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どれだけやっても終わりがないのが農作業

 代表の感覚では2、3日だったが1週間経っていた。作業が中々予定通りに進まない。天気が不順だったり予定外の出来事があったりするのも原因としてあるが、たぶん雨の中で寝ないで作業しても終わらないと思う。無理だ。やることが多すぎる。こりゃ割り切るしかない。終わらないものだ。農作業というのはそういうものなんだ。

 代表の作業場の前の道を毎日2時間かけて犬に散歩させている人がいる。2時間と聞いた時、代表は思わず「2時間!」と声に出してしまったが、驚いたことに朝夕2回で4時間だ、という話を聞いてもう一回「4時間!!」と声を出してしまった。一日の6分の1を犬の散歩に使っているとはなんて贅沢な時間の使い方だろう。代表にその時間をくれないかなーと思った。

 代表が苗から育てた胡瓜。ようやっと収穫できるようになった。

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 胡瓜や茄子トマト等の果菜は作業が多いし鮮度が落ちるのが早いから扱わないつもりだが、研究用に育てた。あまり肥料を吸わないように育っているので、周りの農家や家庭菜園のものと比べると育つのがゆっくりだし、葉っぱも実も色が薄い。胡瓜と言うと濃い緑色というイメージがあるが、代表のは黄緑色をしている。一般的なやり方で育てられた頂きもの(右側)と比べると、種類の違いもあるだろうが、これだけ違う。

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 旨そうに見えないかも知れないけれども、味はとてもいい。苦みが無くて甘味がある。よく遭遇するスカスカの部分も無く端っこまでシャリシャリで瑞々しい。胡瓜はよくもらうが、代表の胡瓜の方が圧倒的に美味しい。

 胡瓜における研究のテーマは、この状態で収穫を続けるためにどの肥料をどのタイミングで施せばいいのか?だ。どんどん実を付けて2,3日で食べられるまでに育つため肥料が切れてしまう。一回切れると回復させるのが難しい。だから施肥し続けないといけないんだが、そのベストな手法というものを確立したいと考えているんだが、どうも今年は無理そうだ。2,3年かけてゆっくりやることにしたい。

2,3日ブログ休みます

  下の写真は畑Aに植えたさつま芋(奥)と落花生のおおまさり(手前)。

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 梅雨だから当然なんだが、雨で土が濡れてなかなか作業が進まない。色々この時期にやっておかないといけないことがあって時間が無いため、2,3日ブログを休みます。
                                                         代表

珍しいには訳がある

 昔の品種や珍しい野菜を捜して来て栽培している人もいるが、代表は基本的に普通の一般的な野菜しか扱わないつもり。現代に残れなかった品種、メジャーになれなかった野菜というのはそれなりの弱点があったのだろうし、生き残っている野菜にはやはりそれなりの意味があるのだろうと思うからである。作り難い作物には興味が湧かない。

 先日深谷の同級生のところにさつま芋の苗をもらいに行った時、珍しい品種の苗があるから持って行けと言われて「カヤノムラサキ」の苗を数本分けてくれた。皮が白く中が紫色のさつま芋とのことでアントシアニンを多く含むらしい。数が少なくてほとんど流通していないため手に入り難く、従って種芋も高価で、同級生は2個手に入れるのがようやっとだったという話だった。「アメリカイモ」と言う別名もあるらしく、どうも原産はそっちの方のようだ。

 その気難しい性質はすぐにわかった。

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 定植前に萎れさせて消石灰水溶液を吸わせようとしたのだが、吸わない。余計に萎れてしまう。葉が小さくてモミジのような形をしているため蒸散量が少ないみたい。また、それと相応して茎も細いために吸い上げる量も少ない。他の品種に較べて成長力が弱いのが形に現れている。育てるのが大変なのでメジャーになれなかったのだろうと思った。

 代表は、一回消石灰水溶液から出して、かなり危険な枯れるギリギリのところまで萎れさせてからもう一度消石灰水溶液に浸してみた。それでようやく吸ってくれてカチッとなったのが上の写真。神経使う。この先の苦労が見えるようだ。やっぱりこういう野菜には手を出すべきでないと思った。

 カヤノムラサキがとてつもなくウマイとか、高値で飛ぶように売れるとかいうんだったら来年も作ろうと思う。けど、一回食べて「なんだ、こんなもんか」ということだったらもうやらない。

疲れはどこから

 畑J。半分程使って落花生を二種類植えていたが、もっと使っていいということになったため、さつま芋を植えることにして畝を作った。なんだか疲労感が大きい。

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 今年は初めて使う畑が多いため、思ってもいなかった事象が起こってうまくいかない感が強い。普段ならばそれも新しいデータということで済むが、商売として売れる物を作らないといけないという目先の目標が代表の方向性とずれがあり、その摩擦が疲労感を生じさせている。問題が起きた時、じーっと観察したり実験したいが、その時間が無くて即現実的な対策を始めないといけないことが多い。その繰り返しが、代表を疲れさせている。

 例えば、さつま芋の苗を植える前処理で、消石灰水溶液に切り口を浸す作業が必要になるが、大量に処理する場合には、苗を倒さず葉を濡らさないで、しかもできるだけ少ない水溶液で効率良く吸わせる装置が必要になるが、そのアイディアを試してみる時間が無い。そういうことを始めれば新たな問題が出て来て、また改良して試してということが際限なく続いてしまう。そういう余裕が今の代表には許されていない。やりたくて我慢できないのに。

 改めて、代表は自分を騙せない人間なんだなと思う。そして、わかってしまったことは続けられない人間なんだなとも思う。ひとつの歌を歌い続ける人生、同じ踊りを舞い続ける人生、同じゲームを極めるような生き方というのは代表には無理だ。常に未知の課題を探し、それがどうしてなのか考えていないと落ち着かない。変化の中にあって安らぐ性質。これは矛盾、分裂だが、代表の気質というものである。

 さーて、気を取り直してさつま芋を植えるかー!30メートル×3畝で合計225本。あと1時間の作業だ。

苗半作か?

