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朝市卒業

 週に二回、火曜日と金曜日の朝8時から9時まで、団地の一角で朝市をやっている。出店者は多くて3人。少ない時は代表1人だ。お客さんは10人を超えれば多い方でたった一人なんてこともある。小さな小さなマイクロ朝市だ。

 家庭菜園で作って余った野菜を売るだけだから、売る方はそんなに気合が入っているわけでもなく、買う方もゴミを捨てに外に出たついでに覗いていく程度のどっちもあまり期待していない関係。だから、代表以外の出店者はしょっちゅう休みにする。しかし、そうではあっても商売だからと思って代表は雨の日も傘をさして立った。売る野菜がひとつしかなくっても、とにかく立ってきた。

 本日の代表の商品。白菜が大きくなった。

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 値段は、前の日にマーケットに行ってチェックして、それからインターネットで市場の動向を見て、その6~7割程度にしている。

 客も安さを期待しているし、生産者直売だから流通経費もかかっていないし、品質はプロ農家の技術が入った野菜の足元にも及ばないし、研究で作り過ぎた野菜の処分的なものだから、それでも釣りがくるくらいの話なんだが、出店者仲間から「安すぎる」と声が出ることもある。笑ってごまかしている。それでいいのだ。

 この朝市もあと少しで卒業だ。来年から川越の直売所に作物を持って行くことになる。毎朝直売所に運んで、値段を付けて並べ、売れ残ったら夕方引き取りに行く。それを二年間繰り返さないといけない。そういう商売はやりたくないし代表に向いてもいないが、趣味の枠を取っ払うためにチャレンジする。

さつま芋な日々

 連日さつま芋掘りをしている。経験した人にしかわからないと思うが、さつま芋掘りは大変な重労働だ。

 まず、畑一面に広がった弦を刈ることから始まる。この弦が太くて重くて絡まってもいるので一苦労。片付けまでやると二苦労。昔は牛や馬や豚の餌にしたらしいが、そこまでやると三苦労だ。とにかく力が要る。地元の畑仲間は皆さん70歳前後だが、何が辛いって子供の時にこの一連の仕事を手伝わされたのが一番辛かったと口を揃えておっしゃる。それくらいきつい。

 弦刈りが終わったら、株の近くにスコップを入れて一杯分だけ土を除いて手でさつま芋を掘り出す。深い所に潜ったのを傷付けないように途中で折らないようにしないといけないし、川越の土は粘土質なので湿って締まって固まっていて中々難儀だ。山芋ほどではないが、力と忍耐力が要る。スコップでさつま芋をザクっとやってしっまったり癇癪を起して無理やり引っ張ってポキっとやった時にはがっかりして力が抜ける。

 掘り出したらすぐに洗わないといけない。放っておくと粘土が芋の周りで固まって取れなくなってしまう。芋の肌も悪くなる。

 大量に栽培している農家の場合には、大きな高畝にしておいて、以上のルーチンを畝毎機械で処理するといったことをやっているが、普通の農家は手作業だ。代表も手作業。

 代表が更に大変なのは、株毎に写真を撮って重量を測って記録するという作業が加わるからだ。芋を掘ると手が泥だらけになってしまうので、カメラを扱う時、重量計を使う時には手をきれいに洗わないといけない。一日に40株掘るのが限界だ。150株以上あるので連続でやっても4日かかる。

 代表が植えたさつま芋は5種類。紅あずま、紅はるか、ほっこり芋、シルクスイート、そして、パープルスイート。下の写真はパープルスイート。

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 こんなことをして何が面白いのかと思うだろうけど、面白いのである。とてもいい勉強になる。疲れなど感じない。

 それぞれに弦や葉、芋の生り方、虫の食われ方などに特徴があり、代表は一株一株一本一本自分の手で確かめたので、もうその一部分を見るだけで区別が付けられるようになった。掘りやすくするための苗の植え方や畝の形などのアイディアが閃いたし、害虫そ防ぐことの重要性もわかった。さつま芋の食害跡は汚くて一ヶ所あっても売り物にならない。栄養周期的手法の施し方のレベルでかなり差が出ることもわかった。決して無駄にはなっていない。

 これもいつか完璧なさつま芋を完成させる日に向けたステップなのである。

草木三態

 代表は「燃える」とか「燃やす」とか「燃焼」という言葉が好きである。前向きな感じがする。

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 火を燃やすのも好きだし。シューベルツの花嫁という曲の中の「命かけて燃えた 恋が結ばれる」というフレーズなんかにはジーンときてしまう。一度しかない人生。限られた時間。熱く激しく燃やした者勝ちなのである。

 逆に「燻る」という言葉が嫌いである。後ろ向きな感じだ。

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 愚痴を言ったり、不満を並べたり、人の悪口を言ったり、社会を批判したり、昔の話ばっかりだったり自慢話だったり。そういうのは燻っているのと一緒だから言うのも聞くのも嫌い。時間の無駄である。人のことを言うなら自分がやれよと言いたい。漫然と意味のないテレビ番組を見たり本を読んだりするのも時間を捨てているのと一緒。命の浪費である。

 また、「良い天気ですね」とか「やってますね」「幸せそうですね」といった挨拶だか質問だかわからない問いかけも嫌いである。何を期待して声を掛けているのかわからない。自己完結しているじゃないか。

 「顔色が良いですね」とか「痩せましたね」「太りましたね」「禿げましたね」なんてのはもっと嫌いである。余計なお世話だ。気にかけているようで実は無神経。だから、そういう言葉は耳に入らなかったことにしている。同じ燻るでも燻炭という言葉は好きだ。

 「灰」という言葉は大好きだ。「灰になる」なんてぞくっと来る。

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 灰になりたい、なんて考える。いつになったら、どこまでやったら燃え尽きられるのか。灰になれるのか。そればっかり考えている。

黒コン

 花園の巨大な花屋さんまでKトラを飛ばして黒コンを仕入れてきた。黒コンとは黒いコンテナの略。全部で40個。農大が出荷に使っているものと同じ。使いやすい。

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 さつま芋5種合わせて100株の収穫をしないといけないし、その後に里芋150株が残っている。来年からは色んな種類の野菜を作って大量に売らないといけないし、コンテナがないととてもじゃないが整理できない。

 さあ、今日は芋掘りだ!

