2011年04月の記事 (1/1)

余震が続く福島で

最近は震度4くらいの地震では驚くこともなくなった。地震酔いというのだろうか、いつも揺れているような気もする。しかし、福島の余震はまだまだ大きくてさすがにドキッとする。回数も多く、一日に4,5回はある。

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きょうは久しぶりにみんなで集まっての昼食だったが、実にいいタイミングで余震がきた。
たとえば、きい子さんが知り合いから聞いたという原発の恐ろしい実態の、迫真の語りに全員がひきこまれてシーンと静まり返ったときに、ガタガタっと大きなのがきたり。あるいは、昭蔵さんが二年前に施設管理責任者の講習を受けたときに、講師の福島大学の先生が今回の地震と原発事故を予知していたらしくて、「その先生が、一回目の地震がら三ヶ月以内におっきな余震がくっから気いつけろっていってただ・・・」と言ったところでまたでかい余震がきたりして、まるで怪談の演出のようで可笑しかった。

大きな余震は必ずくるらしいし、この余震期間は4、5年もの間続くらしい。いつかもっと大きな地震も来るにちがいない。そういう不安定な世界に人間は住んでいるということだね。きょうの今この時間を大切に生きよ、ってことだと思う。
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久しぶりの連絡

今日は、震災後これまで連絡していなかった人の何人かの方に電話してみた。迷惑じゃないだろうかと思って、電話するにも勇気が要った。朝一番に電話した堀本雄一郎さんから、いつもどおりのお元気な声が返ってきたときにはほんとうにほっとした。

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堀本さんは、ひとの駅かわうちに作品を展示する書家であり、おいしい米の生産者でもある。川内村には米作り名人が多いが、堀本さんは特に研究熱心で、中でもトップクラスだと思う。いちど堀本さんの米の味を知ったらスーパーの米は食べられない。甘さも舌触りも段違いにちがう。だから代表の家ではずっと堀本さんの米を分けてもらって食べていた。ただし、震災の前までは、だが。

「今埼玉の吉川に避難してんだ。昨日は国会に陳情に行ってきたよ。」堀本さんは川内村の村会議員でもあった。国会がほとんど機能停止状態だから、被災地の首長さん議員さんたちはとんでもない苦労を強いられている。堀本さんはそのことに対しては愚痴も言わず、自分の役割を誠実に精力的にやっている。声は明るく力強い張りがあった。そして、

「米はまだあっか?今年はつぐれねがら貴重品だげども、あるだげみんなで分げて食うべ。な。」

今川内村は、村民の安全を最優先にして全村避難中で、避難先はそれぞれバラバラだが、気持ちはひとつに繋がっていることを感じた。川内村はまたいつか必ずみんなが再会するときが来ると、代表は確信できた。電話してよかった。

YOU TUBEにひとの駅かわうちが・・・

イラン人画家で『居酒屋花門』の主人コルドバッチェ・マンスールさんがYOU TUBEにいろいろな映像をアップしてくれました。代表やスタッフが出演しているものもあります。ぜひご覧ください。

http://www.youtube.com/results?search_query=mansour136&aq=f

明日から連休。代表は4月29日から5月5日まで休みです。
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奇怪な政党 民主党

無能なリーダーを自分たちで選んでおいて、やっぱり無能だったと、今頃になって退陣させようとして、そんな簡単なことさえもできずに、この国難の時に税金使って何ヶ月も内部抗争やってる民主党って、なんだべ?

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スピードと浄化能力がない党内で、だれがリーダーになっても同じだろう。まったく奇怪な情けない集団だ。民主党にくらべたら被災地の首長のほうが一万倍しっかりやっている。国民は知っている。川内村の遠藤雄幸村長さんをはじめ各関係市町村長さんは、無能な政府と不安を抱える住民との間でほんとうにたいへんだと思いますが、どうぞ体には気をつけて頑張ってください。
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くるときはまとめてくる