 本格的に野菜の栽培を始めて感じることは苗作りの重要性だ。稲作りでは「苗半作」と言われ、苗の出来で米の出来が5割方決まってしまうが、それは野菜についても同じ。代表の感覚では苗で7、8割方決まる気がしている。

 家庭菜園を始めた頃は、できるだけ大きくて緑が濃い苗を求めていたが、あれは異常な育てられ方をした実りが少ない苗だったということが今はわかる。あんな小さなポットであんなに大きく育つわけがない。地上部が根の部分の高さの5倍以上にもなるのは奇形の領域だろうと思う。苗を売ったら終わり。収穫はどうなるか責任は持てません。そういう商品だ。だから代表は苗は買わない。自分で育苗する。

 今年、さつま芋の苗作りに失敗したので仕方なくホームセンターで買ったが、それはそれはひどい苗であった。それでも「さつま芋は強いから大丈夫」という過信もあって植えてはみたが、例年になく活着の成績が悪かった。まったく余計な仕事を作ってばっかりだった。

 深谷の同級生から声がかかり、さつま芋の苗を分けてもらいに行った。当然同級生は自分で苗を作っている。

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 さつま芋の苗はこうでなくてはいけないという見本のような苗だった。太くてがっしりして、苗の部分に発根に必要な養分がしっかり蓄えられている。勉強になった。つくづく「来年はさつま芋の苗もしっかり作らないといけない」と思った。さつま芋の苗の場合は間違いなく「苗9割」だ。活着しないことには話にならない。

世界少年少女じゃが芋掘り大会終了

 20日に開催した世界少年少女じゃが芋掘り大会は、世界各国から3名の少年少女が参加して大いに盛り上がり、無事に閉幕した。

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 参加者の皆さんは、一見大人に見えるかもしれないが、立派な子ども達である。正しくは体は大人だが精神は子どものままの子どもとでも言うか。野菜や果物で例えるなら、交代期(青少年期)にリンやカリウムが不足してスムーズに成熟しなかった場合にできる未熟果のような人。子どもと大人が混在する、大人でありながら少年少女時代の好奇心だとか執着だとか感性が抜けない、あえて単語で表現するならば「こどな」がというの良いと思う。偉そうに書いている代表もこどなの一人ということになってしまうのかもしれない。
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さつま芋大幅減

 知り合いが知り合いからもらったさつま芋の苗をもらった。合わせて100本余り。紅はるかと紫芋だということだが、混ざっていてどれがどれかわからない。とりあえず萎れさせて消石灰水溶液を吸わる処理をした。

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 多分、茎が黄緑色なのが紫芋で、紫がかっているのが紅はるかのはず。芋になれば形と色で見分けができるので、この苗だけわかるように植えたら大丈夫だろう。

 これまでに紅あずまを200本余り植え、この後ほっこり芋を100本植える予定。畑の遣り繰りとか自分で苗が作れなかったこと等により、当初計画した800本から半分に減ってしまったが、今それを悔やんでも仕方がない。この苗をしっかり育てたくさん収穫できるように代表の技術を投入しようと思う。収穫は4か月後だ。

金魚の砂だけでは育たない

 落花生の育ちが悪く、原因を考えた結果、土の中に肥料分が無いためだと判断した。豆類の多くは根粒と言って根に寄生する根粒菌が窒素を作るから肥料が無くても育つはずなんだが、根粒菌の食料は葉で光合成された糖分なのに、最低限その葉が出来る程度の肥料分は必要だ。落花生を植えた(播いた)畑Jは、地主が除草のためにトラクターで耕耘だけ切り返して来た場所なので有機物や肥料分は蒸発してしまって砂粒だけになっていたということなのだろう。水槽に入れる砂のような。

 もっとも代表の農法としては本来その方が好都合なのである。元々あった肥料成分の影響を考慮しないで単肥を効かせることができる。但し、最初に何もないということがわかっていないといけない。それが掴めていないと、最初の葉を育てさせることができない。わかっていたら少しぼかし肥料を与えていたが、ここまで不純物の少ない畑は初めてだったので気付くのに時間がかかった。

 遅くなってしまったが、明日の雨に合わせてほかし肥料を一つまみ施し、畑Bに積んであったチップ堆肥を運んで株元に置いた。

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 ぼかし肥料はすぐに雨で地中に染みて吸えるし、チップ堆肥は雨のハネを和らげつつ、僅かずつ土と馴染んで行き、その時に微量成分を拡散するので、土の中に何かがあるという状態を作ってくれる。豊富ではないが、落花生が一生懸命探せば見つかるという環境にしてくれる。空腹にはなるが飢餓まではならない。それを見極める目と絶妙なバランスを維持する技術が必要だ。農業とはそういう技術のことだ。

 この技術が正しいかどうかは雨上がりの落花生を見ればわかる。正しかったらパーッと葉を広げて喜びを表現するし、間違っていたら項垂れる。どっちになるか?楽しみだ。

 おまけ。

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 チップ堆肥の中でカブト虫が成虫になっていた。早いな~、今年もカブト虫の季節か。もう夏至だもんな~。

代表別居す

 疲れて畑から帰ると書類が風で飛ばされて散乱したままだった。「お母さん...」。呼んでも返事は無い。幼い頃に、幼稚園から帰って「母ちゃーん」と呼んでも仕事に行っていない暗がりの家の切ない記憶が蘇った。