里芋収穫

 1,2,3...沢山沢山。里芋の一株に付いた芋の数が、まんまいだんごのようなサイズも含めると60個以上あった。Lサイズが20個近い。

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 やったー。それ以上の言葉が見つからない。驚きだ。ダイヤモンドの鉱脈を掘り当てたような嬉しさだ。

 しかし、この興奮の意味がわかる人はあまりいないだろう。農業関係者でも「立派に出来たねー」くらいの話だから。偶々、まぐれだと思うだろう。それでいい。ところがぎっちょんだ。再現できる。いや、まだ1回目だから、再現できる可能性が高いくらいにしておく。技術が確立していない研究途上であまり人目を引くのもまずい。ここだけの内緒の話だ。

 味をチェックするために茹でてもらって食ったが、普通に美味しかった。皮がツルッとむけて芋を飛ばしてしまった家内が「活きがいいねー」と笑った。

 

ガンダム始動

 毎日忙しくてあっぱとっぱして、ようやくKトラに積んだままになっていたバインダーを降ろした。ロボットみたいだなと思ったが、考えてみりゃロボットそのものだ。カッコいい。

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 機能美というのはこういう形を指して言うのだろう。特に、稲を刈って持ち上げて来るスロープの傾きなど、これしかない!という角度で作られている。自然で違和感がない。この角度に決め、このメカニズムを構築するために技術者がどれだけ執行錯誤を繰り返したか。汗と涙と喜びが伝わってくる。そういうことを形から理解することができる代表も幸せ者だな、と思う。

 エンジンをかけてみると、積み込む時はぐずっていたのに一発で回った。こいつもようやく動ける場所に来て嬉しいのだろう。マルクスと名付けることにする。

誕生日×3

 代表の誕生日は9月。娘(次女)が10月。息子が11月。代表の誕生日にケーキを食べていなかったし、次女は離れて暮らしているので祝えなかったし、息子の誕生日はもう少し先だが、その時に家に居るかどうかわからないしということで、久し振りに家族5人全員揃った今晩、一緒に誕生日ケーキを食べた。

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 ただそれだけ。

 ところで、先日入手したワインKANPAI 2018で乾杯したんだが、華やかな味ではなかった。複雑というわけでもなく、かといって爽やかでもない。芯も感じない。山葡萄ののジュースを炭酸で割ったような感じ。飾り気のない素朴な味。おそらく猿酒(猿が山葡萄を木のうろに入れて発酵させて飲んだとされる酒)というのはこういう味だったのじゃないだろうか。家族には今一つ不評だった。代表は、小学生の時に山葡萄で酒造りにトライして失敗した液体の味を思い出した。まあ、これも経験のひとつ、抽斗が増えたということで。

女神の下へ散歩

 昨夜の雨のため午前中は畑仕事ができないため、散歩がてらウェスタ川越で開催されている県民ふれあいフェスタに行って、明日の農業担い手塾で研修している同級生のテントを覗いてきた。

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 しかし、同級生が取り組んでいるのは巨峰のため、すでに収穫シーズンが終わっていて売るものがなくテントは空だった。来年はさつま芋を作って販売したいと、手持無沙汰の同級生は話してした。彼は焼き芋を作るのがとても上手だったから、両方販売すれば盛況だろう。

 因みにウェスタ川越のウェスタとは、ローマ神話に登場する火と竈(かまど)の女神で、家庭の守護神でもあるらしい。食に関するイベントが行われることも多いみたいなんだが、そして、農林振興センターもこの建物内にあるんだが、ちゃんと意味があったわけだ。

 代表は人参ジュースを買って帰った。美味しかったが、保存できるように加工してあるものだったので、残念ながら搾りたての甘さと爽やかさは消えてしまって味わえなかった。この場で作って販売するのも面白いなと思った。本当の人参ジュースの美味しさに驚く顔が見てみたい。

半日休んで映画鑑賞

 午前中に落花生の干してあったのをもいだり、藁を雨に濡れないように小屋にしまったりして、午後からは、滅多に行かない休日の蔵の街へオートバイで出かけてきた。スカラ座で映画を観るために。オートバイなら15分で行けるが、車で行った日には渋滞で1時間以上かかる。駐車する場所もない。だからオートバイが一番便利だ。

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 一昨年の12月まで、代表は毎日この道を使って仕事に行っていた。人通りも少ない朝早い時間だったからわからなかったが、こんなにも沢山の店があった賑やかな通りだったんだね。

 ここが、知る人ぞ知る映画館スカラ座。時の鐘のすぐ近く。

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 上映中の『お百姓さんになりたい』という映画を観た。
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代表の11月の予定

 感情表現。サービス。演技。演出。言葉。宣伝。報道。装備。デザイン。味。代表の自信と、世の中は過剰なものばっかりだ。

 その中にあって、代表が使っているこの時計はシンプルの極み。余計なものは一切なく、必要なものだけが最小限の大きさで組み合わさって構成されている。それでいながら素っ気なくも無骨でもなく、品がある。大好きだ。バイクに乗る時も農作業をするときもスポーツクラブのサウナに入る時も、外に出るときは必ず着けている。

