FC2ブログ

未分類の記事 (1/76)

『安田充岐 作陶展』に行く

 木工家の中内安起徳さんと陶芸家の安田充岐さんは、その昔、代表がひとの駅かわうちという、廃校を利用した美術館兼交流施設を作ったときに、初めて作品を提供してくれた、当時東京藝大で学ぶ学生だった。

 二人が大学院に進学してからも、卒業し結婚して中野区のアパートで暮らし始めてからも、忙しい間を縫って代表の活動に協力してくれた。それからしばらくして二人は創作の場を山梨の北杜市に移した。その時に代表は、クルマくらいないと苦労するだろうと思って、代表の初代Kトラをプレゼントした。

 いい思い出だ。あれから何年経ったのかもうわからない。二人が東京に来た時に何回か会ったが、ここ3、4年は会っていなかった。その安田充岐さんから作陶展の案内状が届いたので、会場の上野の松坂屋に行った。

  2019071501.jpg

 やあやあと、懐かしさと嬉しさが入り混じった気持ちで挨拶を交わし、代表が作った作品(じゃが芋・二十日大根・キュウリ・ブルーベリー)を差し上げた後、中内さんやお子さんのことなどを伺いながら作品を見せていただいた。

 動植物をモチーフにした青白磁は、徹底的に緻密なところは変わらず、北杜の暮らしが焼き籠められたものだった。彼女らしい楽しさと優しさ、ひた向きさが作品に現れていた。

 中内さんは今週の半分を大学院で講師として教えて、お子さんは来年小学校に入る年齢になったということだった。Kトラも健在。まだ頑張って活躍してくれているらしい。安心した。

 この先、中内安起徳さんと安田充岐さんの作品は評価が高まって行くだろうと代表は思う。そうしたら川内村の諏訪の杜の二人の作品も注目されることになるだろうけど、その時に川内村として恥ずかしくないように、しっかりと守って行くのがこれからの代表の役目だと思った。

スポンサーサイト

大豆はだいず(大事)

 雨が降っても植物は育つ。雑草の育ちは作物より早く、草刈りしてからたった一週間で刈る前の大きさまで伸びてしまう。引っこ抜いて横にして置いても濡れていては枯れてくれない。復活してしまう。無駄な除草ばっかりやっているようで嫌になる。

 代表は草むしりが嫌いではない。むしろ作物個々の育ち具合や土の状態虫の状態が良くわかるので好きな作業なのだが、雨でぬかるみ畑に入れなくては思うようにならず、初めて防草シートを使うことにした。

2019071401.jpg

 色が暗いし、なんだか植物をいじめている感じがしてこれまで使ったことがなかったんだが、実際に使ってみると、いいね。結構な作業量だった除草から解放されて、何より動き回りやすい。こういう資材を活用すれば規模を大きくすることも可能になるだろうと思う。今年のような天候の時には特に。想いだけでは転がっていかない。

 大豆が播種から5日目で芽を出した。大豆は日本食の基本の食材。代表の農業の基本に据えている作物のひとつだから大事に扱っている。

2019071402.jpg

 これは、豆腐の加工に適していると言われる里のほほえみという品種で、枝豆としても食べられる。

 もう一つの品種、丹波黒も同じく5日目で芽を出した。

2019071403.jpg

 こちらも枝豆として食べられる。前に植えた印旛青が莢を付け出し、湯上がり娘がもうちょっとで莢を付ける。食べられるようになったらまず自分で味わってみて、美味しいと思う大豆と付き合って行きたいと思う。

日々暗中模索

 今の野菜作りの肥料の遣り方としては、畑全体に肥料を混ぜる全面施肥が主流になっている。その時期は、野菜の種を植える前、元肥として入れる。

 全面施肥は、畑の通路になるところも作物の根が届かない所にも肥料を置くことになるため、その分無駄だと考える代表は、密植する作物以外には、根が届く範囲にだけ肥料を置く局所施肥というやり方をしてきた。収穫が少なくなるとか、畑に何か悪い影響があるのかなと心配しながら試してきたが、全くそういうことは無かった。局所施肥で使う肥料の量は全面施肥の5分の1程度。節約になるし環境負荷も小さい。一石二鳥だ。手間がかかるのがまだ課題だが。

 農大を出てからは元肥を止め追肥だけで育ててきた。作物が幼体の時に周りに肥料分があると吸ってしまって贅沢体質になり、葉から滲み出る窒素分を舐める虫を集めるために食害を受けやすいという仮説に基づいて、解決策になるかも!と考えたからだ。大体当たった。害虫を無視できるレベルにはないが、かなり少ない。あとちょっと何らかの防御をすれば食害の影響は無くせる感じだ。代表の夢のひとつ、露地で虫の食い跡がゼロの有機野菜を作る、その道筋が見えてきた。

 しかし、ここに来て次の問題が出た。追肥では肥料が効くのが遅れる、ということだ。根が地下にあるのに地表に肥料を置くことになるわけだからどうしても時間差ができてしまう。効かせたいときに効かせられない。

 対策として、効かせたい時期を想定して早目に追肥する方法が考えられるが、正確なタイミングを測るのが難しい。また、肥料を溶かして土中に拡散させるのは雨に頼らざるを得ず、天気の予測まで含めると不確定な要素が多くて余りにもギャンブル的過ぎる。

 液肥を使うことも考えられる。液肥なら直ぐに効かせられる。代表もそのために液肥を作って試してきた。が、万能と言う訳にはいかなかった。液肥は原液で施肥することもできるが、その場合軽い肥料焼けを起こす場合があることがわかった。確実な使い方としては、薄めるか、あるいは根から遠ざけて入れるしかないんだが、その分肥効は少なくなるし、時間の遅れも出る。それでも野菜はできるが、代表はもうちょっとシビアに追求してみたい。

