屑ばっかりの中にも、わずかだが実った豆もある。それをひとつひとつ見つけた。これは丹波黒豆。

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 150粒程集まった。来年の種だ。

重要なお知らせ

 毎日畑に行って、久しく農作業以外の事はやってこなかったら、「重要なお知らせ」という封書が何通か届いた。開封して読んでみると、口座自動引き落としにしている料金が残高不足でできないためサービスを停止する、というような内容だった。凍り付く代表。

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 会社員時代からの流れで、給料が振り込まれる銀行口座から引き落としされるままにしてあったので、時々、給料の代わりに入金して残高不足にならないようにしていたんだが、畑仕事が面白すぎてすっかり忘れていた。

 早く銀行に行かないといけない。

代表の12月の予定(でした)

 畑Bの青空の下のバインダーや、小屋の中に置いてあった農具、肥料類などを全て作業場Aに移動し終え、代表の農作業の拠点は作業場Aに移った。よくもあんな狭い所にこれだけの物が置けたもんだなと思う。

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 次の作業は、この作業場Aの環境を整備しながら、畑G(1.5反)として使えるように土作り。そして、畑E(1反)とF(1反)、田んぼA(1反)の土手の補強と続く。それらを1月一杯で終わらせて、2月に入ったら播種育苗を始めないといけない。川内村の畑C(150坪)とD(1反)をやる余裕がないじゃないか。どうする?

 代表の12月の予定です。
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ミラクル白菜

 失敗した作物も抜かないで最後まで見届ける。野菜の命への敬意もあるし、枯れてしまってどうにもなるもんじゃないと思えた状態から学べること、新しい発見をすることも少なくないからだ。

 今年、葉菜類に代表の農法が効くかの実験で色々条件を変えて栽培した白菜のうち、害虫に食われて穴だらけになったのを放置してあったんだが、1個抜いて葉っぱをはがしていったら、こんなにきれいな芯の部分が出てきた。

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 これでもみっしり詰まってずっしり重く、3.3キロもあった。充分商品になる。

 一度は穴だらけになって、虫が少なくなった頃出てきた内側の葉が大きく育ってこうなったと思うが、もしも穴だらけになった時点で撤去していたらわからないで終わってしまっていただろう。強いよ、白菜。こういうやり方もありだなと思った。怪我の功名というか、代表の農法とずぼらな栽培スタイルの勝利である。

源流探し

 近くの葡萄畑で剪定に関する勉強会があったので参加させてもらった。

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 代表は葡萄栽培の農家ではないので参加資格が無いんだが、会員の紹介で特別に。

 プロの手によって育てられた巨峰やシャインマスカットの木を初めて近くから見たが、美しいものだと思った。代表が趣味で育てている2本の巨峰とはまったくの別物であった。

 しかし、その美しさとは裏腹に、剪定のやり方についてはほとんど着いて行くことができなかった。用語も観るポイントも人生初。64年の代表の人生経験が1個も使えない、ひとり異空間に迷い込んだような感じであった。

 代表がここに参加させてもらったのには、物見遊山のためではなく、しっかりした目的があった。それは何かと言うと、代表の農法のルーツを探すためだった。実は、樹勢の強い巨峰を肥料と剪定のやり方でコントロールする考え方というが代表の農法の源なのだ。

 今となっては巨峰の発明者の名を知る人も無く、複雑な施肥技術を操れる人もいない。どうしてそうなってしまったのだろうか。植物生理的な問題なのか。手間がかかるからなのか。肥料の供給性や管理上の難しさなのか。それとも、効果そのものが得られなかったのか。わからないが、そこがこの農法の弱点であり、それが克服できれば、この農法の失敗を繰り返すリスクを避けることができ、また、更にポテンシャルを引き出せる可能性もある。代表は、その部分を明らかにしたい一心で、恥を顧みず、ずうずうしくこの勉強会に参加させてもらったのである。

 残念ながらこの日はそこに辿り着くことは叶わなかった。だけれども、この巨峰の木のように、今は枝の先端に居る代表だが、地道に伝って行けば必ず根元まで至れるだろうという感触を持った。弱点を突かれる前に克服しておく。今日の勉強会をその起点とした。

独り言

 世界初の試み。そして、そのデータ。

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 これが何の何を表す数値群で、どれくらい驚く結果なのか。これによって何がどう変わるのか、わかる人はいないだろうし、まだ誰にも言えない秘密事項なんだが、いやー何にしても素晴らしい!瞬間的短時間で分析可能なことがわかり、また、代表の仮説とやってきたことが間違っていないという証にもなった。今日は記念すべき日、良い日だ。

ひとり落成式

 本日、ビニールハウス玄関部分のビニール張り完了。ここまで述べ10日程かかった。

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 こんなにも時間がかかったのは、慣れていないから。ビニール張りなんて初めてのことで、組み方がまったくわかっていなかった。眺めたり分解したりして、構造を理解するのに数日費やした。