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 困った点がひとつだけある。それは、廃版のために新しく購入できないし部品も無いこと。そのため代表は同じ時計を4個持っていて故障に備えているんだが、今まで使っていたの(上の写真の右側)をうっかり作業着と一緒に洗濯して使えなくしてしまった。

 まともな状態だったらそれくらいで水が入ることはないが、リューズのところのパッキンが劣化していたために浸入を許した。残念だが修理不可能レベルと診断された。しかし、もうベゼルが固着して回らなくなるくらい使った。使い切った。しゃぶりつくした。延命措置はしないで部品取り用に待機してもらうことにして、次の(上の写真の左側)にご登場願うことにした。

 代表の11月の予定です。
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一日一畝

 代表が作ったさつま芋は1株当り7キログラム。約150株あるから、控え目に1株6キログラムとして収穫量900キログラムになる計算だ。良品率が6割として540キログラム。1キログラム250円で販売したとすると135000円の売り上げになる。

 しかし、掘り進めて行くうちに問題が発覚した。こういう株も出てくるようになった。いわゆる弦呆け。

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 原因は肥料が届かなかったせいだと思う。リン肥をやるくらいまではいいんだが、カリウム肥をやる時期になると弦が繁茂して根が見つけにくくなってしまう。カルシウム肥をやる時にはもっとひどい状態で、今回は根元にやることができなくて花咲か爺さんのように上からかけた。そういう状態だったので、代表が見落として肥料がもらえなかったり足りなかったりした株があったんだと思う。

 こういう株も多かった。主根に近いところだけ芋ができて弦の方にはできていない。従って、数が少ない。

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 代表のやり方は、光合成で作られたエネルギー(ブドウ糖)を効率良く芋部に貯めさせるわけなんだが、当然、作られるエネルギーの量によって芋の大きさ形は変化する。多ければ大きさも数もたくさんたくさんになるし、少なかったらそれなりの芋にしかならない。葉っぱの面積で決まる。

 だから、葉っぱを自由に増やせた畑の端の方の株はたくさんの芋を作ることができ、密生状態で、上方にしか葉っぱを増やす自由度がなかった株はこういうことになってしまったんだと考えられる。

 各肥料をどうやって根元に施肥するか?どの株も等しく葉っぱを展開できるようにするにはどうすればいいのか?株の間を離せば解決するんだろうが、それでは単位面積の収穫量は低くなってしまう。このままでは540キログラムどころか300キログラム、75000円がようやっとだ。そこが、この農法の課題だ。

 もうひとつ。何故かわからないんだが、芋の生る位置が深さも広さもバラバラなことがある。深いのは50センチメートルも潜り、遠いのは1メートルも離れたところにできる。この辺りなら大丈夫だろうと思ってスコップを入れると「シャリッ」と音がしてさつま芋を切断してしまう。これは心臓に良くない。1畝20株掘るのに半日かかってしまった。データ取りも含めると丸一日かかる。時間がかかって、かと言って機械化もできない。

 もっと簡単に収穫できるように、たくさんの芋がゴソッと一遍に掘れるようにしないと芋掘りだけーの収入75000円だけーでシーズンが終わってしまう。販売して利益を出すということを前提にすると、また研究テーマが増えて楽しいね。農業は面白いよ。

またも転機

 代表が実験している作物が収穫期を迎えて、畑仲間が通りがかりに収穫物を目にする機会が増えた。また、さつま芋や落花生を行き当たりばったりにあげまくっているので、代表が作る野菜の味を知る人が増えた。みんな美味しいと言ってくれる。タダだから不味いという人はいないだろうけど。

 そういった人たちの中に「良く出来ているから売った方がいい」と勧めてくれる方がいて、わざわざ代表の家まで訪ねて来て「JAの担当に話をつけておいたから、一回相談に行って来なよ」と、JAの担当の名刺を置いて行った。

 何回も書いたことだが、代表はこういった善意には感謝もし義理も感じるので、誠意を持って応えるようにしている。また、そこに至るにはなにがしかの力が働いた結果だろうから、その流れというものを大切にする。無理に逆らわない。自分の農法の方向性が見えて来たところで、代表としても作物を作った後のことを考える段階に来たと思っていたので、見えざる何かがそういうチャンスを与えてくれたんだろうと、ピンポン感じるものがあった。

 早速JAの担当に電話して、指定された時間に支店に行った。

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 すると、そこに、折りに付けお世話になっている農林振興センターのA氏が立っていた。同じ話は繰り返さないが、A氏は代表が農大受験に失敗し諦めた時に、再受験するように情報を入れてくれた人である。A氏との接点がなかったら代表は農大に行っていなかった。

 驚いて「あれー、Aさん久し振りです。会議かなんかですか?」と声をかけると、「いえ、代表(代表の苗字)さんが相談来るという連絡をもらったので、私も一緒に聞こうと思って来ました。」と言って、「JAの営農担当も呼びましたから」と、もうひと方一緒に立っていた人を紹介した。

 え??代表は戸惑った。今日はJAで少しばかり野菜を売らしてもらいたいという相談に来ただけなんだけど...。

 狐につままれたような気持になると同時に、この日の朝9時07分に近所のJAの支店に電話した話が、数時間後にはA氏その他関係部門に伝わっているという、県の農政部門を頂点とするネットワークの結束に、驚きを通り越して可笑しさがこみ上げてきた。おそらくその時にはもう農大にも情報が伝わっていたことだろう。