 洗濯機や食器、その他の日用品も消えている。「出ていったんだな...」ついにこの日が来たことを代表は静かに受け止めた。

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 予兆はあった。ちょっと前、次女が「お父さんは幸せ?」って聞いた。「ああ」と答えると、「お父さんはいいわね。自分の好きなことがやれて」と言った。「君もやりたいことをやればいいじゃないか。邪魔するものは何もないよ」それは代表の率直な気持ちだった。その後、次女は出て行ってここには居ない。

 「お父さん、話がある!」長女が仕事から帰るなり代表に言ったのは数ヶ月前のことだった。代表は疲れていたし就寝直前だったし厭な予感もしたので「明日にしてくれ」と頼んだが、「家を出て行く!」と放った一言が家の中で反響した。長女ももうここには居ない。

 息子に「もしもお母さんが出て行くとしたら、お前はどうするんだ?」と聞いたことがあった。息子は「僕はお母さんと一緒に行きます。お母さんにそう育てられました」とためらいもせずに答えた。それもまた息子の生き方だろうと、代表は否定しなかった。

 代表の何がいけなかったのか?確かに今は好きなことに没頭していたが、家内と家族を養う責任はきちんと果たしたし、子育ても手抜きしなかった。学びたい子どもには学ばせ、そうでない者には何も強要しなかった。欲しい必要だという物は買い与え、好きなことを好きなようにやらせた。子育て時期が終わってからは、家内にだって好きなようにしてもらった。浮気もしていない。模範的な父親だったじゃないか。何がいけなかったのか...。シャワーで汗を流しながら考えた。

 その時、代表のスマートフォンが鳴った。家内からだ。「ご飯の用意ができたよー」。「すぐ行く!」と代表は返事して、代表が居た5階から家内たちが住む2階に下りて行った。2階の玄関ドアを開けると、「ゴニャーン!」と啼いて飼い猫のキジが出迎えてくれた。キジも新しい住処に慣れたようだ。

 「いやー、お父さん、やっぱり2階は楽だわ。5階はきつかったよ。」そう話しながら家内は笑った。「何を言っているんだい。家族が全員こんなに元気なのは5階の階段を毎日昇り降りしたからだぞ。少しは5階に感謝しなさいよ」代表は苦笑した。一年前に、5階はきつい5階はきつい5階はきつい...ずーっと愚痴っていた家内のために、2階の家を買ったのだ。ようやくリフォームが終わって家内たちが先に引っ越したというわけだった。

 5階はこれから先どうするのか?まだ決めていない。少なくとも現段階2階に代表の居場所は設けられていない。

 

世界少年少女じゃが芋掘り大会開催のお知らせ

 世界少年少女じゃが芋掘り大会を開催します。
 
 じゃが芋(キタアカリと男爵)を代表が取り組む[栄養週期的な施肥法+有機農法]で育てた場合一体どんな形や味になるのか?自分で掘って食べて(持ち帰って各人の自宅で)確認してみようというイベントです。どなたでも参加でき、参加費は無料です。

 日時:2020年6月20日(土) 8:00から11:00まで 雨天決行
 場所:畑I(下の写真)
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 集合場所:代表の作業場(下の地図矢印の所のビニールハウス)。20台くらい駐車可能。トイレ、水道はありません。
 作業場地図
 細かいフォローはできません。8:00までに自力で辿り着いて下さい。

 長靴や手袋飲み物など、畑に入って芋を掘るのに必要な物は各自準備してください。

 問い合わせはブログのコメント欄でお願いします。
個人情報を含む場合には管理者のみが閲覧できるようにしてください。
                                                               以上

やり直しっ!

 去年と同じにやってもなぜかうまくいかない。何かが違うからだ。里芋が大失敗。今年は畑じゃなくて田んぼに植えたからだ。さつま芋が500本植えて200本枯れた。ケチって安い苗を買ったからだ。じゃが芋は3回も霜にやられた。張り切って例年より早く種芋を植えたからだ。

 落花生の場合は去年と同じことをやって失敗した。直接畑に播くと蟻に食われると知りながら、ポットでの苗作りを怠った。その結果、やっぱり半数ダメになった。このままだと来年の種も穫れない可能性があるため、あわててその分を追加した。

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 余計な仕事を作ってしまった。こうやってわかることは、無理して早く植える必要はないってことだね。今植えてもちゃんと収穫できるし、気温も地温も上がっているから発芽率活着率が高い。し損じが少なくて済む。

 うんと早く作って周りが出せない時に売って儲けを増やすという話なら別だが、普通の範囲だったら作りやすい時に合わせた方が楽だ。来年はそうすることにしたい。

慈雨

 いやーいい雨だった。ずーっと渇いた後の、作物が参ってしまう直前の恵みの雨だった。絶妙のタイミングだった。この雨で再び土が湿り、代表の弱った里芋も大地としっかり繋がった。もう大丈夫だと思う。

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 このところの代表はとっても疲れていたが、潤った。2日間ゆっくり休むことができた。代表にとってもいい雨だった。

男爵か?キタアカリか?

 じゃが芋の収穫は葉の部分が十分に枯れてからだが、まだそうなっていない。開催は今週末辺りかな?!と思っていた世界少年少女芋掘り大会は、来週末以降に延ばすことにした。

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 ただし、収穫近くなってから土の中に長く置いておくと割れたり虫に食われたり肌が汚くなったりするから、芋掘り大会の前であっても適期になったら掘り始めないといけない。掘った芋は売らないといけない。毎日14時間労働の今の代表のどこにそんな余力があるというのか。JA直売所の販売許可もまだ下りていない(どんだけ悠長なんだよ!怒)。無い無いづくしだ。困った。

 代表はキタアカリが好きなので、いつもキタアカリばかりなのだが、今回は2畝だけ男爵を作ってみた。上の写真の左側2列が男爵だ。どうして男爵を作ったのかというと、栄養週期理論の書物の中で、大井上康博士は「男爵は品質がよろしくない」と書き、博士の弟子にあたる恒屋氏という人は「男爵は品質がよい」と記しているため、どっちが本当なのか確かめたかったからである。