 それから、一人での作業だったから。シート状の物体を張るという作業は、片方を固定してもう片方を引っ張らないといけないわけで、最低でも二人必要だ。シート状の幅が広かったら、四つの角を引っ張らないといけないから四人要るわけなんだが、代表は手伝ってくれる相棒がいないので一人でやるしかなった。

 どうやったかと言うと、まず、どこか1ヶ所を留め具で固定して置いて、そこから扇形に張りながら留め具で固定していった。しかし、どうしてもどこかに弛みが出てしまうので、途中で留め具を外し戻したりというのを繰り返した。おかげでビニール張りが上達した。

 もうひとつの理由として、近くの農家の人が差し入れてくれた大小のビニールの端材を使ったこともある。このビニールハウスのオーナーから提供された材料もいくらかあったんだが、代表は、近くの農家の人の気持ちが嬉しくて、無駄が出ないように全部使おうと決めて、あーでもないこーでもないとパズルのように張る場所を動かしながらやった。だから余計時間がかかった。継ぎ接ぎになっているのはそのためであるが、その結果、ほとんど端切れを出さないで使い切った。大変だったし、見た目はみすぼらしいけど、代表としては満足だ。

 作業場となるこの場所をどう使うか、考えながらの作業だったこともある。農具類の保管場所とか、生えて来る雑草をどうするかとか、ぼかし肥料をどこで作るかだとか、後から無駄な手間を増やしたくないので、合理的なレイアウトにするために手を休めて考えることも多かった。

 さて、もう雨が降っても大丈夫になったし、イメージも固まった。今日Kからここが代表の新しいターミナルだ。

意外なものの意外な効果

 5月に奥歯の詰め物を入れ替えた。食べ物が詰め物に引っかかるようになったからだ。それ以降、今度は熱いものや冷たいものが浸みるようになった。最初の内は軽く、それも時々だったが、段々に激しく頻繁になったので、詰め物を入れ替えた歯医者に行って、症状を訴えた。

 ところで、代表は、歯医者に行って口を開けると必ず「硬いものは好きですか?」とか「硬いものを食べますか?」と聞かれる。どうも強く噛むために歯が減ったり欠けたりひび割れたりしているらしい。歯ぎしりをする人に多いみたいで、中には歯を砕いてしまう人もいるという話だが、もちろん、代表は歯ぎしりなんてしないので「硬いものを噛んだりしないし歯ぎしりもしません」と答えていた。

 ところでところで、代表は、酒を飲んだ夜は眠っているときに唸ったり呻いたりすることがあるらしく、朝、家族から「お父さん昨夜唸ってたよ」と言われることが度々あった。また、酒を飲んだ夜は眠りが浅く、夜中に目が覚めてしまったり、おかしな夢を見ることが多かった。それは、多分、アルコールが肝臓に負担をかけるために、肝臓が苦しがった結果そうなるのだろうと考えていた。

 ついに歯医者は言った。「あなたの歯は歯ぎしりで削れています。犬歯から段々に削れて、今は奥歯に行って、そこに負荷がかかって痛みが出ていると思われます。」 代表は言った。「歯ぎしりはしていません。」 歯医者は更に言った。「誰も眠っている時のことはわかりませんから。職業柄、歯を見れば歯ぎしりする人はわかります。」 それで家族の話を思い出して、代表は歯ぎしりする人間だったんだと、初めてわかった。

 そういえば、お袋が歯ぎしりする人だった。夜、キリキリギリギリと大きな音が響いた朝は「母ちゃんは歯が丈夫だね」なんて笑ったもんだったが、遺伝だったのか...。

 歯痛の対策としては歯ぎしりを止めることなので、「それじゃ気を付けて止めてみます」と言ったんだが、「眠っている時のことはわかりません」と返され、こういうものを勧められた。

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 マウスピース。これを寝るときに咥えることによって、歯ぎしりしようとしてぐっと噛んだ時の力を受け止め、分散し、奥歯だけに負担がかかってしまうのを防ぐわけだ。

 こんなゴツイものを口の中に入れたまま眠れるか!と思ったんだが、意外に眠れる。というか、快眠であった。酒を飲んだ夜も、夜中に目が覚めることも破天荒な夢を見ることもなく、ぐっすり眠れた。

 なんだ、代表が唸ったり悪い夢を見たりは全部歯ぎしりがのきっかけだったんじゃないか。マウスピースを作るときに歯医者が「これじゃ眠れないという人もいるし、これが無いと眠れないという人もいる」と話していたが、代表もこれが無いと眠れない派になってしまいそうだ。

 肝心要の、熱いものや冷たいものが浸みることに対する効果はまだ出ていない。

ビニールハウスの問題

 永遠に新しいまま保たれるものはない。青物は枯れ、プラスチックは劣化し、金属は錆び、石でさえも風化してやがて形が無くなる。新築だった家だって古くなれば朽ちる。ただ、手入れをすれば、それまでの時間を少しばかり先延ばしすることはできる。

