FC2ブログ

落花生の花

 アライグマは罠に入っていなかった。代わりに蟻がびっしりたかっていた。蟻もキャラメルコーンが好きらしい。罠はアライグマを捕まえるまで続けることにする。

 畑Aから畑Bに移した11株の落花生のうち2株に花が咲いた。鮮やかな黄色。代表の好きなニューインディイエローだ。

  2019061901.jpg

 代表が落花生を作るのは昨年に続いて2年目。ところが、昨年の栽培について記憶がない。昨年だったか一昨年だったかもあやしい。種を植えて、鳥に食べられないように防虫ネットをかけたままほったらかしたためネット内が雑草で一杯になってしまい、片付けようとしたら雑草の中に落花生もあったというような有様だった。だから花がいつ咲いたかわからない。こんなに可憐な花だったんだねぇ。

 花が咲いてから2、3ヶ月後が収穫時期なので9月に入れば新落花生が食べられるはずなんだが、畑Bはまだ土が硬いので多くは期待していない。今回は栄養周期理論の検証がメインだから、食べる分は無くてもいいと、来年の種の分くらい取れればいいと割り切っている。本当の勝負は3年後。川内村で美しいニューインディイエローが見られるかだ。

スポンサーサイト

アライグマの好物はキャラメルコーン

 東ハトのキャラメルコーン。一度も口にしたことがないという人は少ないと思う。国民的スナック菓子だ。代表も若い頃によく食べた。

2019061807.jpg

 また食べたくなったわけではない。埼玉県農業技術センターの方の話では、これがアライグマの大好物で、罠の餌としてベストだということだった。特にメープル味がいいんだそうだが、残念ながら現在は製造されていないのでスタンダードな味にしてみた。

 代表の畑A、Bともにアライグマが多くて、収穫直前のスイカとかトウモロコシとか必ずやられてしまう。今年は電気柵で防ぐつもりだが、アライグマを減らしていかないとイタチごっこなので、罠の講習を受けて資格をもらいアライグマを捕獲することにした。罠はJAか川越市役所で一人3つまで貸してくれ、捕獲した場合市役所へ連絡すると専門の業者が現場まで引き取りにきてくれる。罠にかかったのがアライグマでなくタヌキやハクビシンでも処理してくれる。いいシステムだ。
[ 続きを読む » ]

代表のお手並み

 農家としてまだ何の実績もないのに言うことだけはでかい代表は、畑仲間から変わり者として見られている。熱く語れば語るほど「やって見せてみろよ」「お手並み拝見」という冷ややかな反応を感じる。確かにそうだろう。代表の畑には今まで何も無かったわけだから。

 しかし先日、代表をこの道に導いてくれた師匠の前でじゃが芋を一株引っこ抜いて見せた。普通なら子どもの拳からミニトマトほどの大きさの大小様々な芋がボコボコっと出て来るのだが、きれいに大きさの揃った大きな芋が5,6個出て来た。もう一株引っこ抜いた。同じだった。代表は養分が芋に集まる手法を使って成熟させたのである。師匠の顔色が変わった。が、弟子に負けてはならないというプライドが驚きを隠した。少しずつやって見せられるお手並みを見せられる段階に来たのに、冷ややかな人たちはいつまでも冷ややかなままだ。

 今日の畑Bの里芋の状態。

  2019061701.jpg
[ 続きを読む » ]

秘密の肥溜め 最終章

 時間は人間に平等に与えられた資源。一分一秒無駄にしてはならない。そういった経営哲学の会社で日々仕事をしていた代表は、競争における一秒の価値、コンマ一秒のシビアさというものが身に染みついてしまっている。今でも時間は無駄にしたくないと思って動いている。

 ひと月時間をかけないとできないものが、その3分の1の時間でできるとなったらとてつもない飛躍だろう。こういう下品な言葉は使いたくないが、まじスゲー!だ。

 代表が偶然的に調合して出くわしたぼかし肥料のハイパー醗酵。2回目も再現した。少し材料を変えたりしたけれども、醗酵パターンは1回目と同じで、本来仕込みから完成まで3週間からひと月かかるぼかし肥料が、ピッタリ10日でできた。まじスゲー!

2019061601.jpg

 ぼかし肥料の醗酵が早く終わってしまう原因のひとつとして水分不足がある。微生物の活動で水分が消費されることと、醗酵温度が50℃超になるための蒸発で水分が足りなくなり、微生物が活動できなくなった状態だ。そういう時は水を補給して活性を維持する。

 もうひとつは周囲の温度が極端に低い場合だ。微生物が活動不可能な温度まで低下すると醗酵が止まる。しかし、一旦活性化すれば真冬でも自らの発酵熱で温めるようになるくらいなので、この時期の気温なら問題にならない。