左のタイヤは軽トラック用。右のタイヤはスポーツタイプの車の後ろ側のタイヤ。どちらのタイヤも減ってきて限界が近いので交換いなければいけなくなった。

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それから、スポーツタイプの車の屋根に穴が開いたし、軽トラックのマフラーから排気が漏れている。バイクのドライブチェーンが伸びきって、これも交換時期だ。給湯器と合わせて、こういうことって重なるもんだね。出費がかさんでたいへんだ。しょうがないからこんどの連休にまとめて片付けようと思う。

こんなところにも震災の影響

代表の川内村の家の給湯器が壊れた。水管が冬の寒さで凍結して破裂して水が漏れてしまう。これで3度目だ。15年で3回だから、5年に一回の割合で凍らせてしまっているのだが、当然留守の間はドレーンバルブを開いて水管やタンクの水は抜いているのにヒーターの電源を入れ忘れると凍る。どうも水が全部抜けないで残ってしまう構造のようだ。欠陥だろう!と言いたいが、いまさら証明するのも面倒だし、メーカーの苦情受け付け窓口とコンタクトするのがまた面倒で、できるだけ受け付けたくない、責任を取りたくないという魂胆が見え見えで、必ずいやな気分になるからそれもやめることにした。ほんとうはユーザーの苦情には、製品を改良するためのヒントがあるし、逆に、対応次第でユーザーとの信頼関係を深められて新しい製品を販売できるビジネスチャンスなんだけどね。それを逃げているメーカーのなんと多いことか。そういうところはいずれ廃れるだろうけど。

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それはそれとして、今回は修理しようにもどこにクラックが入っているかがよくわからない。よしんばわかったとしても、おそらくもう部品のストックはないだろうと思う。いさぎよく修理はあきらめて、新しい給湯器を注文しようと問い合わせたら、震災後の復旧のために注文が殺到していて在庫が無く、しばらく生産分もそちらへ供給されるということだった。そうか。今はこういうものも不足しているんだ。
代表の分は一番最後でもいいから、被災地に必要な分が全部わたって、在庫ができてから注文することにした。

逃避する代表

丸二日間みっちり、音楽を聴いたりバイクに乗ったりして過ごした。

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あの地震と津波、そのあとの原発事故から、まともに思考が組み立てられない感じだ。緊張が続き、そのあとの放心状態というのか、弛緩状態というのか、虚脱状態というのか、ぼーっとした状態からなかなか復活できない。音楽を聴いても、バイクに乗っても心はそこに在らずで、記憶が薄い。代表でさえこんな状態だから、被災されたみなさんはどうなんだろうか。心配になる。

オペレーション・トモダチ(OPERATION TOMODACHI)

オペレーション・トモダチとは、アメリカ軍による東日本大震災の被災者救援活動の作戦名。被災直後から被災地に入り、海上自衛隊と共に物資補給や捜索救助活動に当たった。全員が志願者で、参加の呼びかけに対し定員になるまで10分かからなかったという。こういうときのアメリカのアクションは早いし、「トモダチ作戦」ということばのセンスもフレンドリィでとってもいい。困ったときに助け合うのがほんとうのトモダチだものね。

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かわうちの湯の回数券はどうなるの!?

代表の大好きな社交場、川内村の温泉かわうちの湯。当然、現在は休業だ。利用できなくなるとよけいにそのありがたさがわかる。

入浴料金は大人1回500円。5000円の回数券を買うと1枚おまけがつくので実質455円だ。フロントでくれるスタンプカードに、入浴1回ごとにひとつスタンプを押してもらって、それが15個たまると入浴1回分が無料になる。これで、さらに1回分が427円になる。もひとつおもけに、スタンプカード3枚にスタンプが一杯になると、食堂のメニューどれでも無料のおまけがつく。岩魚の塩焼きと天ぷらのセットが1200円でお徳だった。いつからかメニューが消えたような気もするが・・・。かわうちの湯が復活するときにはこのメニューもぜひ復活して欲しいものだ。

代表は、このスタンプカードをよくポケットに入れたまま洗濯してしまう。くしゃくしゃになってもスタンプが読める場合にはかわうちの湯のフロントへ持っていけば、やさしいおネエさんが新しいスタンプカードにポンポンポンッと押して渡してくれる。そうやって、何度も洗濯してくしゃくしゃにしては新しくしてもらって、ついに3枚たまって「さあ、何を食ってやろうか」と張り切っていたら・・・地震と津波がきて原発事故が起きた。