 条件を同じにして栽培してみると、男爵の方が成長が早く、葉も芋も大きく育つ傾向であった。芋がキタアカリよりも一回り大きい。

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 同じ肥料をやって収穫が多いということになると、また、キタアカリよりも2週間位早く育つということになると、男爵の方が優良なのかな、やっぱり恒屋氏の考えが正しいのかなと思った。実は恒屋氏は、栄養週期理論の書物のあちこちで大井上康博士と違うことを書き残していて、例えば水溶液の割合とか全然数値が異なるので、混乱することが多いのである。代表は恒屋氏の注記にとっても迷惑しているのであった。

 これまで代表は大井上康博士側の見解に従って来たが、一事が万事、男爵が優良となると恒屋氏の方が正しかったということで、その他の栄養週期関係の記載事項においても見直して、場合によっては入れ替えないといけなくなる。困る。

 見た目の比較では男爵の優位が歴然だった。だが、大きさが不揃いで栄養週期の効きが弱い気がした。味はどうなのか?家内に料理してもらって食べてみると、やや硬く、やはり栄養週期の効きが弱い。男爵は明らかに栄養週期的施肥に対し鈍感なようなのであった。

 同じ種類であっても品種の違いで感受性が全然違う!これは新鮮な発見だ。大井上康博士は、この部分をもって「男爵は品質がよろしくない」と記したのではないと思うが、施肥技術によってコントロールし難い作物乃至は品種は、即ち、品質のコントロールもし難いということを言いたかったのではないだろうか。おそらく男爵は持って生まれた特性によって栄養週期を拒む傾向があり、大井上康博士もそのことを把握していたが、栄養週期が効きにくいとは書きたくない気持ちが働いたのであろう。飽くまで代表の推測だが。やはり大井上康博士の方が正しく、探求が深かったのか。

 これまで代表は、栄養週期はほとんどの作物と品種において大体の施肥で効果が出るものだと考えていた。実際そうであった。ところが男爵みたいなものがあるんだとすると、品種毎に全部確認してみないとわからないということになる。大変なことになった。来年もう一回男爵と他のじゃが芋で検証してみるが、同じ結果になった場合は「知らなかった」で終わらせたいと思う。

果菜への挑戦

 胡瓜が花を咲かせた。

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 胡瓜や茄子やトマトは次から次に実をつけるために果菜と呼ぶんだが、棚を作るのも収穫も大変に手間がかかるので代表は栽培するつもりはないんだが、今年の研究テーマとして植えた。収穫の間ずっと肥料を消費し続けるので、施肥量とタイミング及び肥料種の選択が難しい。それらの基本形というものを探っておきたかったからだ。しかし、かなり難しいだろうと思っていて、今年は何もわからない可能性もある。

 こちらは茄子。

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 そろそろ胡瓜には棚を茄子には支柱を設けてやらないといけない。代表の黄色い葉っぱの野菜たちも成長を加速している。

土壌消毒の代表モデル

 太陽熱で土を消毒する土壌消毒という方法。それを最初に聞いた時には「消毒なんて有機農業らしくねえなー」と思った。畑の生物を育て利用するのが有機農業の肝の部分であって、生物を殺してしまっては有機の基本に反する。

 しかし、効果は絶大であった。農大で8月播きの人参でやってみたところ、害虫による食害が無く、線虫などが原因と考えられる裂根岐根がほとんど無かった。代表の気持ちはぐぐーっと土壌消毒の方向に傾いて行った。

 その後、外部講師の方の講義から栄養週期理論を知り、有機野菜の食害対策としての太陽熱土壌消毒と栄養週期との組み合わせというアイディアができて、卒業後研究活動に入ったのだが、その経過と効果はここに記してきた通りである。空中の害虫に対してはまだ効果的な対策が見い出せていないが、土中の害虫と雑草に対しては今のところこれ以外の技術は思いつかない。

 代表は今スギナ対策として、また、夏播きの根菜類や白菜のために土壌消毒の準備をしている。

 ただ、太陽熱土壌消毒も完全ではない。欠点というか課題というか、問題が残る。それは、畝の肩の部分や畝と畝の間の凹んだ所が何故か効きが甘いのである。農大の人参に関しても畝の肩のところには裂根岐根が発生した。そこには害虫が(役に立つ虫も含め)生き残っている証拠だ。要因としては水が溜まりやすいために高温にならないせいだろうと推測できるが、そんなもんでもいいかと諦めていたが、温度を測定したり観察したりを続けていると、ひとつの対策を思い付いた。

 低い所に水が溜まりやすいのはどうしようもないが、その部分に黒い防草シートを掛けて光が当たらないしつつ温度を上げてやったらいいんじゃないだろうか?

 ということで、早速ひと区画やってみた。太陽熱土壌消毒+防草シート。

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 代表モデル。という程の大袈裟な代物ではないが、作業もやり易いし、なんかいいような感じがする。問題はこういう所だね。太陽熱で温度が上がり難い部分。

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 こういう所にどんな変化があるのか?雑草が余計に元気づくようなら即中止だ。

じゃが芋試し掘り

 じゃが芋の葉っぱが枯れ出し収穫のサインを出し始めたので、キタアカリを3株ばかり掘り出してみた。病気や虫に食われた株の除去のためでなく、本当の試し掘り。出来と収穫量を占う正真正銘の試し掘りだ。ドキドキする。

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 期待したほど大きくも無く、大きさも揃っていなかった。数は等しく12個前後。こちらは順当だと思う。