 更に、ぼかし肥料と比較した時、効きは早いが肥効が切れるのも早いこともわかった。液肥で追肥をする場合は薄めて回数を多くする必要があるが、株が大きくなっていて株元への施肥作業が難儀になることも考えられる。賢い使い方ではない。

 新たな問題が発生した時は新しいアイディアが産まれる時でもある。このぼかし肥料をどうやったら作物が欲しがる時に「はい、どうぞ」と根元まで届けられるのか。

  2019071301.jpg

 代表の試行錯誤問自答七転八倒は延々続く。 

雨ばっかりの日々

夜からの雨が午後に止んだので畑の見回りに行った。畑Bは農法の研究目的で真面目にやっているから手入れできているが、畑Aはほとんど家庭菜園のまま手入れも後回しになりがち。この一ヶ月雨ばっかり続いて畑に入れない日が続き、何故か作業ができそうな日には用事ができてしまうというサイクルになってしまって畑Aはいつも荒れた状態。早く何とかしたいが天気予報はこの先も雨。二十日大根なんて収穫もままならなず、膨らみ割れが出てきた。

  2019071201.jpg

 困った天気だ。

鍬を買う

 畑を耕すには鍬(くわ)という農具を使う。長い長方形の鉄の板状の物に柄が付いたあれだ。土に入る部分が長いため、畝とか田んぼの畔を作る時に効率良く作業ができる。その板状の所が鍬の半分くらいの大きさの農具があって、それを唐鍬(とうぐわ)という。代表はこれまで古い唐鍬一本で耕してきた。理由は、使いやすい良い鍬が無かったからだ。

 最近の鍬の例をあげるとこんな形になっている。

  2019071101.jpg

 ケチを付ける訳ではないが、代表に言わせると木の柄と鉄の本体を繋ぐやり方が理に適っていない。軟らかい木を鉄板で外側から挟む、しかも細いボルト2本で鉄板を押すという構造だと、木がたわみボルトも軸力が出ない。ボルトの先と鉄板は点接触だから緩みやすい。しかも、余計な部品が多いから重くなる。

 もうひとつ例をあげてみよう。
[ 続きを読む » ]

デキャンタでワインがぶ飲み

 今、代表の頭の中は農業一色。脳味噌の割合で言うと9割1分が農業関係で、残り3分が食事とか歯磨きとか排泄とかの生活に必需のこと、2分が掃除洗濯ゴミ捨て、1分が車の運転や移動での注意に使い、1分がスポーツクラブでの運動、2分をブログの更新に割くといったイメージ。とにかく、寝る直前まで農業のことを考え、眠っている間も畑を耕したりしている。

 最早常識さえ疑わしい。代表の農業計画の展開上、どうしてもカリ肥料が大幅に足りなくなってしまうんだが、「灰を手に入れればいい!」と思い付き、危なく火葬場に電話をするところだった。かろうじて踏み止まったが、もう頭がどうにかなってしまっていると思う。現実と妄想の境目が無くなっている。

 そんな代表にとって、昔の仲間から飲み会の声をかけてもらうのは現実の世界を意識する貴重な機会になって本当に有難い。今日は仲間の退職を祝う会に誘われ、しばし農業を離れて懐かしく楽しいひと時を過ごして来た。嬉しくてデキャンタ4つ分くらいワインを飲んだ。

  2019071001.jpg

 みんな元気で頑張っていた。代表ももっと頑張って、農業関係を9割1分から9割6分くらいまで上げて、なんとしても夢を形にしたいと思った。

 

肥料のイエス

 野菜作りの、人間がいじれる部分として、基本は土と肥料だ。気候も重要だが人間の力では変えられない。気まぐれな天気を毎日受け入れるて行くしかない。

 土、土壌、土質も変えられない。花壇くらいの広さだったら土を入れ替えればいいが、1ヘクタールの畑になったら無理だ。せいぜい土の表層20センチくらいに色んな物質を入れて、掻き混ぜ、多少使いやすくするくらいが関の山だ。

 だが、肥料はいくらでも工夫できる。野菜の食べ物になる、野菜の命をつくる基本中の基本の肥料。大事だ。人間の食料と同じだ。やりかた次第で野菜の育ち方が変わる。なぜそのことを皆なは真剣に考えないのか。嘆かわしい。

 農大でも同級生たちは肥料作りを避けたが、有機農業を専攻していながらぼかし肥料のひと船も作れないで卒業して大丈夫なのか?と代表は代表を避ける同級生によくその大切さを説いたもんだが、馬耳東風。やるときゃやるから、てな反応だった。

 しかしここにきて「肥料がうまく出来ない」という声がちらほら代表の耳にも聞こえてくるようになった。仕方がない、教えてやるか、ということで、材料を揃えて同級生の家がある深谷まで出かけて行って、ぼかし肥料と液肥の作り方を伝授した。

  2019070901.jpg

 同級生の幼なじみだという里芋の専業農家の方も見に来ていたが、里芋の肥料は鶏糞だけしか使ってこなかったという話で、これじゃ日本の農業はだめだ、代表が肥料の伝道師になって変革して行こう!かな?なーんて軽目に決心した。

アンビリーバボー!

 今朝、箱罠にアライグマが入っていた。アライグマにしては毛色が濃いが、どうやら新種らしい。

2019070801.jpg

 近づくとフーっと声を出して代表を威嚇する。気性の激しさも従来のアライグマとはレベルが違う。あえて言うならば野良ネコに近い感じ。ネコとの雑種かもしれない。罠に入ったということは、コイツはキャラメルコーンが好きということだから、ネコよりアライグマの血が濃いんだろう。

 どうしたものか。引っかかれたり噛みつかれたりしたら大変だ。このまま放っておくか。市役所に連絡して引き取ってもらうか。思案していると、隣の畑の仲間がやって来て「猫が入っちゃったね、可哀そうに」と言って罠の扉を開けて逃がした。ネコだったんだ...。罠の周りで信じられないことばかり起きる。

ギョエー!