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もし万が一、かわうちの湯が再開できないようなことになったとしたら、東電さんはコレも補償してくれんのかなー。えー、しめて回数券が8枚とスタンプ券3枚。それとスタンプ3コ (;_;)

川内村の春

梅が満開、水仙も咲く。
川内村のハチロー君の梅林の風景だ。

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川内村の状況

4月16日に、郡山市のビッグパレットへ行くのに久しぶりに東北自動車道路を走ったのだが、通行している車がいつもとは違っていた。長崎県警や宮崎県警のパトカーや、警察官を乗せた白塗りで窓を金網で防護した車、埼玉県入間航空自衛隊のバスなど、救援関係の車両がとても多かった。

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また、民間の、支援物資を積んだ車、おそらく家族や親類や被災者の支援に向かっているのだろう物資を満載した車も多かった。大学かNPOのボランティアだろうか。追い抜いた『災害救援物資運搬中』の紙をはったワンボックに、良い表情をした若い男女3,4人が乗っていた。ほんとうにすばらしいことだと思った。そんな姿を見て、こんなときにこんなことを言えばひんしゅくをかうと承知しつつ、やはり言っておきたいのは、今回の震災はたしかに不幸な出来事だが、社会の膿をだし見直す良い機会になったことも間違いないだろうということだ。エネルギー問題が明らかになったし、なにより一国のリーダーを選び損なうことの危険性と不幸がいやというほどわかった。
国民全員が無責任で、立場が上になればなるほど開き直りがひどいこの日本という国は、あのまま進んでもそう遠くない時期に壊れたんじゃないかと思う。代表は日本人がこの震災をきっかけにして何かに気づいて、何かをとりもどした気がした。救援に向かう人たちのきりっとした表情に感動を覚え、震災よりももっと深刻な事態からかろうじて助かったような気がしたのだった。
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ひとの駅かわうちは2011年末まで休館致します

4月17日に、東京電力から福島第一原発事故収束にむけた工程表が発表されました。工程表では、原子炉の本格的な冷却システムを復旧させ放射性物質の放出を大幅に低減して安定した状態を取り戻すまでの期間を6~9か月としました。代表が技術屋として推測した内容とほぼ同じなので、このあたりが事故対応の実力だと考えられます。

そうしますと、今年末から今年度末の避難解除が現実的な目標になってくると思われます。
したがって、ひとの駅かわうちも、当面2011年末までの間休館することに致します。

110418 ひとの駅休館

建物の維持管理や作家さんとの連絡、その他、必要に応じて継続して行います。
なにかありましたら代表か事務局の齋藤の携帯電話までご連絡ください。
(代表は日中は電話に出られないため、着信確認でき次第こちらから電話します。)

郡山市のビッグパレットで

川内村のみなさんが避難している郡山市のビッグパレットに、ご多忙な遠藤雄幸村長を訪ねて、齋藤さん夫妻も交えてお話をうかがってきた。

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まだ先が見えないが、必ず川内村へ帰る日が来るから、そうしたらまたひとの駅で頑張ってほしい、とおっしゃっていただいた。
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郡山市の皆様に心から感謝致します

避難先の郡山市での斉藤さん夫妻です。
取り急ぎ郡山の季節と二人の様子のみお知らせします。

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こんな状況ですから疲れているようでしたが、これまでと同じように二人で頑張っていました。

川内村民はじめ多くの人たちををあたたかく受け入れてくださっている郡山市の皆様に心から感謝致します。

サンロク線とは県道35号線のことでした m(_~_)m

代表が4月4日のブログで「県道36号線」と書いていたのは「県道35号線」の誤りでした。

ものごころついたときからずーっとこの「県道35号線」は「県道36号線」だとばかり思っていた。先日、作家の田中さんのコメントで「アレ?」と思ったが、田中さんが間違えているんだろうと思って、それから田中さんブログを見て、また「アレ?」と思って調べてみてようやく気がついた。田中さんがやんわりと教えてくれたのかもしれない。