 大きくも無く、大きさも揃っていない要因のひとつとして土が硬く締まったことが考えられる。その証拠に芋の形が四角い。丸く育つことができなかったということだ。芋同士食い込んだ跡が見られ、小さな芋ではサイコロのようなものがあった。大きな芋の間で圧力を受けたのだろう。もしも軟らかい土だったら、芋たちは土を押して肥大することができて、丸くなれたと思う。長い間除草のために耕すだけを繰り返した畑の土というのはこうなってしまう。秋作の課題だ。

 それにしても霜に3回も降られ、大事な時に水没したことから考えれば上出来だ。水没した時には全滅を覚悟した。まさかこんな光景が拝める時が来るとは想像できなかった。神の御加護があった。神の芋と名付けたいと思う。

 昔の職場の仲間を呼んで行う『世界少年少女芋掘り大会』は、今週末か来週末になりそうだ。

さつま芋苗の活着率を上げる方法

 やることはきちんとやらないと失敗する。新しいことをやるときは何かが起きる。今年改めてそのことを学んだ。

 さつま芋の苗植えは2回も失敗した。1回目はホームセンターの枯れかかった安売り苗を250本も買い込んで植えたが1割程度も活着せず。2回目はその補植用にと違うホームセンターで100本調達したが全滅。ちょっとしたタイミングのズレ、手間を惜しんだこと、焦った作業、さつま芋は強いから大丈夫という油断、それらによってこういう結果になった。悔しい。

 落花生でも失敗。「ポット植えで苗を作った方が安全」と思いながら、直接植えたために500株のほとんどを蟻とヨトウムシに食われてしまった。やっぱりやるべきことはきちんとやらないといけない。失敗を繰り返しては失敗の意味が無い。時間が無いための手抜き作業が結局作業を増やしてしまった。反省。

 ところで、さつま芋の苗を植える時に、この処理をすれば活着率ほぼ100%という方法を紹介しよう。今年周りの人たちに教えてたいへん喜ばれている。皆さん活着率100%。代表だけが10%以下(トホホ)。

 まず、自分で作ったり買ったりした苗を風が当たらない日陰に1日から2日1本1本並べて置いて萎れさせる。

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 さつま芋の苗は、茎の先っちょの部分だから細くて垂れるような状態だが、もっとくたっとなるまで萎れさせる。但し、枯らしてしまっては駄目だ。その前でストップする。

 そうしたら、茎の先を1cmくらい切って、消石灰の水溶液(水10リットルに200g)に24時間挿して吸わせる。

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 すると、苗はこんな風に変化する。
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恐ろしきはスギナ

 地下茎で増える草は強い。取っても取っても無くならない。代表の作業場のビニールハウスのスギナは、農機で土毎粉々にしたら枯れるだろうと考えて冬の間から何回もやってきたけど無駄だった。一時的にはきれいになったが、返って粉々になった破片から根を出して何倍にも増えた。透明なビニールで包んで太陽熱で焼く土壌消毒もやってみたが、ビニールを剥すとまた元の状態に復活した。こいつは本当にしつこい。小さな針の穴のような所からでも顔を出す。
 
 コンクリートのヒビくらい何のその。いつの間にか忍び寄る。恐ろしい。

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 スギナや雑草に対して農家ではどう対処しているかというと、除草剤を使う。スギナは大抵の除草剤に耐えるが、強い薬品を使えば2ヶ月くらいは効果がある。だが、それを過ぎたらまた復活する。前よりも勢いづく。再度除草剤をかける。その繰り返しだ。だから畑としては使えなくなる。

 畑の場合には耕耘を繰り返す。少しでも出てきたらトラクターで耕耘する。ちょっとでも油断するとあっという間に蔓延るので、取り憑かれたようにトラクターを走らせる。それでもスギナに相当な量の肥料を盗まれてしまうし、耕耘だけ繰り返していると有機物の分解蒸発が進んでバッサバサでガチガチの土に変わってしまう。こうなると1年や2年では元の畑に戻らない。最低3年かかる。

 どうしたらスギナを全滅させることができるのだろうか?結論としては、できないのである。畑を丸ごとグツグツ煮るようなことをすれば無くせるかもしれないが、そんなことは無理なのである。到底不可能だし、一時的に無くせてもまたどこからか種が飛んで来て生える。無駄、無為、無謀、無益だ、ということが代表にもよーくわかった。諦めた。スギナさん参りました、だ。

 スギナは生えるものとしてやっていくしかない。無駄、無為、無謀、無益を何年も何年も100年先まで続けていくしかない。

 代表の作業場のビニールハウスは、8棟の内7棟を圃場にして、その内の4棟ないし5棟で落花生を作る予定だったが、スギナが抑えきれないと判断し断念した。トラクターで耕せばこのように一時表面から消えるが、当然10日もすればまた顔を出す。スギナのせいで大幅に計画が狂った。

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 作戦を変更し、夏に太陽熱で焼いて、スギナの勢いが鈍る秋から冬にかけて収穫する作物、例えば8月に種を播いて11月から収穫する白菜などを作ってみることにした。そのサイクルを続けて行けば、スギナの影響を抑えつつ栽培が可能になるんじゃないかと考えた。

 本当にできるだろうか?誰かやってみた人はいるんだろうか?いたら教えてくんちゃい。

新じゃが収穫まであと少し

 朝、落花生⇒里芋⇒じゃが芋⇒さつま芋と、それぞれの畑を見回るんだが、じゃが芋さつま芋のヨトウムシの食害が増えた。土に接触した部分の葉が接触した形で溶けたように無くなっていたり、葉がポトリと落ちていたらヨトウムシの仕業で、その下を掘ると必ず犯人が潜んでいる。

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 腹一杯食ってぱつんぱつんに膨らんだヨトウムシが満足しきってウトウトしている。もいろん見逃してやるわけにはいかない。