 毎日作業場として借りたビニールハウス屋根の張り替えをやっている。このビニールハウスは、その手入れをやって来なかったからボロボロだ。

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 代表が作業場として使う右手の方は、一度屋根の部分を張り替えた。倉庫として使うためだったらしい。そのおかげで錆の程度が軽い。しかし、代表が畑として使う予定の左手の方は、このビニールハウスを建てた時に張ったきりだったので、紫外線とオゾンで劣化して破れ、砕けて四方に飛び散ってしまって鉄の枠が剥き出しになった。

 それでも、しばらくは亜鉛メッキが犠牲となって鉄を守っていたのだろうが、たった数十ミクロンの層である。まず、建築時に傷ついた部分やネジとの接触部分から雨水と空気が入り込んで鉄部を犯し始め、めくり上げ、亜鉛メッキ自体も酸化してこそげ落ちた。その結果、鉄骨の赤錆が進行し、溶接部とか組み立て時にストレスがかかっていたところは既に断裂している。代表が足を載せている雨樋も溶融亜鉛メッキを施したもので、メッキ層が厚いため錆びに対する耐久性が高いが、雨が溜まる所は錆がひどくて抜けそうである。危ない。

 それでも、築40年以上の歳月を考えれば劣化が少ない方だろう。骨格部分はまだ新品のような状態の所もあるし細かいところまで配慮が行き届いて作り込みが素晴らしい。建築責任者の良心を感じる建物だ。触っていて気持ちがいい。

 問題は、朽ちて飛んだビニールの破片である。有機農業ではプラスチックの素材を土の中に残してはいけない決まりになっているが、砕けた破片が全て土に交じってしまって完全に撤去するのは無理だ。大きなものは手で拾うが、小さいのは土だと思ってやるしかないだろう。スポンジの土で育てる野菜だってあることだし、土の重量の0.01パーセント以下のビニールが混じっていても実質実害はゼロ。気持ちの在り方の話である。

里芋に始まり里芋で終わり

 今年の農業は終わった。この里芋の保存で。

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 約80株の里芋がブルーシートの下に逆さまにして埋めてある。他にもう一ヶ所に30株埋めてある。来年の種だ。

 地面が凍結すると腐ってしまうので、急いでやったから疲れたよ。食べるため、あげるため、来年の種用にというならこんなにも作らなくて良かったし保存しないでも良いんだが、農法の研究のために色々条件を変えて比較する必要があったので、結果としてこれほど大量の里芋が出来、保存することになってしまった。情けない話だが、研究の事で頭が一杯で真面目にそこまで考えてなかった。

 それにしても楽しかった。そして、大きな成果が得られた一年だった。各科の作物において代表の農法を適用した場合の定性及び効果、そして弱点がわかった。あと一年から二年かけて、定量化と弱点対策をやれば基礎の部分ができる。そうしながら川内村に拠点を移すつもりでいた。

 が、大量にできる野菜をどうするのか。外観や味の部分の評価をどうするのか。それを考えた時、この閉鎖的な空間内で研究しているだけでは打開不可能だったから、ちょうど直売所でもやるかと考え始めていたところ、近所の農家の方がJAで販売できるように話をしてくれた。そこから流れが激変。微塵も想像していなかった担い手塾での研修という方向への展開となった。それが当たりのかスカなのか今はまだわからないが、そこへ行かないとわからない技術、そこへ入って初めてわかる世界、付き合いなどがあるのだなということを感じ始めている。また新しい研究テーマができる。嬉しいことだ。

 全ての始まりは、代表の里芋を食べてくれた方々の美味しいと言う一言だった。それが、タダだから美味しいということだったのか、お金を出して買ってでも食べる価値があるということだったのか、これから客観的評価が下されることになる。代表の里芋を美味しいと食べてくれた人たちのためにも一層頑張らないといけない。

 因みに、代表が里芋をあげた人たちからは、いつも里芋の価格以上のお返しが届いてしまう。それ以上の里芋を届けると、またそれ以上のお返しが届いてしまう。何故そうなってしまうのか。それも研究テーマにしないといけない。


 

なんまんだぶなんまんだぶ

 代表が川内村から帰ると、畑Bの桟橋の上で赤トンボが息絶えていた。まだ蜘蛛やトカゲは畑の中で動いているので、最初はこの赤トンボも生きているかと思った。まるで生きているかのような姿のまま息絶えていた。

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 この赤トンボは、自分が死んだことがわかっていないのかもしれない。寒いとは思っただろうが、また次の日に飛ぼうという気持ちで羽を休め、それがこの世での最後の意識となったに違いないと思う。この時期だから、幸い蟻の餌にされることもなく朝を迎えることができた。いい死に方だ、

 火葬にしてやった。

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 赤トンボの体は、一瞬パッとオレンジ色の炎になり、空中に拡散していった。