いわき市四倉から浪江町まで、阿武隈高地のふもとを国道6号線と併行して通っているこの道路は、適度なワインディングが延々と続いて交通量も少なくてバイクで走るには最高の道だった。「だった」と過去形になってしまうのは、現在は所々でこんな状態だから。うっかり割れ目に突っ込むと、刃物のようになった角でタイヤが切れてしまう。

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早く直してもらって、元のようにバイクで走りたいと思うが、原発に近い国道6号線がしばらく通行できないので、暫定的に山麓線が6号線の役割を担うようになるのかもしれない。そうすると、車の数が増えてこれまでのようにバイクで飛ばすのは無理かも。震災で、この地域のあらゆることが変わってしまった。

すみませんがサンロク線のエントリーは、そのまま訂正しないでお詫びします。

今週末は、川内村の避難先の郡山市のビッグパレットへ行って、齋藤さん夫妻や村長さんに会ってきます。その後川内村の様子を確認してきます。もし、川内村のインターネットが復旧していたら、川内村から速報をお知らせします。

福島県産物の風評被害

あるだろうと予想していた福島県の作物に対する風評の被害。ハウスの中で育った放射線の影響がないタラの芽なのに、青果市場が引き取ってくれないんだと、妹の嫁ぎ先の母ちゃんが嘆いていた。鮮度が命の生ものだから、いちいち放射線を測定して結果を待ってちゃ売り物にならなくなってしまう。困ったもんだ。

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代表はたくさんもらって帰っておいしくいただいた。母ちゃんが育てたタラの芽はいつもと同じ味。味蕾に春を告げる、それはそれはさわやかなありがたい味だった。

それにしても日本人はなんて流されやすいんだろう。バナナを食べるとやせるとテレビで放送されればバナナが店頭からなくなり、それ納豆だ!となればこんどは納豆を買いに走る。ビールが放射能に効くというと、ビールが売れる。
食べ物をつくる人の苦労とほんとうの味がわからない人たちには、無理して福島県の産品を食べてもらわなくてもいいよね。JA福島さん、県人が一生懸命作った農作物を決して安売りしないでください。

川内村の電話が復旧しました

「電話がつながったど」と、今日川内村の親父から電話がありました。
川内村にご家族がいらっしゃる方は電話してみてください。

それから、代表の先輩で画家の池田均さんからはこんな電話があった。
「毎日心配して福島のニュースをみてるんだが、浜通りだの中通りというのは福島のどこなのかな?地図を調べてもそれらしいところがないんだよ」
池田さんも心配してくれていたんだなぁ。パソコンを持っていらっしゃらないから、きっと虫メガネで道路地図を拡大しながら探されたんだろう。

答えは
福島県は、東西に長くて、その間を山脈が隔てていて、海側と真ん中と新潟県側とで気候がぜんぜん違うために、気候帯で3つに分けて、海側を浜通り地方、中央を中通り地方、新潟県側を会津地方と呼んでいます。

              【図:福島県ホームページより】
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代表のかわいい姪っ子たちのこと

代表にはあまりかわいくない弟がふたりと、かわいい妹がひとりいる。
妹にはかわいい4人の子どもがいて、一番上の子はもう22歳になり、末っ子は小学6年生になった。

      【2010年1月 妹の家族と一緒に食事】
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草野心平さんが見ていたもの

詩人草野心平さんと、長福寺住職の矢内俊晃さんが立っている場所は、ひとの駅かわうち(旧川内第三小学校)の校庭。向いている方角は海、つまり今、日夜事故対応に追われている福島第一原子力発電所だ。

         【昭和35年 9月 心平さん(右)と矢内俊晃さん(左)】
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もちろん、当時の二人が見ていたのは原発ではなくて、眼下ののどかな田園風景と神事が行われる正面の山だったろうけど、なんだか今日を見ていたようにも思えてくる。心平さんはこんな詩も残している。