 じゃが芋の収穫まであとちょっとだ。一週間から二週間後といった感じだろうか。葉が全部枯れたら収穫の合図だ。きっと美味しい完熟じゃが芋になっているだろう。



 

トラクターのタイヤ交換

 トラクターの前輪がひび割れだらけなので、新しいタイヤに交換するためにホイールを外した。車とはずいぶん違う。タイヤをホイールから外そうとしたが、硬くて外れない。

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 代表は大抵のことは自分でやるが、これは無理だと判断し、近くのカーショップへ持って行った。ところが「やりません」と断られた。リムというホイールに嵌っている部分が切れる恐れがあるからということだった。「もし切れたら代表が責任を持つからやってくれ」と頼んだが、「嫌だ」と言われた。「タイヤ屋さんならやれると思います」という話なのでメーカー系の大きなタイヤ屋へ行ってみた。

 しかし、そこでも「タイヤが当社のではないので難しい」と言われた。「もし切れたら代表が責任を持つからやってくれ」と頼んだが、「ミスが許されないメーカーとしての体面があるので受けられない」と言われた。トラクターのタイヤ交換ってそんなに難しいものなのか?初めて知った。「タイヤレバーを使ってやるような、自転車屋さんみたいなところの方がやれるんじゃないでしょうか」と言うのだが、自転車販売店でやってくれそうな気はしなかった。

 ダメ元で、メーカー系ではない、中古のタイヤも扱っているようなタイヤ屋に持って行った。そこが駄目だったら農機店に行こうと思っていたが、しばし眺めたり触ったりした後「1時間ぐらいかかりますけど」と言ってやってもらえた。 

 恐るべしトラクターの世界。代表にとって未知のことばかりだ。後輪の時にはぜひ再トライしみたい。

胡瓜定植

 農作業の中で定植が一番好きだ。苗を畑に移植する時、空に鳥を放すのに似た気持ちになる。

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 約ひと月かけて種から育てたわけだが、ホームセンターで売っている苗との色や大きさの違いがわかるだろうか?

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 代表のは色が黄色っぽくて小さいく、ホームセンターのは濃い緑色で大きい。みんなできるだけ濃い緑色で大きなのを選んで買って行くが、あれは水ぶくれした豚を買って行くようなものだ。まともなら小さな育苗ポットであんなに大きく育つわけがない。膨らまされているだけなのだ。それも技術と言えば確かにそうかもしれないが、あまり有用でない技術である。それを知っているから代表は、できるだけ苗は買ったりもらったりしない。自分で作る。

 さあ、大切に育てて来た胡瓜の苗がついに畑に解き放たれた。思いっきり羽ばたいてヒョロ苗との地力の違いを見せつけてほしい。

瀕死の里芋

 里芋が順調に育っているけど、残念ながら代表の里芋畑のではない。代表が農法を教えている近くの農家の里芋だ。

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 誰が見ても驚きの露地でこの大きさと元気さ。羨ましい。地域でナンバー1だろうと思う。代表の里芋もこうなるはずだったが、育ちが思わしくない。はっきり言って悪い。地域でワーストだろうと思う。

 代表の里芋の畑の景色は、今こんなだ。
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新しいトウミギ栽培法

 今年の重要なテーマ作物のひとつがトウモロコシ。子どもの頃の川内村ではトウミギと言ったが、あれは糖麦がなまった呼び方だったんだろうか?

 トウモロコシは肥料食いとされ、肥料をたくさん与えて、しかも一、本の株に生らせる本数を一本か二本に抑えないと育たない。代表が嫌うエネルギー効率が悪い作物のひとつなんだが、やりかたによって10本以上生らせることができて、しかも肥料は極少量で済ませられるらしい。本当にできるのか?試してみることにした。それができたら、世界中の食糧危機を救えて、今の数倍ののエチルアルコールが製造可能にもなる。

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 一番の問題は、一株10本以上のトウモロコシの受粉時期がずれるため、花粉をどうやって供給するかだ。それを解決するために播種時期を10日ずつずらして、3ロットに分けて苗を作って植えた。最後の方は花粉が切れるかもしれないが、とにかく一株に10本付くのかだけでも確認しておきたいと思う。細かい育て方はその状態を観察して来年以降対策する。

 周りのトウモロコシは大きく育って健康そうな緑色だが、代表のトウモロコシは異様な程に黄色い。窒素を与えないで苗を作ったからだが、みんな「このトウモロコシは病気だ。可哀そうだ。」と思って見ているにちがいない。緑色のトウモロコシが不健康な肥満体なのに。

発根剤の効用

 直売所で無花果の挿し木が売られていた。直径1cm以下の細い木なのに、小枝が伸びてその先に葉が繁っていた。すでに無花果の木の姿になっている。上手に育てるもんだなと感心して見入った。

 今年代表も同級生からもらった剪定枝を挿し木したが、細いのはほとんどは芽が出ず、太目の枝で芽を出したのもまだ葉っぱがこんなにも小さい。このまま無事に育ってくれるかどうかもわからない。無花果はなかなか活着してくれない。難しい。

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 余りにも違うので、代表の想像だが、環境条件などの差もあると思うが、直売所で売られていたのには発根剤というホルモン剤が使われていたんじゃないかと思う。専門家は当たり前のように使うし効果も大きい。

 ホルモン剤と聞くとイメージが良くないので使うのには抵抗があるが、代表はホルモン剤や農薬の類を何が何でも使わないという頑固な反対派ではない。効果があって人や生態系に害が少なければ使ってもいいと思う。この世の物質というのは全てがそういう性質のものだからである。醤油だって刺身に付けて食べる分には害が無いが、一度に200cc飲んだら死ぬ。