 珍しい一枚。アライグマの罠の餌のキャラメルコーンの下に山ができているが、これ、全部蟻なんだよ。鳥肌だよ。

2019070701.jpg

 最近キュウリが育たないと思っていたらアライグマに横取りされていた。それでキュウリの畝の両側に罠を仕掛けたら、今度はその餌を目がけて蟻がピラミッドを建設して横取りしていたという話。

 それにしてもコイツらの生きようとする執念桁違いだ。憎らしさを超えて尊敬の念さえ湧く。しかし、許しておくわけにはいかない。

何やってんの?

 アッピア街道を通る人たちから最も多く受ける質問が「何やってんですか?」である。他の畑と作物の様子が違うし置いてある道具もやっている作業も違うからだろう。人物も相当に怪しい。

 代表は相手によって答えを変える。犬を散歩させているような人には「枝豆を植えてます。」と作業自体のこと。畑仲間の場合には「空気吸ってる」くらいの冗談を言っておいて、何にどの程度興味があるのか探りを入れてから。そうしないと代表の空回りになってしまう。

 神経を使うのはいつも代表の様子を遠くから窺って「怪しい奴だ」と訝っている専業農家の人たちだ。可笑しな話なんだが、同じ農業に取り組む当事者なんだが、現代の慣行農業と代表が目指す有機農業とは基本で相容れない部分があって、農業に真剣に向き合っている人ほど代表の行動は奇異に見えてしまうのである。また、代表がやっていることを説明しようとすると、どうしてもその人たちの仕事を否定することにもなってしまう。だから、そっちもありだけどこういう考え方もあるんですよと、軟らかくオブラートに包むように話さないといけない。パラドックスを抱えながら理解し合える接点を見出す、そこが一番難しい。

 この日も、宿場でぼかし肥料の材料をいじっていると、いつも代表の様子を窺っていた老人がついに近寄って来て「何やってんの?」と聞かれた。

  2019070601.jpg

 代表は一時間くらいかけてぼかし肥料と液肥について話をし、その上で、生育段階に合わせて単肥を施して成熟を促す農法について話した。

 老人は混乱していた。もう何十年も元肥と追肥で施す農業を良しとしてやってきた方だからこそそういう反応になる。残念ながら今ひとつ説得力に欠けるのは作物を提供できる段階ではないことなんだが、それでも、長く野菜を作って来た人なら畑を見てもらえば大体予想がつく。育ち具合は一目瞭然、良好だから。老人は、それほど怪しい奴ではない、と一応納得されて帰ったみたいだった。

 これからも色んな人が「何やってんですか?」って聞いてくるだろうけど、いつでもどんと来いだ。

朝市

 火曜日と金曜日は団地の朝市の日。野菜を売るのはたったの3人だけだ。ちょうど燃えるゴミ収集の日なので、ゴミを捨てに来る人目当てに収集場所の近くの歩道の上に野菜を並べるだけという超シンプルなマイクロ朝市だ。

 代表はまだ作物が収穫できていないため、管理を任されている梅林の梅とか、畑の隅に繁茂したハーブとかルバーブとか、最近はじゃが芋なんかを4、5だけ並べてしのいできた。こんな形でも多少の賑わいにはなるし、代表にとっては得難い情報を仕入れる機会にもなり勉強になる。

 ここにきて代表の野菜がちょっとずつ評価され出している。今日はじゃが芋と採れ始めた二十日大根を出したんだが瞬間で完売。写真を撮ろうと思ったんだがその間もなかった。従って写真は空になった台だけになった(笑)。

  2019070502.jpg

 「お宅のじゃが芋美味しかったわー。他のはいくら煮てもゴリゴリでパサパサなんだけど、あなたのは大きいのに茹で時間も少なくてホックホクになるのよ」なーんて言われる。そうなるような仕掛けがしてあるからね。これから色んな野菜を食べてもらうともっとはっきりわかる。

 このマイクロ朝市を代表の野菜を目当てに来る人たちで渋滞ができるくらいにするというのも夢があるが、代表の夢はもっともっとでかい。ほとんど妄想の世界だが、この小さな朝市で確かな感触を掴んでいる。

もう友草と呼ばない

 雑草にも5分の魂。雑草にも何か役割が、生えて来る意味があるだろうと、代表は親しみを込めて友草などと呼んでいたこともあったが、それも畑100坪程度の、手で除草管理ができるまでの話だ。それ以上になったらそんな呑気なことは言っていられない。この時期の雑草はたった一週間で畑の全てを埋め尽くしてしまう。今日は一日中畑Aの除草に追われた。雑草の山。

  2014070401.jpg

 天気が良ければ広げて乾燥するか、あるいは浅く畑に漉き込んでおいて肥料にしてしまうんだが、この雨続きこの量ではそれができない。こういうことも何か対策を考えていかないと、広い畑を使っていくことは無理だと思った。除草ばっかりやることになって作物栽培に手が回らなくなる。今頃わかったのかと言われてしまいそうだが。

 雑草の中からドットで文字が打ってある葉っぱが出て来た。

  2014070402.jpg

 暗号だ。「クソレ...CYH」どういう意味だろう。

猫が食べられるトウモロコシ(書きかけ)

 これまで代表は様々なアイディアを考案したり実際に形にもして来たが、この度、猫が食べられるトウモロコシを開発することに...