『 「もうれつな天」  -草野心平-

 血染めの天の。
 はげしい放射にやられながら。
 飛び上がるように自分はここまで歩いてきました。
 帰るまえにもう一度この猛烈な天を見ておきます。

 仮令無頼であるにしても眼玉につながる三千年。
 その突端にこそ自分はたちます。
 半分泣きながら立っています。

 ぎらつき注ぐ。
 血染めの天。
 三千年の突端の。
 なんたるはげしいしづけさでせう。  』

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桜が満開になりました

気がつけば桜が満開だ。もうそんな季節になったのかと思う。地震があってからの4週間がひとつのかたまりのような、不思議な感じだ。

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この週末は、予定していた打ち合わせが流れたので、空いた時間でたまっていた用事を片付けた。

次女が無事に公立高校に合格したので、一緒に通学用の自転車を買いに行った。小学校4、5年生までは手をつないで歩いたのに、さすがにこれくらいの年齢になると、親父と一緒にどこかへ行ってくれるなんてこともめったにないので、代表には嬉しかった。

それから、そろそろバイクに乗るために、バイクを整備してヘルメットやグローブを掃除した。それからそれから軽トラックのマフラーから排気が漏れいるみたいなのでチェックして、それからそれからそれから、洗面台の蛍光灯の安定器が壊れてライトがつかなくなっていたのを直した。

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この安定器の故障というのが曲者で、壊れやすいくせにふつうの電気店では安定器は扱っていない。といのは、安定器の修理は電気工事士の免許がないとやれないことになっているからだ。だからたいていの場合は安定器が壊れたらあきらめて蛍光灯ごと買い替えだ。そのほうが安上がりだし。けれども、代表の家の場合は洗面台と蛍光灯が一体型で、下手すると洗面台を買い替えないとけなくなるので高くつく。それで、いろいろな蛍光灯の部品を組み合わせて修理した。一日かかったけど、なんとか使えるようになった。ネコも感心していたよ。

前兆

屋根裏部屋に地震で本が散乱した。
片付けながら、東日本大地震が発生する数週間前に何冊かが落ちて、「地震があったっけかな?」と気になったことがあったが、あれが今回の地震の前兆だったかもしれないと思った。

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50代で鬼門に入った代表のお袋は、縁起を担いだり予知したりする人で「カラスの鳴ぎ方が悪りがら誰が死ぬ」というようなことを言って「縁起でもねぇ」とひんしゅくをかっていたが、よくその通りになった。電話もない時代「あの親戚が来る」というとほんとうに来たことがあった。お袋だけでなく、昔、田舎にはそういう能力がある人が少なくなかった。ついに代表にも予知能力が芽生えてきたのだろうか。
いや、代表はそんな能力はいらないし、あのとき地震の前兆と考えなかったわけだから、予知能力はなさそうだ。

それにしても、ずいぶんいろいろな本を読んだもんだ。代表が20代のときに読んだ古いものばかりで、表紙やページが茶色に変色している。詩、文学、哲学、歴史、宗教、心理学、自然科学、宇宙工学、思想書・・・と、傾向もなくバラバラだ。いろいろな分野を必死でかじったんだった。理解できたかどうかは別にして、カントやヘーゲル、ケインズやガルブレイスの経済学書まである。議論のベースになる古典とか原書的な書物が多かった。あのころの乱読のおかげで、おぼろ気ながら人間や社会の本質的な部分だとか、本物と偽物のちがいがわかるようになったと思っている。しかし、本を読んだ知識をこねくりまわしても経験には遠く及ばない。経験してはじめて身になることが、今回の地震で改めてわかった。

ひとの駅かわうちのこれからについて 2/2

川内村の全村避難が解除になるまで、ひとの駅かわうちは休館します。
そのときに向けて代表は活動を続けます。

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ひとの駅かわうちのこれからについて 1/2

福島の海は美しかった。
自慢の海だった。

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その海に東北地方太平洋沖大地震が残した大きな傷跡。瓦礫の山と化した海岸部が痛々しく、寄せる波の濁りさえ悲しい。中でも、東京電力第一原子力発電所の近隣の海と、そして町は、この先何年か、あるいは何十年かの間、にぎやかさをとりもどすことはないだろう。そこが自分の故郷で、避難を強いられている人たちは、現実の重さに耐えきれずにいると思う。代表もそのひとりだ。まだ、起きていることが自分の理解力を超えていて、気持ちが整理できない。考えがまとまらない。