 しかし、完成したぼかしにはまだ水気が残っている。ということは、微生物が活動できる環境下にありながら収束した状態と考えられる。

 心配なのは微生物が餌を食い尽くしたための醗酵終息ではないのか?ということ。この場合ぼかし肥料ではなくぼかし堆肥になってしまい肥効分も無くなる。肥効分がどれくらい残っているか調べるには成分分析をやる必要があるが、代表は設備がないからできないので、まずは作物の育ち具合で推測するしか方法はない。それで問題なさそうだったら、どこかに持ち込んで分析して裏付けを取るという手もある。

 ここまでの里芋、キュウリ、トウモロコシ、ズッキーニなどの栽培では順調な生育が見られるので、代表の感触では普通のぼかし肥料になっていると思う。まじスゲーよ。

梅1kg980円て

 近くのスーパーでは梅1kg980円もした。今年は梅が不作なんだそうだ。開花期に低温が続いて花粉を運ぶ昆虫の活動が鈍かったことが原因らしい。元々梅が咲く頃なんてまだ寒いから「一体どうやって受粉しているんだろう」と疑問に思っていたが、その時期にもう昆虫が飛んでいるってことが代表には驚きだ。自然の中の生物は強い。

 スーパーで売られている梅の肌は虫の咬み跡がひとつも無かったが、ああいった梅が自然にできるのか不思議だった。代表が管理している梅林A(川内村)梅林B、C(川越)の梅の場合ほとんど咬み跡が付いていて、無傷なものは稀だ。個人の畑や庭の梅も同じじゃないだろうか。やっぱり農薬を使わないと咬み跡が無いきれいな梅は作れないんじゃないかと思う。とにかく青果物はなんにでも消毒だ。

 今年のジュースは川越の梅林の梅で仕込んでみた。川越でも不作だったがジュースを作るくらいは充分だし、御覧の通り虫のアタック跡だらけだが味には影響ない。

  2019061501.jpg

 一応まだ種が硬くない青梅の段階のもの(中)。種が硬い青梅(右)。梅干しに丁度良い赤みがさしたもの(左)の3種類。ジュースになって、尚且つ焼酎に入ってしまえばどれも同じ味だろうが、多少気分が違う。もう少ししたら氷砂糖が溶けて飲めるようになる。暑い夏の厳しい農作業を乗り切るための有難い疲労回復剤だ。

ニンニクは腐った

 どれだけ理論が理解できていたとしても技術が伴わなければ野菜は作れない。農業において、考えることの必要性はもちろんだが、実際に自らの体で土を動かすことの大事さは、例えば数学などのジャンルとは別次元のものだ。コンパスが使えなくても数学なんてできるが、鍬が使えなければ野菜は作れない。

 土を動かした結果がどうなったのか、最後まで見届けることも大事である。数学なんて頭の中だけで完結できるが、蒔いた種がどうなるかというのは見続けることでしかわからない。種を蒔いただけだったら何もしなかったのと同じ。経験として限りなくゼロに近い。

 農大の短期野菜学科は、4月に入学して3月に卒業の一年課程だから、当然ながら3月以前に作業をして4月以降にしか結果が出ないものについては知ることができない。せっかくの経験がゼロになってしまう。それで代表はひと月に一回くらい農大に行って観察する計画を立てていたんだが、忙しかったりタイミングが悪かったりしてそうすることができなかった。ようやっと今日行けたんだが、既に遅し、代表たちが手掛けた作物はすべて収穫が終わっていた。

  2019061401.jpg

 ニンニクは、新たに種を購入したものと農大で収穫して予冷庫に保管して置いたのとで成長パターンが著しく違った。新たに種を購入したものに対して農大のものは発芽が早く、その後の成長も早かったが、しばらくすると農大のものの成長がパタッと止まり、新たに購入した方に追い越された。あれはその後どうなったのか?秋に種を蒔いたスナップエンドウやソラマメは、初冬にかけて気温が高かったために成長が早すぎたが、あれはその後どうなったのか?ナスは?じゃが芋は?ビニールハウスのトウモロコシは?先生方がしばし実習指導の手を休めてぼかし肥料をかき混ぜながら代表の質問に答えてくれた。

 2019061402.jpg

 農大で収穫して保管して置いたニンニクは、結果的には腐っていたとのことだった。原因は不明。秋と春を間違えたのか。新たに購入した種の方は普通に収穫できたらしい。豆類については全部虫害で収穫できなかった、とか。これで代表の中にも経験としてメモリーすることができたのでよかった。それから話は農法や肥料に及び尽きることなく、よくこうして先生に話を聞いたなとその頃にフラッシュバックした。いつまでもそうしていたかったが、実習時間中でもあり、早めにお暇した。それでも一時間が過ぎていた。

 帰りに玉葱とズッキーニをお土産に持たせてもらい、ニンジンを一本いただいた。Kトラの中でニンジンをかじると代表の時とはまた違う味になっていた。進歩している。代表も頑張らないとなーと思った。