 発根剤とはどういうものなのか?発毛剤のヒントになるかもしれない。少し調べてみようと思った。

ニンニク収穫

 今代表が実験しているのは、様々な野菜や果樹に対して代表の農法を適用した場合にどうなるのかっていう検証だ。里芋やさつま芋、白菜では効果があることがわかったが、それ以外の作物についてはまだ未確認だ。また、里芋さつま芋白菜でも最大限ポテンシャルを引き出せたのかもはっきりしていない。これから、色々な作物に展開して、たくさんデータを積み上げて、詳しく分析して結論を出さないといけない。
 
 だが、代表の寿命と研究資金及び設備上、そこまでやり遂げるのは不可能だと思っている。代表の役割は、この農法の定性をはっきりさせるところまでだと考えている。余命で作物別に利点と欠点とを見えるようにするところまでできたら、それと合理的な農具や手法を組み合わせてひとつの型として体系化できたら御の字だろう。

 ところで、代表の農法のポイントは単肥料を使って成長成熟を促すということだから、どんな作物にでも悪い影響は無いはずだと思っているんだが、もしかすると効き過ぎということがあるのかも知れないと考え出した。作物によって鈍感なのと敏感なのがある気がしてきた。

 例えば、ニンニクの場合。六片ではない普通の小型の種類だが、完熟してパンパンに大きくなって、ひとつで150g以上もある。

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 昨年9月に播種したから、収穫は6月中旬になってからでいいはずなんだが、すでに土の中で傷み始めているものもある。2月に追肥したまでは通常だったが、カリウムを与えてから変化が早く、カルシウムをやってから地上部が枯れたのはたったの1、2週間だった。異常なスピードだ。

 偶々なのか。天候その他の影響なのか。ニンニクにこの農法を適用するとこうなるのか。もう一回確認しないといけない。

 しっかし味は抜群だ。ニンニクの風味はしっかりしているのに臭いと口当たりがやわらかい。癖が無い。しかもでかい。今地元産で市場に出回っている新ニンニクの2倍近くある。もしもニンニクがこの農法に敏感で早く成熟してしまうんだったとしたら、栽培はシビアになるが欠点ではなく利点に変えられるかもしれない。

名刺完成

 代表はいつから野菜を出荷するのか?研究と称して遊んでばっかりで、いっかな作物が出てこないじゃないか。そう思っていた人もいるかもしれないが、代表もそう思っていた。

 本人としては4月1日からどこかのJAの直売所に出荷する腹づもりでいたが、コロナの影響で担い手塾のオリエンテーリングが先延ばしになり、結局、招集もかからないままでだいぶ遅れて資料だけが送られて来るという結末だったため、そんなに急には対応できなくて売れなかった。二十日大根でも作るのに1ヶ月かかる。

 しかし、代表的には幸いだった。もしも売るための作業を優先していたら、今頃今以上にとっちらかって何が何だかわからなくなっていただろう。遅れたおかげで研究と栽培の準備ができた。結果オーライだった。

 これから代表の作物と代表とを売り出していかないといけないため、名刺が必要になったので作ってみた。

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 「有機完熟野菜 かさはた菜園」という名称にした。本当は「有機野菜」とアピールしたかったが、有機JASの認定を受けないと使えない。有機JASを申請するためには有機で3年間続けないといけないし、周りから農薬や管理できない物質が飛んで来ない環境である必要があるが、代表のところは不可能なので、苦肉の策で、間に完熟を入れて有機が完熟に、完熟が野菜にかかる形にした。紛らわしいと咎められたら止めればいいし、有機JAS以上に有機的な野菜作りをしているので誤魔化しているという後ろめたさはない。

 「かさはた」というのは漢字では「笠幡」で、代表の畑と作業場がある場所一帯の地名だ。場所的には川越線の笠幡駅の近くになる。代表はこの「かさはた」という言葉の響きが好きだ。

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 小畔川と北小畔川が合流する辺りで「芳地戸橋(ほうじどばし)」がかかるところ。芳地戸橋のすぐ傍の青い防風ネットを巡らした鉄骨だけのビニールハウスが代表の拠点だ。ここで毎日「世界の農具を一変させる」とか「世界の農法を変える」だとかつぶやきながら飛び回っている。周りからは狂人に見えていると思う。冗談ではなく。

 こういうことに興味がある人、或いはそういう部類の面白い人は歓迎します。

箱入り娘の出戻り

 代表の落花生はあちこちに嫁入りして無事に芽を出している。しかし、代表自身はまだ播種さえできていない。忙しい上に今年初めて使う田畑が思い通りに行かなくて混乱しているからだ。計画が大幅に狂ってしまっている。特に、里芋を植える(植えた)畑Eが駄目で、それを掘り返して畑Hに植え替えたんだが、畑Hに植えようと考えていたさつま芋が植えられなくなったので急遽畑Bを使うことにし、それ故、畑Bに植える予定だった落花生の行き場が無くなってしまった。落花生は、当初は畑G(ハウス内)に植えるつもりだったのが、スギナの除去に手こずってストップせざるを得なかったのがドミノ倒しに響いた。

 そんな折、捨てる神あれば拾う神ありで、落花生の種をあげた農家の方から、苗と一緒に畑Jの提供の話が持ち込まれた。代表は飛びついた。落花生の播種時期の限界が迫っていて迷っている時間さえ無かったからだ。

 そういうことで、とりあえず畑Jにもらった70株ほどの苗を植えた。

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 代表も可愛がったが、まートマトのビニールハウスの中で大事に甘やかされて育てられて。姿良く驚くような美人になって帰って来た。得した気分だ。

 ここに大急ぎでもう1000粒の種を播かないといけない。使ってみると色々問題があるのがわかるのが初めて使う畑の怖さだが、悩んでいる余裕は今の代表には無い。

雑草も肥料

 草刈りが負担になる時期だが、昨年までは代表もそう感じていたが、今年は負担にならない。草刈りを草刈りのための草刈りではなく肥料を調達するためのルーティンに発想転換したからである。緑肥や腐植にではなく、焼いて灰にする。