震災で亡くなった2万人以上の人の命、避難されている30万人を超える方々の悲しみと苦悩を思うと、言葉をなくす。一切が瓦礫と化し、大切なものの多くを喪失して絶望を抱えた人たちに、いったいどんな言葉をかけられるというのだろうか。

しかし、
それでも人は生きねばならない。瓦礫の山にはいって、ひとつひとつ片付けを始めなければならない。まず、それを日常として、忙しさと疲労とで悲しさを紛らして、涙を乾かすしかない。

避難されている人たちが自分の故郷に戻れるようになるまで、川内村が果たすべき役割は小さくはない。代表とひとの駅は、精一杯その仲立ちをしながら、みなさんの心に希望の灯が兆すのを待ちたいと思う。

川内村周辺の被災状況 2/2

富岡町から、さらに6号線を北上すると、道路の左側のカッパ寿司やトヨタの販売店のガラスはほとんど割れていました。その先の夜ノ森駅へ入るT字路を左折して、桜通りを抜け、常磐自動車道路の下をくぐり36号線との交差点を直進して、川内村へ続く道を登りました。途中に自転車や車が置いたままになっていました。あわてて避難したのでしょうか。道路は、うねりや亀裂、陥落が続いた6号線や36線にくらべるとダメージはほとんどありません。7つのトンネルも照明が消えていますが、ズレや落下もありません。地震の衝撃は、あぶくま山脈の大きな質量にぶつかって分散され、また、あぶくま山脈が一枚の岩盤のために、全体が一体で揺れたことでうねりや亀裂の発生が少なかったたのではないかと思います。割山(わりやま)トンネルを抜けると川内盆地が見えてきます。
道を下っていくと、一時富岡町の避難所になったなごりがあります。

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川内村周辺の被災状況 1/2

川内村周辺の被害状況を、わたしが見たり聞いたりしてきたことを報告します。

4月2日朝5時、埼玉県川越市の自宅を軽トラックで出発して、川越インターから関越自動車道路に入り、大泉ICから外環状自動車道路、三郷ICから常磐自動車道路に入って、途中関本SAで休憩して8時過ぎにいわき中央ICを出て、いわき市内の状況を確認しながら国道6号線を北上、富岡町から夜ノ森の桜通りを通って川内村に向かいました。
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川内村へ行ってきました

週末に川内村へ行ってきました。
川内村は全村避難中ですが、奇跡的というか、地震の被害も少なくて原発事故の放射線の影響もほとんどありません。

だが、海岸部がひどい。いわき市からずっと小さな浜を確認しながら北上しましたが、ここの被害状況は絶望的なものでした。報道ではほとんど伝えられていません。胸が痛みます。

                   【写真:富岡駅入り口】
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わたし自身、まだこの災害を受け入れることができません。
気持ちを落ち着けて改めて報告したいと思います。

                【写真:四倉のホームセンター】
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  あるだけの 花投げ入れよ 棺の中 -夏目漱石-

アーミッシュの人々の覚悟に学ぶ

ネット上では原発反対と東京電力非難批判が激しくなってきた気がする。にわかに原発評論家や電力評論家になった人たちが、専門家の見解を引用しながら非難している。それも議論のうちだからどんどんやったらいいと思うが、代表はあまり説得力を感じない。その人たちには「電気なんかいらない」という覚悟がないからだと思う。

東電謝罪

前提として「原子力発電所の電気は悪い電気」で「原子力発電所以外の電気は良い電気」としているようだが、原子力発電の大きなリスクとそれ以外の発電に伴うリスクの差と経済的合理性について理論的に明らかにしておらず、代替案も示されていない。「そんなことはだれかが考えてくれ」と割り切って逃げている。放射線が届かない安全なところで、たっぷりと電気の恩恵にあずかりながら、原発と東京電力の欠点を見つけて得意になっている姿に、自分さえ良ければそれでいいという狡さが見えてしかたがない。もしも、代表が原発を批判する側に立つとしたら、少なくとも、アーミッシュの人々のように電気を使わない生活を始めてからにするよ。
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