 「さ、行きましょう」なんて建物の中に促され、支店長室に通され、出された条件というのが「JAの会員になればJAの直売所で野菜を売ることができる」であった。当然だ。そんなことは重々承知で、こっちはJAの会員にならないで、せめて準会員くらいになってそうさせてもらえるのを期待して相談に来たつもりなのだ。決裂だ。代表はテーブルをひっくり返してJAを後にした。

 と、言いたいところだが、やはり義理人情である。そして、流れというものである。こうなることなどまったく予想もせずに、代表の野菜から何かを感じ取って、ただそれを売れるようにしてあげたいという一心でJAに足を運んでくれた近所の人と、それを真剣に受け止めて対応してくれたJAの担当。そして、代表との縁で駆けつけてくれたA氏及びJAの営農担当。それは、もしかしたらいつもこのJAから借りるアライグマの箱罠のようなものであったのかも知れないけれども、この人たちの心のエネルギーというものを感じなければ人とは呼べないだろう。それを感じないでこの先農業を続けたとしても、人様に喜んで食べてもらえる野菜は作れない。ただの独りよがり。自己満足。エゴに過ぎない。代表はそう考えて前向きに提案を受け入れることにした。

 農地を持たない者がJAの会員になるのは、様々な手段があるが、どれも簡単ではない。代表の場合は、農家に婿に入るか、県の農大を卒業しているので『明日の農業担い手育成塾』に入塾して2年間研修し、卒業検定に合格することが一番の近道になる。前者はもう無理だ。後者の『明日の農業担い手育成塾』に入塾するにも審査があるが、代表は既にその条件を満たしていると見なされ、64歳までという年齢制限もすんでのところでクリヤーできたので、あとは市の面談を受けて書類を作るだけということだった。

 塾は、自分の借りている畑ないし田んぼがJAが借りて代表に貸すという形になり、そこを使って耕作して作物を栽培しJAの直売所などで販売する。時々研修会やイベントに参加し、その内容と売り上げ実績で塾長になった方の評価を受ける。それだけ、というと語弊があるかもしれないが、代表がやることはこれまでと何も変わらない。研究を続けながら作物を作り、それに販売が加わるということ。売上額の設定があるため販売がノルマになる部分はあるが、不可能なレベルではない。とりあえず2年の間塾生として真面目に農業に取り組めばいいだけで、いずれ通らなければならなかった道だと考えれば覚悟もできる。いいよ。やってやろうじゃないの。

 それにしても、ワンダーな展開だった。だが、甘えさせてもらうのもここまで。ここから先は自分の力で勝負して行きたい。

バインダーないなー。そうだ、もらえバインダー!

 バインダーを調達した。バインダーとは「バインダーないなー。そうだ、頼めバインダー!」のバインダーではなく、稲を刈り取って束ねる農機具のことだ。

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 扱い易い一条刈りの小型機で、過剰に電子化されていないので壊れても修理しやすいのがいい。長く使い続けられる。代表が米作りをやると知った同級生が、研修先で放置されていたのをもらってくれた。持つべきものは友だちだ。

KANPAI 2018

 寄居町で就農研修中の同級生のところに行く時、丘の斜面に不思議な景観の畑があって気になっていた。ある時、道を外れて近づいてみると、それが葡萄畑であることがわかった。不思議だと思っていたもの(物体)は、葡萄の木をアーケードのようにカバーしたビニールの屋根であった。丘の斜面にたくさんの川が流れるように、幅3メートルほどのビニールルーフが並んでいる。それが、そこ以外では目にしない景色を作っていた。

 なんでこんな面倒なことをすんの?と思って情報をあたってみると、どうやらそこはワイン醸造用のブドウを、農薬を一切使わないで栽培しているらしかった。農薬を使わないで害虫にアタックされず病気にもかからない手法を模索した結果、葡萄の実が生る部分を雨からビニールルーフで守る、という形態を考え出したみたいである。ビニールハウスみたいに全体を覆うよりはコストが安く、畑作業もやり易く、自然な環境も保てるからいいだろうと思った。アイディアとして面白い。が、ビニールの屋根を支える柱は頑丈で数も多いから、ビニールハウス並みの投資が必要だったんじゃないか、と思った。真似したいと思ってもなかなかできないやり方である。

 先日その畑の前を通った時、『自社醸造ワイン』という文字が見えたので、飲んでみたくなってハンドルを左に切って、ワイナリーのまん前の駐車場にKトラを乗り入れた。売店は小さくて、ワイナリーオリジナルではないワインやジュースや有機農産物及びその加工品がきれいに並べられていた中で、自家醸造ワインというのを捜して一本買った。

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 小公子という野生の葡萄系の品種だけを使っているらしい。発泡しているため、蓋はビールと同じタイプ。375ml瓶1800円。独特の景色、及びこの値段の価値は飲んでみないとわからない。今度家族が集合した時に開けて乾杯したいと思う。

  

なんじゃこりゃ

 流れた血が固まっているのかと思って代表も固まってしまった。生まれて64年、記憶が芽生えて60年で初めて見る生物だ。苦労して調べると、コウガイビルという扁形動物門ウズムシ綱ウズムシ目コウガイビル亜目コウガイビル科コウガイビル属に属する動物だというのがわかった。

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 珍しい種類で詳細は不明らしく、ヒルなのに人間の血を吸うような行動はしないらしい。雌雄同体で、表面は粘液に覆われ、触るとくっつく感じがしたり体の一部がちぎれてまとわり付き、体の長さは1mを越えることもあるというんだが、そんなのに遭遇した日には気持ち悪くてひっくり返ってしまうよ。

 肉食だそうで、ナメクジ、カタツムリなどを食べてくれるのは有難い。踏み潰すのは止めよう。

 