きのこも畑の賑わい

 今日は川越市のリサイクルセンターへ行って、剪定した枝を原料にして作った堆肥肥え土を貰ってきた。Kトラだと300kgまで貰える(抽選に当選する必要があるが)。

2019061301.jpg

 これに肥料を混ぜて堆肥として使うことで畑に有機物が入り、微生物が生息しやすい環境になる。この時期だときのこも出る。

2019061302.jpg

 まだ充分に分解できてなくてきのこの養分が残ってしまっているからだろうね。きのこが分解したものは畑の肥料になるから結果は同じ。

 代表の畑もちょっとずつ賑やかになってきた。

ドウガネブイブイ登場

 酸素をたくさん欲しがるネギを植え付けるときには根元に藁を置くのが普通のやり方だ。その後追肥しながら土を被せて行く。そうすると土が段々深くなっていくのに伴ってネギの白い部分も長くなる。白い部分が長いほど可食部が多くなるというわけだ。

 しかし、土の中に深く入っていると収穫作業もたいへんだ。スコップで掘り出さないといけない。そこで代表の畑友だちは藁だけを追加して行く方法を考案した。そうすると簡単に手で引っこ抜ける。それはグッドアイディアだと思って代表も試してみたが、倒れるは風で飛んでしまうわでネギを藁で支え続ける手間の方がよっぽ苦労で諦めた。代わりに閃いたのが藁の代わりに籾殻を使うことだった。

 これは画期的だった。藁よりもしっかりネギを包み込み倒れない。雑草も生えないし通気性も良い。完璧だと思ったが、ひとつ問題が出た。籾殻に埋まったところを虫に食われる。

2019061201.jpg

 犯人は黄金虫の仲間ドウガネブイブイの幼虫と思われる。この幼虫はこういう場所が好きらしい。バンバン食われる。ネギは強いのでこれくらいで枯れないと思うが。いいアイディアだと思ったんだけどなー。

アッピア街道通封鎖

 アッピア街道は昼寝する人がいるために通行止めになることがあるが、今日もそれで身動きできなくなった。

  2019061101.jpg

 2時間ほど膠着状態が続き、10時頃に、街道警備の方だろうか、反対方向から走って来て昼寝していた人を起こし、走って来た方へ誘導して行った。代表はその光景を遠くから無声映画を観ている感じで眺めていた。

 昨日までに降った雨で畑の土がドロドロになってしまって作業ができなかったので、地面が乾くのをじーっと待った。こういう日もある。

秘密の肥溜め その2

 ぼかし肥料を作る時は温度を測定する。代表はデーターロガーという設定時間毎に温度を記録することができる計器を使い、日々温度をチェックしながら、醗酵が終わったらデーターロガーとパソコンを接続して温度変化を確認する。

2019061001.jpg

 農大でぼかし肥料を作っていた時、最初は先生が教えてくれたように手で感じる温度や臭いで醗酵状態を判断していたが、それでは正確な見極めができず、水を補給するタイミング切り返すタイミングがずれてしまい、結果的にできるぼかし肥料のバラツキが大きかった。パサパサになるものもあればしっとりするものもあり、固まりになるのもあれば細かいのもできるといった具合。

 頭を抱える代表に「そんなもんでいいんだよ」と有機農業の神様大御所と呼ばれる方たちはおっしゃった。土の中に入れば一緒。土の中のことは誰にもわからない。多様性があった方がいい。技術的に厳密にやっても作物の出来不出来の差は小さい。云々。

 代表は納得できなかった。

 そこで代表は、農大にデーターロガーを持ち込んで温度変化を記録し、あるパターンをがあること発見した。それ以降は水を補給するタイミングや切り返すタイミングを逃すことがなくなって、狙ったぼかし状態で完璧に仕上げることができるようになったのである。あるパターンというのは...今はまだ秘密だ。

 ところが、この小屋における第1回目のぼかし肥料作りでレシピを少し変えたところ、農大のぼかしとは全く別物のパターンが出現した。ぼかしが醗酵するときに発する熱で温度が上昇し最高で55℃前後になるんだが、なんとたった一日で60℃を超えてしまったのだった。これには代表もビックリ。温度を下げるために慌てて切り返しを行ったが再び上昇。それを繰り返している内にわずか11日で醗酵が終息。混乱した代表だった。

 さて2回目はどうか?あれは菌たちの気まぐれだったのか。

6月6日 14:00 仕込み
  7日  8:45 64.3℃
 げげーっ!!!同じだ。温度上昇が早すぎるし温度も高すぎる。とりあえず静観。

6月8日 6:45 52.9℃ (落ち着いてきたか?)
  9日  6:45 36.7℃
 あれま!今度は温度が低すぎる。外気が低かったため冷えたと判断し、切り返しをした後肥料袋を掛けて保温。

6月9日 13:45 63.7℃ 
      14:45 65.8℃
      15:30 66.8℃
 ゲロゲロ!!!また同じだ。温度上昇が早すぎるし温度も高すぎる。切り返しをした後肥料袋を掛けて保温。

 これは面白いことになりそうだ。