2019070301.jpg

 と、ここまで書いて用事があって出かけてしまった。

オクラ定食

 種を植え付けることを専門的な言葉で播種(はしゅ)というが、代表のスマホの文字変換では出てこない。播と種を別々に入れないといけない。面倒だ。

 ポットなどに播種して、芽が出てある程度の大きさになったものを圃場に植え換えることを定植(ていしょく)というが、これも代表のスマホの文字変換では出てこない。まず定食を出して、食を消して、植えるを出してえるを消して、定と植をつなぐ。かえって不便だ。パソコンの方はちゃんと変換できる。

 今日はオクラを13株定植した。

   2019070201.jpg

 オクラの定植には時期的にもう遅い。なんで今かというと、オクラの種を使ってまた色々と実験していたら出ないと思っていた芽が出てしまい、その延長で育ててきたもんだから。

 どんな風に育つのか、うまく実を付けるのかわからないが、収穫できたらオクラ定食(どんぶりご飯にオクラの輪切りを載せたものと味噌汁)にして食べたい。

もうつるボケなのか

 この一週間程雨ばかりで畑に入ることができない。泥が長靴に絡まって歩きにくいからだが、本格的に農業に取り組む時には、こんな状況でも作業を止められない場合があるから、対策を考えておかないといけない。作業道や畝間にシートを貼ってみようと思う。

 雨でも作物は育つが草も育つ。一週間前に刈ったばかりの草がもう伸びてきた。他にやることがないので土手周りの草刈りをした。

 土手の右を見ると元気に育つさつま芋が見える。4月24日に定植した紅あずま50株だ。

  2019070101.jpg

 そこから更に右方向に目を転じると、5月2日に追加で定植した紅あずまの小さい株が見える。

  2019070102.jpg

 たった一週間の差なのに大きさが全く違う。葉の形や色まで違う。両方共同じ種類、同じ店舗(カインズホーム)で購入した苗なんが、4月24日の苗には栄養周期理論に基づいたある処理を施し、5月2日のは普通にそのまま植えた。どっちの畝も元肥は施していない。

 さつま芋は「つるぼけ」とか「ずるのび」「無駄のび」という養分を自分の成長にだけ使ってしまって芋ができない特性があって、代表の経験では4月24日のは異常とも言えるくらいのつるぼけ状態だが、果たして収穫はあるのか?

 実は、里芋でも種芋に同じ処理をしたのがやっぱり育ちが異様に早い。こっちもどうなのか?

 さつま芋も里芋も、7月後半くらいから、葉で作ったエネルギーを根の部分に貯めるように施肥技術で促して行く訳なんだが、果たしてうまく行くのだろうか?11月が待ち遠しい。

ぼかし肥料

 野菜作りにおける施肥量というのは、作物別に圃場10aにおける「窒素」「リン」「カリウム」それぞれの基準施肥量というのが設けてあって、自分の畑の広さの場合で換算しないといけない。面倒だ。

 家庭菜園をやって野菜作りを楽しんでいる人で、ちゃんと施肥量を計算している人はどれくらいいるだろうか。ほとんどいないだろうし、その情報さえ持っていない人がほとんどだと思う。農家でさえも施肥量計算をしないで作っているんじゃないかなと思えるような畑を見ることがある。

 一般的に多く使われる肥料は配合肥料という「窒素」「リン」「カリウム」の3つだけを袋詰めしたものなんだが、これは人間の栄養素で言えばタンパク質と脂肪と糖分のようなもので、他に必要なビタミンやミネラル食物繊維の類は入っていない。それらを総合的に含んだバランスの良い肥料がぼかし肥料なんだが、作るのが面倒だしぼかし肥料の「窒素」「リン」「カリウム」「その他」の成分量の計算は更に面倒なので、真面目にやっている人はあまりいないだろう。

 まあ、こう言っちゃ元も子もないが基準施肥量自体がかなり範囲の広い基準になっていて絶対値ではなく、それ位いい加減でも野菜はできる。何でもありの世界だ。しかし、形と味には作物が喜んでいるか否かがしっかりと現れる。

 代表のぼかし肥料作りも3回目になった。

  2019070104.jpg

 野菜が本来の姿に育つ肥料。尚且つ畑の健康を維持する肥料。それはぼかし肥料以外にないだろうと代表は感じている。
 

 

二十日大根の16日目

 6月12日に種を蒔いた二十日大根が16日でこれくらいに育った。二十日まであと4日。

  2019062801.jpg

 この二十日大根は、肥料が無い土に種を蒔いて、発芽後に薄めた液肥だけ与えてきた(ぼかし肥料は効くまでに時間がかかるから)。代表が作物を植える時に元肥をやらなくしたのは、また、液肥を使うようになったのは今年度からだが、いろいろと定性とか懸案とかがわかってきた。

 元肥を使わないと何故かヨトウムシの被害が少ない。本当にそうなのかはわからないが、そういう傾向はある感じがする。例えば二十日大根だと、元肥を使って植えた場合には必ずヨトウムシが寄って来て何十本か食われたものだったが、今回は一本も食害が無かった。

 葉に付く虫については、少ないものの寄って来る。元肥を使わなければ余剰な窒素分を葉から出さなくなるため、それを舐める虫が寄って来ないという話だったのだが、ゼロではないんだというのがわかった。葉物野菜において傷の無い美しい作物にするためには、飛んでくるバッタや甲殻類の対策は必須だとわかった。

 また、液肥を株の根元に施すとその周辺の土が固まることがわかった。空気の通りが悪くなるので良くない。

 これは水をかけた場合でも同じなんだが、水が地面に入る以上の速度で水をかけることになってしまうために水溜り状態になり、土砂がその中に浮いた後で重いものから沈んで細かく軽い物質がその隙間を埋めるように落ちる現象と、液肥に含まれる植物繊維中の糊成分(リグニンなど)による接着現象とが合わせて起こるためだと考思われる。
ぼかし肥料も株元に置いて水をかけると固まることがあるが、その時は固まり難い材料を入れるなどして調整がすることが可能だ。しかし、液肥はそういうことができない。液肥の弱点と言えるだろう。