ちんぷんかんぷん

 今一度さつま芋を植えた畝の内容を整理すると、こういうことだった。

 最初に「紅あずま」の苗を50本植えた。それが畝1と2。植えた後で雨が降ってしまい、状態が悪かったので念のためにもう50本「紅あずまを」植えた。それが畝3と4。

 それで充分だったんだが、農大の同級生にぼかし肥料と液肥の作り方を教えに行った時に、種類の違う苗を貰って帰って植えた。「紅はるか」と「シルクスイート」と「パープルスイート」の3種類。

 「紅はるか」が本命で本数も多かったので、畝1から4の「紅あずま」の苗が枯れてしまった所とその続きに植え、畝5に「シルクスイート」、畝6に「パープルスイート」を植えた。

 それで終わるはずだったんだが、同級生から「紅はるかの」が実は「ほっこり芋」の苗だったと連絡が入った。もういいよと言ったんだが、申し訳ないのでなんとしても「紅はるかの」苗を届けるから植えてもらいたいというので、またわざわざ花園までもらいに行って、急遽新しく畝を作って植えた。それが畝7だった。

 だから3畝と4畝の最初のところを掘ってみた時に種類が違ったのは、カインズホームの苗のせいではなくて、「ほっこり芋」を補植したからだった。ようやく思い出した。

 だがしかし、畑は一面弦まみれだし溶けた苗もあるし既に掘ってしまったのもあるしで、全然訳が分からなくなってしまった。

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 一株一株見て分けるしかない。記録にも手間がかかる。これは面倒なことになった。教訓としては、一本の畝で似たような芋を混ぜて植えては駄目ということだね。

 上の写真は「シルクスイート」。丸いからわかりやすい。

1,2,3...沢山沢山

 さつま芋掘りを開始したんだが、株の数が合わない。

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 代表の記録だと6畝になっていたが、7畝あった。1畝から4畝まで紅あずまを植えたはずなのに、1畝2畝に対して3畝と4畝の種類が違う。苗を購入したカインズホームのミスか?また、1畝から4畝の中で枯れた株があったり苗が足りなくて空いた場所にほっこり芋の苗を植えたんだが、どこなのかが定かでなくなった。

 仕方がないので片っ端から1,2,3...と虱潰しにチェックしてみたが、あまりにも沢山(150株以上)あるし、溶けてしまった苗もあったりしてまた数が合わない。代表はこういうことがきちんとしていないと気が済まないタイプ。それに、データがいい加減になってしまって使えなくなるのが悔しい。

 どうするか?もう一日這いずり回って考えよう。

ゲゲゲの代表

 畑Bに墓を作った。

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 おそらくこのまま行くと、代表は畑で倒れることになるだろう。良く晴れた五月のある日、雲雀の声に包まれながら代表の意識は遠のく。代表は用意したこの墓に自ら歩み寄って、重ねてあった柴木やゴミの上に静かに横たわり、そのまま息絶える。

 2、3日川越の自宅にも川内村にもいないとなれば、いい加減代表の家族も気付いてここに来るだろう。そして、薫風で程良く乾いた代表の躯を発見する。あとは火を着けるだけ。代表の体は灰になって風に飛ばされ畑に返され、カリウムとカルシウムがじゃが芋の炭酸同化を促し豊作をもたらす。理想的だ。

 これを墓と呼ぶかゴミ焼き場と呼ぶか、はたまたカリウム生産工場と呼ぶか、結局のところ生体ないし死体を燃やして灰にする施設なのでどう呼んだってかまわない。代表としては、ここで燃やされる全ての生き物に敬意と弔意を表して" 墓"と呼びたい。

 何度か書いたように、代表の農法ではカリウム単肥が絶対的に足りなくなる。確かに、有機農業でも使える硫酸カリとか塩化カリとかの肥料がある。が、それらを使った場合、カリウム分が作物に吸収された後に硫酸が残り塩が残る。そのために次の作物を作るときにそれらを中和する必要が出てくる。したがって、また石灰だとか色んなものを畑に入れることになるわけだが、代表は余分な物は極力入れたくないし無駄なことはやりたくない。カリウム単肥としての製品があるといいんだが、今の世の中に存在しない。だから、代表の使い方に即したものは代表を燃やした灰か草木灰しかないのである。

 この草木灰を手に入れるために代表はあらゆる努力をした。木炭を製造販売しているところなら灰が大量に出るだろうと思ってあたったんだが、技術改良が進んで出る灰が少なかったり、生産現場からの輸送費の問題があったりして駄目だった。薪を燃料としている銭湯なら...と、近辺の銭湯を片っ端から訪ねた。灰は大量にあったものの、家屋の解体で出る廃材や輸送で使うパレット等も燃やしていたため、残念だが有機農業では使うことができなかった。国内外の肥料メーカーにも問い合わせたが、東南アジアのヤシの木林を燃やせばできる程度のレベルであった。本気で火葬場まで行こうと考えた末に、火葬場的な施設を自分で作るしかないという結論に至った。そのプロトがこの墓だ。

 早速、あずきや落花生の残渣、周りの林の木の枝などを燃やしてみよう。
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田んぼA

 米を主食とする日本人として、また、農業に携わる者として、ついでに、エンジニアとしての興味から、一度は稲作を経験してみたいという気持ちが強い。農大で学ぶ以前は全くそういう考えは無かったんだが、勉強するうちに、食に関しても技術に関しても、そして文化という面においても、日本の核になってきたのは稲作だとわかり、本質に迫るにはやってみる以外に道はないと思い、だんだんそういう気持ちになっていった。