 代表の農法においてはカリウムの単肥をどうするかが課題のひとつだ。有機JASでも使える硫酸カリというのがあるにはあるが、カリウムを消費した後に硫酸が畑に残ってしまうので代表としては使いたくない。硫酸を中和する必要があるために後から余計なことをやらないといけなくなる。無駄だ。合理的でない。

 それでカリウム単肥は木灰にこだわっている訳なんだが、買うと高くて作るには手間がかかり大変なんである。秋から冬にかけて自分で落葉を集めて焼いて作るが、Kトラ一杯の落葉を焼いてもできるのは肥料袋一袋になるかどうかだ。だから代表にとっては砂金並みに貴重な資材なんである。

 試しに最近、刈った草を一週間程乾かして焼いてみたところ、程良く燃えて、尚且つ落葉よりも良質の灰が取れた。土やゴミが混ざり難い上に、草体の量に対して灰のヴォリュームが多い(感じがする)。

 材料は雑草だからタダで無尽蔵にあるし、刈ったまま放置したらまた雑草の養分になるがそれも防げるし、種も焼いてしまうから落ちた種がまた次の雑草になることも少ないし、刈りっ放しにして適度に乾いたら時間がある時に集めて焼くだけなので落葉よりずっと楽だ。

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 農法体系としてパーフェクトだ。

豊作の予感

 じゃが芋の2株がおかしくなっていた。1株はヨトウムシに食われて枝がバッサリ落ち、もう1株は青虫に食われて株全体が枯れかけていた。

 ヨトウムシに食われた方はまだ育つのでそのままにし、周りをほじってヨトウムシを見つけて死刑にした。青虫の方は指で圧殺して、腐りかけた株は抜いて撤去した。その時に出て来た芋がこんな具合だった。

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 小さいが、この株が他の株と比べて小さくて、約半分くらいの大きさだからだ。なぜ育ちが悪かったかというと、4月18日の大雨で水没してダメージを受けたからで、キタアカリと男爵合わせて900株余りの中でまだダメージの影響を残すのが2割程度ある。

 害虫はそういう弱い株を狙う。多分害虫にとっても作物を食べることは簡単ではなく、戦いに近い行為なんだろうと思う。健康な株の方が美味しそうだが、実は食べ難いか虫を撥ねつける何かがあってアタックし難く、弱い株や幼い株はそういう能力が弱く防御が緩い。狙い易いに違いない。動物と一緒だ。

 ところで、代表は、このじゃが芋を見てがっちりとした手応えを感じた。代表の農法では大きな芋にはならないが小さな芋もできない、トータルの収穫量は多いという中実多産になるのである。未熟株のため付いた芋はたったの6個だが、その傾向がはっきりと出ている。豊作間違いなしだ。

Kトラのブレーキが鳴いている

 Kトラの走行距離が10万kmを超えたので、あちこちへたったり減ったりして手当が必要な部品が出て来た。中でもゴムやプラスチックで作られているものは硬くなって機能しなくなっている。塗装も艶が無くなっている。ここから先使い続けるにはそういう所に細かい手当が手当が必要になる。手がかかる。

 Kトラのブレーキは、後ろはドラムタイプだからまだまだ大丈夫だが、前はディスクタイプだからパッドの減りが早い。ブレーキを踏むたびにキーっと音がして(減るとそういう音がするようにできている)しばらくが経ち、パッドの残りが少ないように見えたため、新しいのに交換した。

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 古い方のパッドの残りはこれ位。

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 まだ使える感じがするが、実際半年や1年は大丈夫だろうと思うが、ここからの減り方が意外に早い。走行中に無くなるとディスクを傷付けてしまうので、ディスクを交換するとなるとおお事なので、もったいない気がするが早めに交換するのが無難だ。

 次はエンジンオイルフィルターを交換しないといけない。

今頃のじゃが芋の理想形

 じゃが芋が青年期を過ぎて大人になる時期が来た。既に子どもを身籠っているので、次のステップはカルシウム(石灰)をやって成熟を促す。葉っぱで作った糖分を芋に貯めさせるわけだ。カルシウムにはそういう方向に導く効果もある。

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 カルシウムを与えると、徐々に葉っぱが黄色味を増してくる。もう新しい葉っぱを作ることはしないで、出来た子供を育て始める。収穫時期はもうすぐだ。全生命を子どもに託し終えて、地上部が枯れた時が収穫。あと半月くらいだと思う。

 比較させてもらって恐縮だが、下の写真は同じ日の近所のじゃが芋だが、代表のじゃが芋と大きくふたつ違う。

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 ひとつは色。代表のより黒っぽい。これは窒素が効いているからで、人間で例えると、グルメで若々しさを保って結婚もしないで遊びまくっているような状態とでも言おうか。栄養の偏りのせいでまだ体が育って大人の体になっていない。

 もうひとつは形。代表のが低く広がった形をしているのに対して上方に向かって伸びている。丈が高い。これは地上部に栄養が行って芋の方に行っていない証拠。地上部と地下部の形は相関があり、地上部の姿で地下部の形が推測できる。芋がまったくできないということはないが、芋の炭水化物が窒素との合成に使われてタンパク質(葉っぱ)に変わってしまっている状態。周りの人たちはバンバン追い肥をしてみんなこういう姿にしている。肥料を無駄に使っている。

 代表のじゃが芋の消石灰は相当に目立つらしく、周りの農家や道行く人が「これは何ですか?」「どういう意味ですか?」と聞かれる。カルシウムの効果を説明すると、真似して掛け出すから面白い。やらないよりはやった方がいい芋になるはずだ。