 代表は二十日大根に空気を吸わせるため、間に指を突っ込んで横にズズーっと走らせて小さな畝を作ってやった。果たして二十日間で食べられる大きさまで育つのだろうか?また、その味は?楽しみだ。

初キュウリ

 まだ開発途上ではあるが、代表が自分の有機農業のスタイルで初めてゼロから作った作物がようやく収穫できた。それはキュウリ。早速食べてみた。

2019062701.jpg

 旨い。また代表がはったりかましているんだろうと疑われてもしょうがないが、本当に美味しい。

 このキュウリの正式な品種は知らないが、畑を始めたとき畑仲間から種をもらって作り続けて来たもので、ちりめんみたいに表面にしわがあって、食べた感じは歯ざわりが軟らかくて味が薄く、日持ちが余り良くない。塩もみにしたらしおっとなって頼りないくらいの食べ応えになる。パリッとした夏のキュウリらしさは無いが、味歯応え存在感の薄さが個性と言えば個性。そういうキュウリだ。

 ところが、今回は違った出来になった。色も形もいい。そして味の方は、濃いというのではないが有機野菜特有のえぐみのないさっぱりした味わいがしっかり全体に詰まっている。歯触りも、普通のキュウリに比べれば軟らかいが、ふにゃっとした感じでは無くしゃきっとしている。味も歯応えもケジメがついた。間違いなく売れるよ、この出来なら。

 次は枝豆、そしてスイカの順で効果を確認して行く。

畑の蒸し焼き

 作物に悪さをする線虫だとか、どこからか飛んでくる雑草の種なんかを太陽の熱で蒸し焼きにしてしまう土壌消毒という方法がある。消毒という言葉からは薬品を使うイメージがあるが、実際薬物だとか熱湯だとか使って行うやり方もあるんだが、一番安上がりで効果が大きいのが太陽熱消毒じゃないかと思う。透明なビニールフィルムで畝を覆って、温度の積算がだいたい700℃以上になればOKだ。7 月~8月だと20日以上。言うなれば畑の蒸し焼きだ。

 処理前に肥料を入れておき消毒後の土壌は反転しないでそのまま作物を栽培する。発芽の段階の芽が小さくて除草が困難で且つ線虫その他の雑菌で根が割れてしまうニンジンなどに効果絶大だ。ただし、せいぜい20センチメートルくらいまでしか消毒できないため、大根や牛蒡のような長い作物には効果が低い。

 秋冬野菜栽培に向け代表も畑Aの土壌消毒を開始。

  2019062601.jpg

 明日から雨だっていうので急いでやった。

  2019062602.jpg

 全部蒸し焼きにしてしまうので、雑草なんかもこの中にあって平気らしいんだが、わざと里芋だとかじゃが芋を入れてみた。取り残した里芋じゃが芋は他の作物を植えた後から出て来て困る。抜いても出て来る。それらが無くなるか実験だ。ネギも入れればよかったんだが忘れてしまった。

 8月あたりに植える作物というと白菜、キャベツ、小松菜などの葉物、それからニンジンとかになるが、細かいことはまだ決めていない。

代表の初体験

 明後日から10日続けて雨になるという予報。たいへんだ。畑がドロドロになって作業ができなくなる。今日と明日の二日間で、今やらなければいけない作業、畑Bの落花生と里芋の追肥と豆類の種蒔き、畑Aの秋冬野菜を植える畝の太陽光土壌消毒の段取りをやってしまわないといけない。

 今日はとりあえず畑Bの除草と里芋の追肥までを終わらせた。

  2019062501.jpg

 ところが、代表は何故かこの時期になると花粉症みたいになって鼻水が出る。なんでかなー。猫の毛が抜ける時期だからか(代表は猫アレルギー)。今日もずーっと鼻水が出てかむのが面倒だった。

 夕方近くになり、手が泥だらでティッシュを取り出せないので、品が無いからこれまで一度もやったことがなかったんだが、人生で初めて「手鼻をかむ」というのをやった。どうせ失敗して顎のあたりに洟が付いてしまうんだろうと思って、鼻も飛んでけくらいに勢いよく左側をブーっとやったらなんとスパッとうまくできた。次に右もやったらそっちもうまくいった。羞恥心を捨てジジイになりきれば手鼻がかめる。そう思った。まだやったことがないジジイ(ババア)は勇気を出してやってみそ。

農業の7不思議

 落ちた種とか取り残したじゃが芋とか里芋とかは、どうしてあんなに威勢よく芽を出して元気に育つんだろうか?ちゃんと種を植えても芽を出すのはうまくいっても8割から9割だし、強い芋類だって必ず芽を出さないのがある。不思議だ。

 前にも取り上げたが捨てたネギはとりわけ強い。

2019062401.jpg

 ちゃんと植えたネギが溶けて消えちゃったり風で倒れたり虫に食われ千切れたりしているのに、余って畑の隅にただ置かれたネギはグイグイ育っている。不思議だ。

 代表は、わざとこうやって育てたネギを『絶対に負けないネギ』と名付けて受験生なんかに配ろうかと思っている。シールを貼って『必勝』と浮き出たリンゴなんかよりは風邪予防にもなるし実際強いのでご利益があると思う。

里芋に油虫キュウリにウリバエ

 今日の畑Bの里芋。良好な生育状態を維持してきたんだが、ここに来て全体的に伸びが鈍った感じがする。肥料不足かもしれない。計算上は足りているはずなんだが。

  2019062301.jpg

 里芋の根は広く深く展開する。元肥を施さずに追肥だけで育てて来たんだが、追肥だと土の表面部分にしか置けないので、根が広がったところまで浸み込んで行くには偶に降る雨の力に頼らないといけない。これでは肥料を効かせたいときに効かせられない。