 卒業してすぐにチャレンジするつもりでいたが、新しく借りることになった畑Bへの道や橋の整備に手間取って、それを終えた時には田植えの準備をするには遅過ぎる時期になってしまっていた。借りようとしていた田んぼもかなり荒れた状態だったため、今年は諦めざるを得なかった。無理して始めたとても失敗していたと思う。ものには流れ、時期というものがある。逆らって進めてもうまく運ばないことが多い。

 来年、代表が米作りに挑む予定の田んぼAの候補地はここ。畑Bから車で6,7分の場所だ。

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 大きさは2反あり、耕運機と手作業でやるにはちと厳しいが、頑張ってできない広さでもないと思う。あとは代表の決断次第。

 畑作において代表は革新的な手法を創出し、課題もたくさん見つけた。農具に関しては、日々新しいアイディアが湧いて溢れ返っている。ここにもたくさんの可能性が埋もれている予感がして、それらを根こそぎ掘り出したいという欲求が代表を包み、押さえがたい。今代表の頭はグツグツ沸騰し、モウモウと湯気を立て、耳から蒸気が吹き出している。

2倍2倍

 落花生の試し掘りをしてみた。右がナカテユタカという普通の落花生で、左がオオマサリという品種。ナカテユタカは昔からある馴染の落花生で、オオマサリの方は10年くらい前に品種改良で産まれた大粒の落花生。大きさも甘味もナカテユタカの2倍。

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 それぞれに対して、空の莢を少なくして実を充実させる方向で肥料をやって来たんだが、思ったほどうまく作用しなかった。普通の出来。豆類は根粒菌が介在して自ら肥料分を調達するので難しい。来年もう一回やり直しだ。

ひらひらボロボロもそもそバラバラメリメリばんばん

 畑Aのプルーンの花が今頃になって咲いた。狂い咲きというやつか。

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 今年は150程の花が咲き「豊作か?」と期待したんだが、天気のせいか肥料のせいか、はたまた虫のせいか、原因がはっきりしないが、一度は実を付けたもののほとんど落下してしまって、収穫間近まで育ったのは20くらいしかなかった。それさえもあらかたドウガネブイブイに食われてしまった。ひとつだけでも代表に食わせてやりたかったというプルーンの想いがこの一輪になったのかもしれない。
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真似

 寒いと感じる日もあるようになってきた。寒さで生育が鈍る作物と勢いを増す作物がある。じゃが芋は前者で、寒さ対策の為ビニールトンネルをかけて保温しているが、収穫まで育て切れないかもしれない。ネギは後者で、ようやく元気を出して青々してきた。白菜や小松菜、ほうれん草もこれからだし、ニンニクやラッキョウ、玉葱も寒さの中でも伸びるので、まだまだ畑は緑色だ。

 虫も少なくなってきた。甲殻類が姿を消しつつある。しかし、モンシロチョウがまだヒラヒラしているし、コオロギやバッタの勢いは衰えを見せない。ヨトウムシや毛虫の類も相変わらず食害してくれる。野菜がある所には必ず虫が食いに来る。

 そんな中、代表の考案したコオロギコイコイ完成型が効果を発揮している。土の下から穴を掘って防虫ネットの中に侵入するコオロギ、その他の虫を確実に捕獲することができている。

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 素晴らしい装置だ。これを置いておくのと無いのとでは作物の出来に雲泥の差がある。まだ改良の余地があり、新たなアイディアも次々に浮かんでくるが、代表の農法に欠かせない重要なアイテムのひとつになっている。いずれこれらを体系化商品化して大儲けだ。がはは...。

 ところで、最近、代表の畑仲間の中に代表のやり方を真似る者が出てきた。
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畑でオセロゲーム

 畑Bの南側はI氏が稲作をしている田んぼで、その向こう側がN氏の畑。その先は堤防、さらにその先は川だ。

 I氏から稲藁をひと山もらったので、お返しに籾殻燻炭を焼いて田んぼに入れてあげる話になった。

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 ところで、この辺りの農地は、1反前後の大きさでオセロの盤目のように持ち主が違い、入り組んでいて代表もよく把握できていない。とっても複雑なんだが、I氏はこの田んぼをN氏から借りており、N氏はまた自分が耕している畑は他の地主から借りている。

 代表がI氏の了解をもらって田んぼで燻炭を焼いていると、地主のN氏が現れて「ここは来年じゃが芋植えるからよ」と言った。前日I氏と話をしたときにはそんなことは話題にならなかったので、今朝までの間にそういうことになったんだろうと独り合点した。

 「そうなんですか、ここじゃ水浸しになっちゃうから、じゃが芋は難しいんじゃないですか?」なんて話ながら、少し先の畑で家庭菜園を楽しんでいた老夫婦が、同じように急に地主から畑を返せと言われて困惑していたことを思い出していた。そういうことをやられては可哀想だ、とN氏も同情していたのだが...。

 そこへI氏が現れた。N氏は、I氏にも「ここは来年じゃが芋植えるからよ」と言った。I氏は「えっ!?」と驚いた顔になり、そのあと不快な顔になった。I氏もその時に初めて聞かされたらしい。老夫婦に同情し、地主の横暴を非難していたN氏が、目の前でその地主とまったく同じことをやっている。農地ってこうやって切割り切ってり替えていかないといつまでも引きずってしまって駄目なんだろうなと、代表は気まずい二人の間に立ちながら理解した。

 この連鎖でまたどこかの白い駒が黒になったり黒い駒が白くなったりするんだろう。そういう時期でもあるんだろうね。どうか代表の畑には影響が出ませんように。燻炭を片付けながら代表は祈った。

期待外れ

 カエルは一日に20匹のカメ虫を食ってくれると聞いていたが、嘘だろう。代表が観察した限り、カエルたちは捕食行動をとることはなく常時寝ていた。トヨタのシエンタのような顔して。

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 カエルの他にもヘビ、トカゲ、カマキリ、蜘蛛、てんとう虫など、害虫を食ってくれるはずの生物が無数にいたが、害虫を捕らえた場面には出くわさなかった。減った感じもしない。害虫の数の方が圧倒的に多かった。

 結局、気まぐれな生き物に害虫駆除をお願いしたり期待したりするやり方では作物の食害は防げないという考えに至った。

やっぱり弦呆けだった?