 液肥や肥料を水に溶かして施す方法もあるけれども、株元は凸凹だったり傾斜していたり一様ではないので、流れてしまったりもする。株間で施肥量が極端に変わってしまう。また、少しずつ降る雨と違って、人がドバっと水を掛けると土が固まってしまってあまりよろしくない。次の施肥もやり難くなるし。
 
 しかし、栄養周期理論では必要な時に必要な肥料を必要な量だけ施す必要がある。根に届く時間を考慮して早めにやっておくとか、だいたいでいいのかもしれないが、根の深さは作物で全く違うし雨もあてにならないから管理が複雑になる。これでは現実的に無理。使えない。だんだんに栄養周期理論を実践するときの問題点が見えてきた。

 最近、里芋の葉に油虫が目立つようになって、油虫の甘い排泄物を頂戴する蟻も増えて来た。

  2019062302.jpg

 こういう害虫も少なくなる予定だったんだが、あんまり変わらない。キュウリやスイカにはやっぱりウリバエが寄って来る。計画を見直してそろそろ対策しないといけない。

肥溜めのカオス

 新しいレシピでのぼかし肥料づくりは、激しい醗酵で通常の3分の1程度の時間で完熟してしまうという尋常でない結果になったのだったが、一体ぼかしの中で何が起きたのだろうか?その時の温度変化を記録したデータを見てみた。
  2019062202.jpg
 青い線が外気温度で、赤い線がぼかし肥料の内部温度だ。「0」が6月6日の16:30でスタート地点で「7」が16日の13:15。外気温とぼかしの温度が同じ31.6℃になったところを醗酵終息とした。確かに10日で醗酵が終わっている。イコールぼかし肥料完成ということだ。

 「1」から「6」は切り返しをしたところ。切り返しとは混ぜ返しのことで、水分が不足し乾燥部分が増えてくると活性が鈍るため攪拌して再活性を促すために、あるいは、活性が高くて高温になった場合に冷却する目的で行う。限度を超えた高温にすると肥料分が熱になって逃げてしまって肥効分の少ないスカスカのものになってしまうからだ。70℃をオーバーするとだいたいそうなる。

 スタンダードな温度変化のパターンは、「0」から「1」まで5日前後かかり最高温度は55℃くらい。そこで水を補給して切り返しをすれば、活性が進んだ後穏やかに下降して3週間からひと月で終息する。その間の切り返しはせいぜい1回か2回だ。

 ところがこのレシピでは温度上昇が急激で、尚且つ70℃に迫る勢いだったため温度を下げようとして「2」と「4」の切り返しを行った。

 いくつか疑問がある。

①温度上昇(=活性化の高まり)があまりにも過激なこと。ぼかしの醗酵は、乳酸菌や納豆菌などの菌類が増殖しながら材料を分解する働きなわけだが、増殖スピードが速すぎる。

②一回65℃に達した後で活性が鈍るが、一気に止まり鈍り方が一直線的すぎる。鈍るということは水が足りなくなるとか外気温度が低いとかの要因が考えられるが、充分な湿り気が残っていたし、この時期の気温で醗酵が鈍ることはあり得ない。

③「1」の切り返しの後再び急激な活性を始めた理由が不明。水を足した訳でもなく、ただ掻き混ぜただけだった。新しく入ったとしたら空気だけだが、空気が足りなくなっていたのか?

 全然わからない。肥溜めに落ちちゃったような気分だ。

野菜づくりで悩んだら

 代表が家庭菜園を始めた時、野菜を作るための知識情報を持っていなかった。子どもの頃、親や近所の人が作業する姿を見たことがあったという、ただそれだけが手がかりだった。畑仲間に指導してもらったりインターネットで調べたり本を買って読んだりもしたが、帯にも襷にも褌にも短いといった細切れの情報ばっかりで、素人には頭の中でそれらを理解して繋げて野菜作りの体系を組み立てることは困難だった。

 その時から今に至る代表の経験から、野菜作りを始める時これと巡り合っていたらこんなにも遠回りしなくて済んだんでは、と思える本がある。成美堂出版の『有機・無農薬でできる 野菜づくり大事典』だ。埼玉県小川町で有機農業を営んでいる金子美登氏の著で、知る人ぞ知る現在の有機農業の理論・技術・流通の基盤を構築された方だ。

2019062101.jpg

 この本の素晴らしさは、取り上げている野菜の種類が多く、ひとつひとつについて豊富な写真を使って土作りから収穫まで無駄なくわかりやすく伝えていることである。文章もニュートラルでとても読みやすい。しかも、高級紙を使って270ページもあって全編カラー。それでいて価格が1500円(税抜き)とは、良心的を超えて慈善の域の本である。

 代表もうまくいかなくて悩んだ時迷った時には必ずこの本を開く。すると「こうすればよい」ということだけがシンプルに書いてある。その度に複雑に考え過ぎて遠回りしていた自分に気付かされる。

 『有機・無農薬でできる 野菜づくり大事典』には所々に金子美登氏のゴツゴツした手や作業の方法を示す姿が写っている。それらから農業に対する氏の信念が伝わる。文学哲学書としても読める稀有な農業本である。早く続編を出版していただきたい。

好きな作物しか作らない

 「結局、皆さんは好きな作物しか作りません」と農大の先生は言った。折につけ何回も話した。「そんなこたねえよ先生。俺たちゃ何だって作るよ」と代表は心の中で反論した。

 しかし、今その言葉を思い出すと「ああ、そういうもんかな」と納得できる部分もある。代表は、栽培管理が複雑だとか、うんと神経を使うとか、設備や資材の費用が嵩むだとか、鮮度が落ちやすくて扱いが面倒だとか、そういう作物は作るつもりがない。

 例えば、アスパラガスは二度と作らない。肥料ばっかり山ほど食いやがって育つのは根ばっかり。食用になるのは一年に一株当たり鉛筆程のものが数本だけというみみっちさである。アスパラガスはケチだ。それから、ブロッコリーも作らない。ガタイがでかい割に収穫部分は大人の拳程度でしかなく、残渣も役に立たず、いくら美味しくたって栄養があったってそれを片付ける時の空しさは言葉にならない。非合理の極みである。同じような理由でモロヘイヤとかルバーブとかも嫌だ。

 結局、好きな作物しか作りませんよと言った先生の意図は、作物の味や臭いについてのことだけではなくて、当人との相性を含めての話だったんだなと気付いた次第。

 代表が作りたくないものの中に二十日大根もある。これは、畑に背中を丸めてしゃがんで鼻くそ程の丸い種を指先で一粒ずつ摘まみながら2、3cm間隔で蒔いかないといけないスケールの小ささと、出来る大根がピーターラビットのセットの一部としか思えないようなミニチュア感で、「ままごとやってる場合じゃねーんだよ。もっとでかいことがしたいんだよ。」的な気持ちにどうしてもなってしまうからである。代表には合わない。

 なんだが、先日、畑仲間に誘われて、団地の週に一回とか二回とかやっている朝市とも呼べないくらいの小さな市で野菜を並べる機会があり、その時におばちゃんに「二十日大根作れないの?」と言われて猛烈にカチンと来た。「ならば作ってやる!」とその足で種を買いに行って植え、それが芽を出した。

  2019062001.jpg

 好きな作物しか作らない。でも、嫌いな作物だって作れないわけじゃない。肥料と水で膨らました大根じゃなく、有機肥料と栄養周期理論で旨味をギュッと貯め込んだ激旨の二十日大根をもうすぐ食べさせてあげるよ。


 

落花生の花

 アライグマは罠に入っていなかった。代わりに蟻がびっしりたかっていた。蟻もキャラメルコーンが好きらしい。罠はアライグマを捕まえるまで続けることにする。

 畑Aから畑Bに移した11株の落花生のうち2株に花が咲いた。鮮やかな黄色。代表の好きなニューインディイエローだ。

  2019061901.jpg

 代表が落花生を作るのは昨年に続いて2年目。ところが、昨年の栽培について記憶がない。昨年だったか一昨年だったかもあやしい。種を植えて、鳥に食べられないように防虫ネットをかけたままほったらかしたためネット内が雑草で一杯になってしまい、片付けようとしたら雑草の中に落花生もあったというような有様だった。だから花がいつ咲いたかわからない。こんなに可憐な花だったんだねぇ。

 花が咲いてから2、3ヶ月後が収穫時期なので9月に入れば新落花生が食べられるはずなんだが、畑Bはまだ土が硬いので多くは期待していない。今回は栄養周期理論の検証がメインだから、食べる分は無くてもいいと、来年の種の分くらい取れればいいと割り切っている。本当の勝負は3年後。川内村で美しいニューインディイエローが見られるかだ。

アライグマの好物はキャラメルコーン

 東ハトのキャラメルコーン。一度も口にしたことがないという人は少ないと思う。国民的スナック菓子だ。代表も若い頃によく食べた。

2019061807.jpg

 また食べたくなったわけではない。埼玉県農業技術センターの方の話では、これがアライグマの大好物で、罠の餌としてベストだということだった。特にメープル味がいいんだそうだが、残念ながら現在は製造されていないのでスタンダードな味にしてみた。

 代表の畑A、Bともにアライグマが多くて、収穫直前のスイカとかトウモロコシとか必ずやられてしまう。今年は電気柵で防ぐつもりだが、アライグマを減らしていかないとイタチごっこなので、罠の講習を受けて資格をもらいアライグマを捕獲することにした。罠はJAか川越市役所で一人3つまで貸してくれ、捕獲した場合市役所へ連絡すると専門の業者が現場まで引き取りにきてくれる。罠にかかったのがアライグマでなくタヌキやハクビシンでも処理してくれる。いいシステムだ。
[ 続きを読む » ]

代表のお手並み

 農家としてまだ何の実績もないのに言うことだけはでかい代表は、畑仲間から変わり者として見られている。熱く語れば語るほど「やって見せてみろよ」「お手並み拝見」という冷ややかな反応を感じる。確かにそうだろう。代表の畑には今まで何も無かったわけだから。

 しかし先日、代表をこの道に導いてくれた師匠の前でじゃが芋を一株引っこ抜いて見せた。普通なら子どもの拳からミニトマトほどの大きさの大小様々な芋がボコボコっと出て来るのだが、きれいに大きさの揃った大きな芋が5,6個出て来た。もう一株引っこ抜いた。同じだった。代表は養分が芋に集まる手法を使って成熟させたのである。師匠の顔色が変わった。が、弟子に負けてはならないというプライドが驚きを隠した。少しずつやって見せられるお手並みを見せられる段階に来たのに、冷ややかな人たちはいつまでも冷ややかなままだ。

 今日の畑Bの里芋の状態。

  2019061701.jpg
[ 続きを読む » ]

秘密の肥溜め 最終章

 時間は人間に平等に与えられた資源。一分一秒無駄にしてはならない。そういった経営哲学の会社で日々仕事をしていた代表は、競争における一秒の価値、コンマ一秒のシビアさというものが身に染みついてしまっている。今でも時間は無駄にしたくないと思って動いている。

 ひと月時間をかけないとできないものが、その3分の1の時間でできるとなったらとてつもない飛躍だろう。こういう下品な言葉は使いたくないが、まじスゲー!だ。

 代表が偶然的に調合して出くわしたぼかし肥料のハイパー醗酵。2回目も再現した。少し材料を変えたりしたけれども、醗酵パターンは1回目と同じで、本来仕込みから完成まで3週間からひと月かかるぼかし肥料が、ピッタリ10日でできた。まじスゲー!