 さつま芋の試し掘りのドキドキも収まったところで、もう一株掘ってみることにした。残りの株が弦呆けでないことを確認しておきたかったからだ。結論から言うと、やっぱり弦呆けだった。

 だが、いわゆる弦だけ繁って細く小さい貧弱な芋がぶら下がった弦呆けではなかった。言うなれば新しい弦呆け、代表が初めて目にする弦呆けの形態だった。

  おかしいなーと思った。二株目を掘るのに昨日の弦の残りを引っこ抜いたら芋が付いて来た。何事か?と手当たり次第にスコップを入れると、中くらいのさつま芋が新たに6個出てきた。試し掘り1回目の株は30個近い芋数になり、重量が8キロに及んだということだ。穫れ過ぎだ。生り方もおかしい。

 そこで代表は、もしかして弦呆けした芋が育ったんじゃないか?という仮設を立て、化石を掘るように、弦をたどりながら掘り進めてみたらその通りだった。
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さつま芋掘りはいつもドキドキ

 アッピア街道から代表の畑Bに入ると、左手にさつま芋の畝が見える。一面葉っぱで埋め尽くされた状態だ。

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 葉っぱを食用とする作物なら豊作と言えるが、さつま芋の場合はこういう状態をツルボケ(弦呆け)と言って、不作の典型的な姿とされる。

 つまり、本来食用とする芋の部分に養分が蓄積されず、葉っぱばっかり育つのでこうなってしまうからである。葉っぱの威勢が良いので喜び勇んで茎を引っ張ると、あれあれ、細い10センチメートルほどのすじ状のさつま芋がポツンポツンと1、2本抜けてきてがっかりさせられるのが通常だ。

 それを防ぐ技術手法が弦返しというもので、弦が勢いを増して、その節々からの根が地面に入って行く時を見計らって剥ぎ取り勢いを弱めてしまう。そうすることで、炭酸同化して作った炭水化物を葉っぱの増産に使わせないで根に貯めさせようとするわけなのである。

 が、代表はそれもやらなかった。ということは、不作が決定したも同然。掘るだけ無駄のさつま芋。眺めるたびに虚無感に包まれてしまう、さつま芋が元気なのに代表の方は元気が無くなる、そういう場所になってしまっていた。

 唯一の希望は、代表の考えた農法に従って肥料をやって来たこと。最後のカルシウムを与える時には足を踏み入れることさえできなくて葉っぱの上から花咲かじいさんが灰を投げるみたいにして撒くしかやりようが無かったが、それでもやり切ったという感はある。それに、弦と葉っぱは良く出来たから弦と葉っぱは飽きるほど食えた。旨かった。

 そうは言ってもいつまでもこの状態のまま眺めているわけにもいかない。弦と葉っぱは穫れたし、来年大豆を播くための肥料抜きだったと思えば空しさも半分にできる。一番の収穫は、さつま芋における代表の理論がどうなのか?がはっきりすること。失敗もまた成果。それに尽きる。と、自分を納得させながら一株だけ試し掘りしてみた。

 一株の弦だけでネコ車3杯分もある。こりゃ完全に駄目だわ(笑)。失敗失敗。こりゃ失礼しました。

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 と思いきや...、
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ザ・ピーナッツを守れ

 畑Bの落花生の周りに張ったネットが台風19号の風で倒れてしまった。

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 落花生を狙っているのはカラス、狸、ネズミ、アライグマなどで、カラスとネズミは被害が少ないし、防御しようとすると費用がかかるのでコスト対効果の面で効率が悪いから外して、やられると被害が大きい狸とアライグマ対策に絞った。最終的には電気柵で防御する考えでいたが、それではただ落花生に近づけさせないというだけで、狸とアライグマの数は減らないので根本的な対策にならない。

 そこで、ネットを張って様子を見ながら箱罠で捕獲する作戦にしたんだが、その辺のあり物やカインズの安物を支柱にしたものだから簡単に折れてしまった。やっぱりやることは徹底してやらないと駄目だというのが今回学んだ教訓。中途半端は結局手間も費用も増える。

 しかし、あと半月足らずで収穫なので、その間に台風が来る確立は低いと予想して、また中途半端に修理して周りには箱罠を仕掛けておいた。

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 狸かアライグマかわからないが、アッピア街道にひってあった糞を見ると柿の種が見えた。

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 こいつらは収穫物の一番美味しい時を知っていて狙うから、今は食べごろの柿をたらふく食って、次は落花生をアタックに来るだろう。すでにネットの周りには狸とアライグマの足跡が付いている。大事に育てて来た落花生、一粒でも食べたら絶対に許さない。

代表の頭がおかしい!?

 最初に家内が代表の頭がおかしいと言った。そんなことは無いだろうと思っていたが、次に娘(長女)が「お父さんの頭、変だよ」と言い出した。さすがに心配になって、写真を撮ってくれと頼んだら、面倒くさそうにソファーに座ったまま写したのがこの写真。

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 「死んでんじゃん!」。代表の頭に天使の輪ができていた。

 「そこじゃなくて、日焼けの跡!」と家内と娘が言った。確かに、キャップのラインで頭部がバッチリ二分割され、上部にはキャップの窓の形の焼跡ができていた。「おかしい?」と聞き直すと、「おかしい!」と声を揃えて言う。耳の上辺りで色が違っていることは気づいていたが、まさかこんな頭でこんなTシャツ着て世間を闊歩しちゃってたとは...。迂闊だった。

 どうすりゃいいんだよ。畑仕事を止めるわけにはいかない。髪を伸ばすにも限界があるし、ていうか不可能だし、いつもキャップ被ってるわけにもいかないしなー。そうだ。ほんとに頭がおかしくなればいいんじゃん。別に今に始まったことでもなし。というわけで、頭がおかしい代表よろぴく。

 

コオロギコイコイ完成

 今日は朝から雨だったので、日がな一日家の中でコオロギコイコイの改良に取り組んだ。そして、ついに完成。これがコオロギコイコイ完成型だ。

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 プロトタイプと大きく違うのは色。コオロギホイホイ及びホホイノホイまではペットボトルを利用していたため透明だったが、コオロギコイコイから段ボール紙を使うことになって光を透さなくなった。それがどう影響するか確認したわけではないが、虫の気持ちになって考えると、やっぱり暗い所は怖いだろうと思った。実際、黒色は虫を誘引し難く、橙や黄色や緑色は虫を惹きつける。そこで、光を透しつつ尚且つ虫にとって馴染の緑色の素材のプラスチックダンボールに着目した。いい感じ。さながら木漏れ日の中に居るかのような雰囲気を醸し出している。若干四角形が傾いてしまっているのは、右側と左側で曲げの数が違うからだと思われるが、微調整すれば直せるだろう。

 展開するとこうなる。
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ぱっつんぱっつん

 今年の主役ではないけど、脇役のホープ的なポジションとして落花生を育てている。もちろん栄養周期理論的な手法を試しながら。 

 全部で100粒以上播種したが、芽が出なかったり虫に食われたり枯れたりして残ったのは60株余りになってしまった。したたかな強さがある反面デリケートなところも持ち合わせた作物だった。来年は本格的にトライする予定だが、生存率100パーセントを目指してプログラムを見直さないといけない。

 収穫をいつ頃にしたらいいか判断するために一株試し掘りしてみた。殻に豆が収まらないくらいに大きく育っている粒もあった。ぱっつんぱっつん。 コルセットを着せた渡辺直美みたいだ。

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 そのまま口に入れてみると、渡辺直美と違ってアクも油っ気もない、甘くもなく、これといって自己主張のない普通の味だった。食べ物もお金も住む所の心配もなく、穏やかに育った、品行方正成績優秀スポーツ万能、おまけにスマートな美男美女のような味わい。ナチュラルでいい感じだと代表は思う。方向性としては間違っていない。

 収穫は10月末頃に決め。

予定変更の変更

 明日何が起こるかわからない。少し頑張ればできることは今日やってしまおう。というわけで、アライグマには申し訳ないが、また気が変わって予定を変更して、朝方早く起きて畑の作業を片付けて、結局今日、国際次世代農業EXPOへ行ってきた。いやー、幕張メッセは遠いよ。家を出てから展示場に足を踏み入れるまで2時間半もかかった。電車は満員だし、疲れた。

 この展示会では現在の農業に関するほとんどの商品と情報を見たり聞いたりすることができる。もっと早く、農大に入る前に来たかったんだが機会を逸した。しかし、勉強して初めて理解できるようになったことが多く、その時に来ていてもほとんどわからなかったと思う。ただ、今となっては今度は分かり過ぎて、代表にとって新しいこととか夢を感じるようなものは無く寂しかった。どの業界にも言えることだが、業界内の狭い世界だけで思考して煮詰まってしまっている。発展性が無い。硬直している。まあ、それがわかったのも収穫の内で、早く代表のアイディアを商品化して刺激しないとダメだと感じた。

 唯一面白いと思ったのはDAYTONAの耕運機。

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 えー、なんでDAYTONAのブースがこんなとこにあんの?と、一瞬モーターショーに来たかのような錯覚に陥ったが、紛れもない、バイクファンにはお馴染み、あのオートバイのカスタムメーカーのDAYTONAが、社長の趣味の家庭菜園に合わせた耕運機を開発商品化していたのだった。みんな知ってた?

 さすがDAYTONAだ。他のメーカーの耕運機とは一味も二味も違った。なんとサスペンションが付いている!この機構により軽い力で深く安定した耕耘が可能になるらしい。バネレートやプリロードもアジャストできるらしく、ハンドルにはブレースまでが付いている。まるでバイクじゃん(笑)。

 いやいや笑い事ではない。耕運機を使ったことがある人ならわかると思うが、代表の耕運機だって操縦安定性が悪く、ローリングしながら右側にズサってしまって扱いにくくて困っているんだよ。それを力尽くで押さえながら運転し続けないといけないのでとっても重労働なんだが、これらの組み合わせだったらそういうことにならないで済むと思う。第一楽しそうだし。今後、DAYTONAの形が耕運機のスタンダードになって行くんじゃないだろうか。

 農業に興味を持ち始めた他業種こそが新しい視点、アイディアでパラダイムシフトを可能にする好例だね。ついでに捕捉しておくと、エンジンはホンダの50ccで、価格が12万円らしい(安い!)。

 ほとんど栄養分の無い水分が99パーセントを占めるただの葉っぱを作るための何億円もの生産設備だとか、わざわざ病気になるような環境で育てさせておいて元気になる薬物を売るとか、壊れやすい農具を安く売るとか、代表からすると疑問のコンセプトが多く見られた展示会だったが、そういう情報に流されずにしっかり現実を見て、自分の頭でとことん考えることが大事だと思った。