2019061601.jpg

 ぼかし肥料の醗酵が早く終わってしまう原因のひとつとして水分不足がある。微生物の活動で水分が消費されることと、醗酵温度が50℃超になるための蒸発で水分が足りなくなり、微生物が活動できなくなった状態だ。そういう時は水を補給して活性を維持する。

 もうひとつは周囲の温度が極端に低い場合だ。微生物が活動不可能な温度まで低下すると醗酵が止まる。しかし、一旦活性化すれば真冬でも自らの発酵熱で温めるようになるくらいなので、この時期の気温なら問題にならない。

 ところが、完成したぼかしにはまだ水気が残っている。ということは、微生物が活動できる環境下にありながら収束した状態と考えられる。

 心配なのは微生物が餌を食い尽くしたための醗酵終息ではないのか?ということ。この場合ぼかし肥料ではなくぼかし堆肥になってしまい肥効分も無くなる。肥効分がどれくらい残っているか調べるには成分分析をやる必要があるが、代表は設備がないからできないので、まずは作物の育ち具合で推測するしか方法はない。それで問題なさそうだったら、どこかに持ち込んで分析して裏付けを取るという手もある。

 ここまでの里芋、キュウリ、トウモロコシ、ズッキーニなどの栽培では順調な生育が見られるので、代表の感触では普通のぼかし肥料になっていると思う。まじスゲーよ。

梅1kg980円て

 近くのスーパーでは梅1kg980円もした。今年は梅が不作なんだそうだ。開花期に低温が続いて花粉を運ぶ昆虫の活動が鈍かったことが原因らしい。元々梅が咲く頃なんてまだ寒いから「一体どうやって受粉しているんだろう」と疑問に思っていたが、その時期にもう昆虫が飛んでいるってことが代表には驚きだ。自然の中の生物は強い。

 スーパーで売られている梅の肌は虫の咬み跡がひとつも無かったが、ああいった梅が自然にできるのか不思議だった。代表が管理している梅林A(川内村)梅林B、C(川越)の梅の場合ほとんど咬み跡が付いていて、無傷なものは稀だ。個人の畑や庭の梅も同じじゃないだろうか。やっぱり農薬を使わないと咬み跡が無いきれいな梅は作れないんじゃないかと思う。とにかく青果物はなんにでも消毒だ。

 今年のジュースは川越の梅林の梅で仕込んでみた。川越でも不作だったがジュースを作るくらいは充分だし、御覧の通り虫のアタック跡だらけだが味には影響ない。

  2019061501.jpg

 一応まだ種が硬くない青梅の段階のもの(中)。種が硬い青梅(右)。梅干しに丁度良い赤みがさしたもの(左)の3種類。ジュースになって、尚且つ焼酎に入ってしまえばどれも同じ味だろうが、多少気分が違う。もう少ししたら氷砂糖が溶けて飲めるようになる。暑い夏の厳しい農作業を乗り切るための有難い疲労回復剤だ。

ニンニクは腐った

 どれだけ理論が理解できていたとしても技術が伴わなければ野菜は作れない。農業において、考えることの必要性はもちろんだが、実際に自らの体で土を動かすことの大事さは、例えば数学などのジャンルとは別次元のものだ。コンパスが使えなくても数学なんてできるが、鍬が使えなければ野菜は作れない。

 土を動かした結果がどうなったのか、最後まで見届けることも大事である。数学なんて頭の中だけで完結できるが、蒔いた種がどうなるかというのは見続けることでしかわからない。種を蒔いただけだったら何もしなかったのと同じ。経験として限りなくゼロに近い。

 農大の短期野菜学科は、4月に入学して3月に卒業の一年課程だから、当然ながら3月以前に作業をして4月以降にしか結果が出ないものについては知ることができない。せっかくの経験がゼロになってしまう。それで代表はひと月に一回くらい農大に行って観察する計画を立てていたんだが、忙しかったりタイミングが悪かったりしてそうすることができなかった。ようやっと今日行けたんだが、既に遅し、代表たちが手掛けた作物はすべて収穫が終わっていた。

  2019061401.jpg

 ニンニクは、新たに種を購入したものと農大で収穫して予冷庫に保管して置いたのとで成長パターンが著しく違った。新たに種を購入したものに対して農大のものは発芽が早く、その後の成長も早かったが、しばらくすると農大のものの成長がパタッと止まり、新たに購入した方に追い越された。あれはその後どうなったのか?秋に種を蒔いたスナップエンドウやソラマメは、初冬にかけて気温が高かったために成長が早すぎたが、あれはその後どうなったのか?ナスは?じゃが芋は?ビニールハウスのトウモロコシは?先生方がしばし実習指導の手を休めてぼかし肥料をかき混ぜながら代表の質問に答えてくれた。

 2019061402.jpg

 農大で収穫して保管して置いたニンニクは、結果的には腐っていたとのことだった。原因は不明。秋と春を間違えたのか。新たに購入した種の方は普通に収穫できたらしい。豆類については全部虫害で収穫できなかった、とか。これで代表の中にも経験としてメモリーすることができたのでよかった。それから話は農法や肥料に及び尽きることなく、よくこうして先生に話を聞いたなとその頃にフラッシュバックした。いつまでもそうしていたかったが、実習時間中でもあり、早めにお暇した。それでも一時間が過ぎていた。

 帰りに玉葱とズッキーニをお土産に持たせてもらい、ニンジンを一本いただいた。Kトラの中でニンジンをかじると代表の時とはまた違う味になっていた。進歩している。代表も頑張らないとなーと思った。